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テレビ番組「つまずく夜は」最終回感想&考察/夜は輪る
↑この記事は上記のリンクから先に読むのをお勧めします
端書き
終わりが来ると本当に自分の小ささをいつも痛感しています。私の好きな番組「つまづく夜は」がテレビもラジオも先日最終回を無事に迎えました。以前、最終回までの感想を綴りましたが今回はその続きで最終回の感想を書こうと取り掛かる前にnoteで最終回について触れた記事を見て感銘を受けた故に、私は感想のみならず、少し考察についても触れると言った別のアプローチで記事になります。
尚、TVerやradikoで見たり聴いたりするのはお早めに、該当文字がリンクになっています。
私の存在証明
最終回が訪れたので、改めて放送回全てのあらましを紹介します。
第一夜:普通
第二夜:愛とセックス
第三夜:他人の言葉
第四夜:世論
第五夜:東京
第六夜:人に気持ちを伝えること
第七夜:親
第八夜:自己肯定感
第九夜:怒り
第十夜(最終回):生きること
本当にこの夜で本当に終わりなんだと寂しさを抱きながら視聴&聴取していました。長いようで短かった約2ヶ月半が終わったら私はどうしたらいいのかと弱気になる中、最後のテーマ「生きること」はガツンと私に響き、自分の中で「生きること」の重みをズシリと沈み渡っています。
番組中でゲストの行定監督がかつて小学生時代に在日韓国人の同級生が亡くなったと、野村さんがかつて行きつけだった居酒屋のママが帰らぬ人になったと仰っており、その時に私も最近小学生時代の友人が亡くなったのを思い出しました。
彼女は低学年の頃に父親の転勤に伴う転校で会う機会が少なかったのですが、Facebookに登録しているのを知ってフォローしていましたが昨年に誕生日のお祝いコメントをしても返事が来なかったので忙しいのかと思いきや、実はその時既に天に召されていたのを喪中はがきで悟りました。あっという間に命が散ってしまったと知った時、自分を蔑ろに感じていた私は辛くなって一旦その事から離れていましたが、この番組で乗り越えなくていいと後押しされたのが嬉しかったです。漫画のように乗り越えられなくても自分のペースを尊重していいと言われる機会はあまりありませんよね。
また、野村さんが生きることについて「存在証明」するためと仰っており、その言葉が私の好きなアニメ「輪るピングドラム」(いつか感想を述べます)の劇場版主題歌「僕の存在証明」を思い起こしたので、野村さんはこのアニメをご存知なのか関係ないところで気になりました。
それはさておき、私も今は存在証明するために創作活動へ力入れるようになりましたが、それまでは有益な資格を得て社会貢献する事だけしか眼中にありませんでした。けれども、それは全て自分の意思で進んだわけではないので自分を大事にする言えば何かと考えたら創作活動だと受け止めました。ちなみ、資格の勉強はしていますよ。
最後に、行定監督が生きることの中に「出会い」を触れていたことはフィクションでも現実でも大事だよなと私も想定内の意見だと思っていましたが、その後に「自己満足」についても語っていたのは想定外でした。私も今は親の勧めた生き方に背けなくなって不安障害もあってか自分自身が麻痺していたんだと気付き、それは許して構わないと言われたら涙ぐみます。
夜は輪る
#つまずく夜は
— つまずく夜は【ABCテレビ公式】 (@anata_nomura) June 29, 2022
テレビにラジオに
ありがとうございました。
刺さる人にはとてもしんどい番組を
支えていただきありがとうございました
ラジオネーム ミナさん
大正解です。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/rkCHyGVjoJ
考察の前に、一つ解明された謎を番組公式ツイッターで紹介されていました。私は「銀河鉄道の夜」をご存知ですし、上記のリンクで述べられたアニメ映画も見たことがありますし、「輪るピングドラム」の題材の一つに含まれているのも存じ上げております。映画で登場人物を全て猫にしたアレンジは批判材料でもありますが、しっかり原作を再現しているのは事実です。
どちらにしても、「銀河鉄道の夜」はハッピーエンドではなく物悲しい顛末で締めくくりますが、この番組のEDに出ている猫はその時に取り残されたあるいは旅立った者かどうかは私には分かりません。
それでも夜は更けていく
さて、本題です。まずは今回の考察の切欠のツイートと番組の各回舞台設定を紹介します。(ゲスト敬称略)
#つまずく夜は
— つまずく夜は【ABCテレビ公式】 (@anata_nomura) June 29, 2022
因みに何故、
哲学喫茶「ジョゼ」
哲学銭湯「ジョゼ」…
だったのかー
という意味も隠しているので
お暇な方は考察ください🙇♀️
第一夜~第三夜:舞台…哲学喫茶ジョゼ
ゲスト…いつまちゃん(漫画家)
第四夜~第六夜:舞台…哲学銭湯ジョゼ
ゲスト…志磨遼平(ドレスコーズ)
第七夜・第八夜:舞台…哲学中央公会堂ジョゼ
ゲスト…柳亭小痴楽(落語家)
第九夜・第十夜:舞台…哲学ミニシアタージョゼ
ゲスト…行定勲(映画監督)
このように舞台は毎回「ジョゼ」と言う名前になっています。私としては多くのメディア展開を成した小説「ジョゼと虎と魚たち」とその主人公の愛称が由来だと初見ではそう思いました。しかし、それでは安直すぎると俯瞰で感じ取り、その時は深く考察することはありませんでした。
その後、検索して検索してWikipediaに書かれてあったのは「ポルトガル語の男性名あるいはフランス語の女性名」と書かれてありましたが、そこから導き出される著名人も番組とは関連性が見られない人物ばかりで断念していましたが、番組からの声掛けで再開しました。
それから、「ジョゼと虎と魚たち」の主人公の愛称がフランソワーズ・サガンの小説の登場人物が由来と気が付きそこに私は焦点を置こうとしましたが、人物像が関連性が見えないので結局「ジョゼと虎と魚たち」からではないかと思うようになりました。ですが、主人公「ジョゼ」からもロケ地(実写映画とアニメ映画も)からも関連性は見出せません。
視点を変えようと、哲学者の名前なのかと思い検索したらフランスに「マリ=ジョゼ・モンザン」なる哲学者を発見しましたが、番組と全て合致しない哲学思想なので断念しました。
つまり、私は明確な答えが出せませんでした。申し訳ございません。
後書き

最後はちゃんと締めます。ラジオ最終回でまたメールが読まれたのですが、その時のものか分かりませんが、番組ノベルティが届きました。何に使うのかは決めていません。
私がここまでのめり込んだ番組は久しぶりです。最近は勉強のためにとテレビから距離を置いていましたが、自分が完全に潰れるなと思う前に出会えて良かったです。
さて、この枠で次はどんな番組が始まるのでしょう。
「つまずく夜は」第2章が来るまで気長に待ちます。
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