映画「エゴイスト」感想
とてもいい映画だった。
エゴイストっていうタイトルは主人公の鈴木亮平さんが自己の捉え方として付けたタイトルなんだと思うけどあなたはまっすぐに人を愛して、自分の心の中にその人の居場所を作って、たまに傷ついて、でも相手が幸せであるようにとできる限りのエネルギーを渡し続けて、それはもう完全に愛すること以外のなんでもなくて、あなたはわがままでもなんでもないよって抱きしめてあげたくなる映画だった。
作品の中で、僕は人を愛するということがわからないって言ってたけど、あなたが日々歩んできた日々ははたから見ると愛以外のなんでもないから安心すればいいしわたしたちもこうやって自分では見えない見えないって言いながらもはたから見るとそれは十分なほどに愛していたり愛されていたりするんだろうな。
あと服に対する考え方も、冒頭の攻撃的な捉え方の一方で、愛する彼とかそのお母さんの前では服さえ纏う必要がなかったり、むしろその鎧を彼に着せて授けてあげたり、お母さんが用意してくれた愛おしくもかわいい生活感丸出しのパジャマを笑顔で着たり(彼にとってはこれもある種の母からの愛という鎧だったんだろうな)するのもすごくよかった。主人公がちゃんと弱くなれてよかった。わたしもこの人の前では鎧なんか着なくていいやって大切な人に思ってもらえる人でありたいなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?