コーヒーの豆にも思い出が・・・ コーヒーにまつわる話 その3
30年近く続く毎朝ドリップコーヒーを飲む習慣。今日はコーヒーの豆の話。
結婚したての頃、コーヒー豆は、デパ地下で買っていた。UCCのコーヒーだったろうか。それがメインで飲む豆だった。時々、行きつけの喫茶店で買ったりしながら、結構あちこちで手に入れていた。
行きつけの喫茶店は3つくらいあって、特にここのが一番というのはなかったように思う。ただ、どこでも『コロンビア』の豆。苦味とコクのバランスが好きだ。
自家焙煎のコーヒー豆を買うようになったのは、10年位前からだろうか。一番初めは、注文をしておくと職場に配達してくれる店だった。そのうち、職場の人に勧められて、自家焙煎のコーヒー豆の小さな店を利用するようになった。「ここの豆は新鮮。ドリップした時に膨らみがちがうよ。」と教えられた。ドリップすると白い泡が立ち、面白いように膨らんだ。顔なじみになるくらい利用したが、お店の方が「年だから」という理由で撤退してしまった。
ここ5年くらいは、生豆も販売する自家焙煎の店を利用している。注文が入ると豆を焙煎する方式の店で、あらかじめ注文してから取りに行くと待たないで買うことができる。最近は市内にこういう店がとても増えている。私の住む町が「コーヒー好き」と言われるのがよくわかる。
コーヒー豆を受け取って車に乗せると、コーヒーの香ばしい香りで車内が満たされる。
焙煎を待っている間にコーヒーのサービスをしてくれるので、店内でソファに座ってコーヒーをいただくことがある。自分の家にも欲しくなる 、とても座り心地のよい椅子。小さな器にさりげなく草花が飾ってあるのもお気に入り。そして、このご主人の入れるコーヒーが 実はどの喫茶店のコーヒーよりおいしい。同じ豆を使っているのに、自分の家ではここのコーヒーのような味はどうしても出せない。
ご主人は優しい雰囲気の方。脱サラをして、自家焙煎の豆を売る店を作ってしまうくらいだから、コーヒーには思い入れがあり、たくさんの知識をお持ちだろうと思うのだが、決してうんちくを押し付けたりしない。
会計の時に、天気の挨拶をしたり、新しく入った豆の話をしたり。ありきたりの話しかしない私たちだが、ここのご主人とは、きっと、ずっと続く付き合いになるだろうなあと思う。60歳になろうとしている私たち。車を手放したら、どうやってここに買いに来るかな、なんて心配もしてみる。
最近の私のお気に入りの豆は『ブルンジ レッドブルボン ウンカカ農園』という豆。この『ブルンジ』については、また、特別な思い出があるのだが、それについて書けるようになるのは、もう少し時がたってから・・・。
・・・初めて写真を挿入してみました。自分でも花の写真を撮っているのだが、何となくしっくりこない。ほかの方のすてきな花の写真を見つけたので、利用させていただきました・・・
野の花も好きです。