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ファッション迷子が30歳を越えて

服を買いました。
エスニック柄の、ちょっと派手なブラウス。

さっそく着てみたら……もう、気持ちがアガるアガる!

色黒・面長・切れ長の目というアジアっぽい顔立ちのわたしには、ちょっと派手な服や個性の強い服が似合うらしい。特に、エスニック系の服は、顔と柄がちょうど違和感なくハマり、あんまり似合うから思わず鏡の中の自分もにぃっと笑顔になってしまいました。

と、いきなりファッションの話をしだしたのは、年明けに長年の友人にファッションチェックをされたから。

待ち合わせ場所で出会って開口一番「おまえは清楚ぶっちゃいかん!」とダメだしされたわたくし。(その日は、オフホワイトのロングコート・同じくオフホワイトのゆるめのVニット・ライムグリーンのマーメイドスカート・黒のブーツといういでたちでした)

「じゃ、じゃあ一体何を着れば…!?」と、居酒屋でファッショントークになだれこみ、自分のZOZOTOWNのお気に入りリストをくまなくチェックしていただき、感想をもらうことになったのでした。

すると、爽やかな印象のシャツ、白いワンピース、女性らしい綺麗なフレアスカートはことごとく却下され「あなたは顔立ちがはっきりしてるから、黒とかボルドーとかカーキが似合う!ふんわりより直線的な服が似合う!柄は女らしいのよりダマスクス柄かエスニック柄の個性の強いもの!ただしおばさんぽっくならないように気をつけてね!」と愛あるダメだしをいただくことに。

ですが、コメントもらったのは、どれもとっても好きな傾向。実際そういう服を好んで着ていました。が、齢30を超えて「明るく柔らかい印象になりたいなあ」「爽やかで気持ちいい人に見られたいなあ」と欲が出て、ちょっと冒険してみたのですが「似合う服・ハマる服ってやっぱりあるのよ」という結論に落ち着いたのでした。

そういえば、新卒時代も同じことでずいぶん悩みました。

新卒女子が求められる爽やかなコーデがまっっっっったく似合わず、白いアンサンブルニットなんて着ようものなら「無理すんなよ…?」と声をかけられる始末。でも似合う服は新卒女子が職場に着ていくにはアクが少々強いため、気が引けて、そのためずいぶんファッションでは苦しみました。

それで「新卒らしさ・女性らしさ・フォーマルさが求められないとこで働きたい…」と思うようになり、結果、在宅で仕事ができて何を着ててもいい今の環境に落ち着いたのでした。お仕事でおつきあいする方も、肩の力のぬけた、自分らしい自由な服装を楽しむ方が多く、とっても居心地がいいです。

それに、思い返してみると、30歳を超えてようやく、自分の好きなスタイルに年齢が追いついてくれた部分もあり、周りの目を気にしていた頃と比べると、だんだん堂々と「自分らしさ」をだせるようになった気がしています。

もっと明るく好印象な自分になりたくて、雑誌や社会が提示する「明るくさわやかで女性らしい服」「オフィスで来ても恥ずかしくない服」を揃えようとしていたけど、「自分自身に似合う、自分が着ていて気分が上がる服」をもっと大事にしてもいいのかもしれない。

友人とのファッショントークのおかげで、そう思えるようになり、そんなわけで今はクローゼットの断捨離を行っています。でも、私も爽やかで明るい服も着てみたいよ!

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