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あの人のことは絶対に許せないと思っても

まあ生きていればいろいろあります。
長くなればなるほど、さらにいろいろあります。

悔しいこと。
嫌なこと。
腹の立つこと。
悲しいこと。
ギャフンと言わせてやりたいこと。
仕返ししたいこと。

あの人も、あの人も、あの人も・・

だけどいいんです、放っておけば。

ある本に書いてありました(何の本だか思い出せなくてごめんなさい)。
人は死ぬときに、それまでの人生を、さーーーーっと走馬灯のように見せられるのだそうです。
そして、悪いこと、馬鹿なこと、つまらないことをした人は、それはもう、嫌というほど、それこそ死にたくなるほど(どっちみち死ぬのですが)恥ずかしい思いをさせられて、あの世に行くのだそうです。
まさに『地獄の苦しみ』。

現世で私がケリをつけなくても、あの世の入口で、閻魔さまだか神様だかが、きっちりお仕置きをしてくれる。
そう思ったら、相手にすべきでない人に関わっているのがバカらしくなります。
あなた、きっと、あの世の入り口で、めちゃくちゃ恥ずかしい思いをするわよ!と心の中で吐き捨てて、忘れた方が勝ちです。

やだなーやだなー、私もあんなことやそんなこと、見せられるのかなあ・・と思わないわけじゃありませんが、それもまあ私の人生。
落とし前つけてから、軽やかにあの世へ行きたいです。
悪いことしたからって必ず地獄へ落ちるわけではないらしい。
ただし、死ぬほど恥ずかしい思いはする。
そう考えたら、明日からの生き方も少しは変わってくるのではないでしょうか。
手遅れかしら。

最後まで穏やかに微笑んでいた父は、きっと人に恥じるようなことはしなかったのでしょう。
しなかったと思います。
100%紳士な、品行方正な人でした。

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