ささやかな老後のために~歯科検診~
歯は大事だよー。
それはわかります。
なので、大学生の頃から歯石除去を欠かさずにやってきた。
その頃かかっていた歯医者さんはとっても上手で、神経に触れるような痛みが全くなかったので、受付をしている奥様に、「先生上手ですよね」と言ったら、「akarikoさんはまめにやってるからよ。そうじゃない人にはガシガシやるから痛いわよ」と言われ、あ、そうなんだ、優等生なんだ、私、とちょっと得意に思い、以来、クリーニングだけは続けている。
娘たちもずっと小児歯科に連れて行っていたので、30過ぎても虫歯ゼロ。
しかし、この歯科定期検診。
高いのである。
高くなったというべきか。
神戸に住んでいるときに通っていた歯医者では、歯石除去、クリーニング、フッ素塗布等で30分2800円ぐらいだった。
そして、地元に戻ってきて、かかりつけにした歯医者では、30分弱で1400円!
神戸の歯医者は歯科医が3、4人いて、スタッフも多く、最新の機器もあれこれ取り入れていたから、経費が上乗せされていたのかな?と思ったり。
地元の歯医者は安いし早いしムダなことはしないしでとても気に入っていたのだが、神経がだめになっているのをスルーされて医療不信になり、歯医者を変えた。
いわゆる「フィステル」が全然消えないのに、「うーん、もう少し様子を見ましょう。レントゲンでは悪いところはないし」と抗生剤を渡されて、二週間三週間、一ヶ月、二ヶ月????
とにかく、一向によくならず、だんなさんが歯科医をしている友人に相談したら、「電気歯髄診断器で調べればすぐわかるらしいよ」「どこの歯医者にもある機械らしい」と言われ、他を当たることにした。
なにせその歯医者には電気歯髄診断器がなかったのだ。
神経がだめになっているのを見逃されたのはそのときだけではなく、かかりつけ医に行く前の日曜日に、急激に歯が痛くなり、月曜日まで待てないので急患で飛び込んだ歯医者でも、レントゲンを撮った結果、「どこも悪くない」と言われ、そう言われると痛くないような気もしてきて(実際そんなことはなかった)そのまま月曜日になるのを待った。
そんなに難しい症状なのか?
単に連続してヤブにあたっただけなのか?
とにかく、歯の状態が悪化して、顎の骨にまで影響が出てしまっては大変!とインターネットで探しに探し、しかも根幹治療を保険でやってくれる医師を探し、家から電車とバスを乗り継いでちょっと遠いのだけど、隣の隣の市ぐらいにあるクリニックに行きついた。
ここではすぐに電気歯髄診断をして異常がわかり、レントゲンを見ても、「ここが悪くなってるところです」と言われ、「二人の医者に異常なしって言われたんですよ?」と訴えてしまった。
そこでは非常に丁寧に治療してもらい、すっかりよくなった。
以降、そのクリニックで定期検診を続けているのだが、これが高いのである。
少し前まで3800円ぐらいだったのが、診療報酬体制が変わったとやらで、一気に4000円を超えた。
三ヶ月に一度、交通費込みだと約5000円。
ぐえっとなる負担だ。
そこで先日、相談してみた。
「毎回歯周病検査して、歯磨き指導して、クリーニングして・・ってたっぷり一時間、時間も費用もちょっとストレスなので、二回に一度は簡単なクリーニングだけにしてもらえませんか?」と。
答えは、「No」だった。
丁寧にやるのがクリニックの信条だし、歯磨き指導は欠かせない、クリーニングだけにしても、時間も費用もそんなに変わらないと言うのだ。
一年に一度、レントゲンを撮る回は、さらに1200円ほど上乗せされるので、渋沢さんを崩さねばならない額。
重たいよなあ。
根幹治療をしてセラミックにした歯の保証期間があるうちは、三ヶ月に一度定期検診を受けるのが約束みたいなので、もうしばらくは仕方ないとして、そのあとどうしよう。
遠いし。
今はまだいいけれど、ずっと通えるとも思えない。
どうしようかなあ、本当に。
ちなみに、歯科定期検診の費用は、クリニックによって、どんな内容かによって開きがあるようで、だいたい3000円から5000円ぐらいらしい。
だとしたら、妥当なのかな。
しょうがないのかな。
健康な歯を保つことの重要性はわかっているつもりだけれど、お財布がちくちくする。