日常は少しずつ変化するものだけれど③
子育てがひと段落した10年前頃から、毎年秋に、高校時代の部活動の友達と温泉に一泊しての同期会をやっている。東京のコロナの感染者数がまた増えだした頃、幹事をやってくれている友達からラインで連絡があった。
"いつもなら、日程確認して宿の手配する時期だけど、今年はどうしようか迷っている・・・”と。
今年はできるのかなあと思い始めたころだった。
東京に住む友達は、”私は今年はもう参加を辞退しようと思っていた。ウイルスを運ぶことになってしまうのが怖い。”と。気持ちはよくわかる。
みんなのラインからは、それぞれの職場や住む地域での不安感が伝わってくる。そして、関東で働いている子どもたちの帰省の心配。
”今年はお盆の帰省は、無理だよね。”
地方に住む親のほとんどが抱えている悲しみ。
結局、実施するかも含めてもう少し様子を見るということになった。
そんなやり取りのあった次の日、久しぶりに夫と隣町の園芸店までドライブをした。いつもなら、春先に何回か出かける場所だが、今年は自粛生活が続いていたので、本当に久しぶりだった。園芸店の近くに新しいレストランができていたり、帰りに寄るはずだったお蕎麦屋さんがラーメン店に代わっていたりして、変わらずにあるもののありがたさを感じたりする。
”この辺に来るの本当に久しぶりだよね。”と言いながら、私たち本当に自粛生活してたんだね~、と思う。東京の感染者数に合わせて自粛していたよ!と。
こんなに長く、緊張感が続く日常になるとは思ってもみなかった。そのうち、まだ子供だった頃、毎日のように出されていた”光化学スモック注意報”のようなことになってくんじゃないかと思ってしまう。(すでになっているのかな、感染者数の発表されない日はない)