短気は『損気』ではなく『武器』
短気は損気
という言葉を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
辛抱できずに事を急ぐと、結局は自分が損をしてしまうというあれだ。
僕は意外といわれることが多いが、元短気ガチ勢といったところで、日常における様々なことに対して片っ端からイラついていた。
何回リベンジしても勝てないゲーム、やたら偏見が多い教授の話、自習室で爆音で音楽聞いてる奴、しょっちゅうパンクするチャリ、道端で躓きかけた石ころ………
思い返せばよくあれほどイライラできてたなと感心してしまうほど、ありとあらゆるものにイラついていた。
もちろんこの時も短気は損気という言葉は知っていて、本当にいつも損しているなと実感していた。
ただ勝手に治ればいいなくらいにしか思っていなくて放置していた。
そして実際のところ、勝手にほぼ治った。
恐らく理由は単純で、自分に心の余裕ができたのとイライラしてるほどの暇がなくなっただけだ。
ただ、ほぼと書いたように、今も若干イラっとはしやすいわけだが、捉え方によっては『武器』なんじゃないかと思うようになった。
『短気は運気』
どういうことかと言うと、自己理解という見方をしたときにこれは強力な武器になるということだ。
例えばさっきの話に出てきた、やたら偏見の多い教授の授業について考えてみる。
これにイライラするということは、
①偏見というものそのものが嫌
②偏見を持つのはいいにしても押し付けられるのが嫌
③そもそも教授の話し方や授業スタイルが嫌
などと考えられる。
自習室で爆音で音楽を聴いてる奴についても同様に考えると、
①たくさんの人が勉強している中で自分勝手な行動をしているのが嫌
②爆音で聴いている音楽のチョイスが嫌
③そもそも他の理由でそいつが嫌い
などと考えることが出来るだろう。
ここでもし①がイライラしている一番の原因だったとすると、
利他的で相手のことを考えて行動する自分に対して、この人は利己的であるためイライラしているということが分かる。
つまり自分自身の価値観・考え方とのズレが生じたがゆえに、イライラしてしまっているわけだ。
こうした気づきを与えてくれる機会が多いという意味で、自己理解においては短気は『武器』になるんじゃないかと思う。
ちなみに僕は最近イラっとすると『チャンスきた!!』と思ってしまっているため、いよいよ末期だ。
(一時的に怒りの感情と切り離されることで、イライラもある程度静まるという副次的効果が得られたりする)
ちなみに
例に挙げたが本編で触れなかった、しょっちゅうパンクするチャリや、道端で躓きかけた石ころなどについても当時の感情を思い出しながら考えてみる。
まずしょっちゅうパンクするチャリについては、
①つい最近直したのになんでまたパンクすんだよ
=修理代と時間を無駄にしたことにイライラしている
②なんで駐輪場に停めてだけで勝手にパンクしてんだよ
=自分にどうしようもない理由でパンクしてることにイライラしている
次に道端で躓きかけた石ころについては、
①なんでこんなとこにあんだよ
=偶然そこに存在していたことにイライラしている
②通行人に笑われたじゃん
=石ころのせいで恥ずかしい思いをさせられたことにイライラしている
恐らくこんな感じだったと思う。
チャリの方からは
・時間とお金を大事にしている
・原因を突きとめられないことが嫌い
石ころの方からは
・恥をかかされるのが嫌い
ということが分かる、と言えなくもない。
ただ読んでいる方も気づいているかもしれないが、この辺になってくると、単純に自分に余裕がないためにイラついている可能性が高い。
なのでまずは自分に自信を付けたり、余裕を生むにはどうすべきかを考えることをオススメしたい。
(ちなみに上記の分かったことを思考の種として、なぜ原因を突き止められないことや恥をかかされることが嫌なのか?ほかにもそんな時はあったか?と考えていくことはできると思う)