旅の記録①2020・7・24 平庭高原
go toキャンペーンが始まった7月の4連休。何も予定を立てていなかったが、1日くらいは少し遠出をしようかということになった。
県外の人でにぎわう観光地じゃないところに行こうということになって、平庭高原へ出かけた。懐かしい岩手町を過ぎ、大坊峠に入る。私は、単身赴任していた時にJRバスの『白樺号』で何度も通っていたのだが、その時やっていた道路の拡張工事がまだ続いていた。
だらだらと続く葛巻町を過ぎ、平庭高原に入るヘアピンカーブを登っていく。1回のカーブで耳がキンとなるくらいの斜度。これが嫌で、自分の車ではこの道を行き来したことはない。
幾度となく通った平庭だけれども、夏に平庭高原でじっくり過ごしたことはなかった。
白樺や広葉樹の森が広がる、今では「久慈市」となった平庭高原。『白樺号』のバス停付近の駐車場で地図を確認し、『平庭山荘』に向かう。
レストランと入浴施設のあるレストハウスのほかに、大きなコテージと闘牛場が見える。
レストハウスで散策のための地図をもらい、とりあえず歩き出したのだが地図がちょっとわかりにくくて戸惑ってしまう。とにかく見えるものを頼りに闘牛場まで下りてみた。
闘牛は、観光資源として売り出すためか、何やら工事をしていた。そういえば、小久慈には『勢子』をやっている人がいたことを思い出す。
スキー場には、演歌が流れていた。お年寄りがグランドゴルフをやっている。スキー場のレストハウスには、対戦表が掲げてあった。
『安比』とはずいぶん違う。地元の人のための施設なんだなと思う。こんなに静かでのんびりしたいい場所なのに、ちょっともったいないと思いながらも、地元の人が阻害される『観光施設』って、どうなんだろうと考えてしまった。
スキー場のレストハウスの前の地図と、もらった散策のための地図を頼りに『池』を目指して歩くことにした。
少し行くと、趣のある小さな砂防ダムを見つけた。もっと近くで見ようということになっていってみると、そこはダムの上で、ダムの全容は見えなかった。(それはそうだ。)
ため池になっていてそこが目指していた『池』だった。
もう少し奥まで行ってみることにしたので、しまっておいた熊鈴を急いで出した。レストハウスから聞こえていた演歌も、ここでは少し遠くに聞こえる。山へ出かけるとき、熊鈴は必需品だ。最近は、熊も神出鬼没。
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熊と言えば、夫は私の単身付近先へ遊びに来た帰り、高速道路を渡る熊を目撃したそうだ。高速バスが休憩するパーキングのトイレには、「熊に注意」という看板があって、本当にこわい。何事もなくて本当に良かった。
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池の周りには、ガクアジサイがたくさん咲いていた。池に流れ込む細い沢があり、思わず手を浸してみたくなる。冷たくてどこまでも透明だ。
散策路は、ずっと木陰になっていて、とても涼しかった。本当にちょっとしか歩いていないのだが、散歩した気分になってお風呂のあるレストハウスに戻った。
そのあとのお風呂も、マッサージチェアもレストランのステーキもどれも本当に満足だった。こんなおいしい食事つきだったら、コテージにも泊まってみたいなと思う。