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📕『資格と人生』考📕
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▼政治界で自由化、経済界では規制の緩和が進展した、平成の時代から盛んに、『📗スキルの時代』が喧伝されてきましたが、
『大阪関西万博』が開かれる、2025年以降の日本で活躍するため、必要になるものとはいったい何なのでしょうか❔🏯🏢
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▢📕スキル時代『平成』
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▼20世紀の日本では、東西冷戦期の高度経済成長を背景にして、いまでは考えられない精度で、終身雇用制度などの理想が、長らく体現されてきました。
ですがバブル後の平成以降は、転職も人生の大きな要素になり、今に至ります。
歴史学等では1989年までの世界を『大きな物語』の時代と呼び、グローバル化以後と区別して扱います。
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▼冷戦終結の翌年の1990年頃に、新技術『インターネット』が市場に投入され、技術革新(IT革命)及び政治経済のグローバル化が起きたことが、スキル時代の最も大きな要因です。
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利便性の過度な推進の是非は、慎重に検討しないといけませんが、現状では『やや急進的すぎる』という見方ができるでしょうか。最近では、新たな省庁の『デジタル庁』の整備が進むなか、今後の政策に期待です。
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▼現代では、政府からも投資が推奨され、副業を持つ方も多くいます。そして『資格』を生かして、自分が働きやすい、より良い職場を選択する活動も、かつてなく広がっているようにみえます。
◆資格以外の力が資格よりも重要❕
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▼ですが、協調性や忍耐力、独創性など、『スキル』ではない人生の基礎力が重要なのは、勿論今も昔も変わりなく、資格以外の評価で出世する例が多いのではないでしょうか。
そのうえで資格を活かせればより活躍できる、というのが通例で、確実に芸術家や漫才師になれる養成所などは存在しないし、例えば松任谷由実さん『ユーミン』は、ピアノのスキルがあるから
…ではなくて、その人柄や独創性が、人気の源流になっているのだと言えます。
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▼そしてユニークな学者や研究者は、必ずしも教育機関の指導だけで誕生するとは限らず、やはり人柄や独創性を掛け合わせて初めて、誰ひとりとしてできなかった、大きな成果を成し遂げると言えます。
資格取得はあくまでスタートライン。当然ですが重要なことで、有資格者としての就職先、そして職場での活躍は、資格の取得が保証するものではないのです。
▼また、最近では『生成AI』なども普及し、その方面での機会の均等はなされている、と考えることもできます。現代ではいくらお金持ちでも、札束を積めば積むほどよりよいテクノロジーが入手できる。
…というわけではなく、個人の努力如何によって、競争に勝てることもある時代です。
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『サンチング』を、生成AIで作成した例。誰でも同じ土俵に立てる、現代の一面も。
▢資格試験の現在地MAP📜文科
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▼ひとことに『資格』といっても、趣味の検定や自分磨き✨🐱を目標としたものから、独立開業ができて高収入を得る専門家🐲になるためのものまで、多くの種類があります。
▼日本では、アメリカなどよりも、政治経済分野の、文科系の資格が重要視されていると聞いたことがあります。
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▼私は屋台骨である、理科系の基礎研究の予算にもっと投資しないと、日本の未来はないと思っていますが(最近ではRapidasなどの計画が進展し、水素自動車🚙💧や『ペロブスカイト太陽電池✨』では日本企業が先陣をきっている)、
国家資格を取る📖🎩にしても、法律や経済の専門家になるためのものが比較的多くあるような印象です。
理科の資格はどうしても学校教育のなかでながい時間をかけ、化学や物理を習得する必要があるのですが、かといって社会人が挑戦できるものも多いのでそこは意欲次第だと思います。
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◆文科系の国家資格
不動産業界の資格が人気で、宅地建物取引士の参考書などが書店でも平積みになっています。また近年はマンション管理士、管理業務主任者もニーズが高まっています。
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▼法律家、経済の専門家として弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、行政書士、社労士、中小企業診断士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、
そして政府が投資を推進する中、最近ではファイナンシャルプランナーや簿記検定等の人気も、上昇してきています。
▢資格試験の現在地MAP📜理科
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◆理科系の国家資格
医師・薬剤師は、医学部、薬学部に入ることが前提となっているため、社会人の挑戦はあまりないようです。
※ラジオ等で実例を聞くことがないわけでもない。
近年ではITパスポートや、各種『情報技術者試験』が、プログラマー、システムエンジニアの時代の変化による需要増加により人気ですが、『Java』や『C言語』などの専門知識が必要な場合も多くあります。
しかし、特別な専門知識なしでも働ける職場も多く、これからも最も求人の安定した業界の一つだと言えます。手ごろな資格では『MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)』があります。
▼他には社会のインフラの維持を担う建築士、電気主任技術者、危険物取扱者などが著名で底堅い需要があります。
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▼医療・福祉業界では、看護士、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、保育士そして社会福祉士、ケアマネージャー、介護福祉士などがあります。
少子高齢化時代で医療・福祉業界の需要は高いですが、その過酷さは有名で、外国の方が多く日本に働きに来られるほど。
また、医療ドラマなどで圧倒的な羨望を集める、高収入の医師ですが、その華やかさだけが独り歩きし、過労、激務さは、あまり知られていないように思います。
業界では、長寿の方は少ないことも有名なようです。『医者の不養生』という言葉があるほど。調べるとお医者さんのブログがたくさん出てきて驚きます。
▼この現代の超ストレス社会では、年収よりも生活の質を優先した方がよいと言いますが、収入に見合った相応の責任、大変さが必ず付随するのだと、この例から考えさせられました。
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※以下は医薬品登録販売者の方向けの内容となっております。
■医薬品登録販売者向けの内容
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比較的最近新設された国家資格の医薬品登録販売者。第一類医薬品の販売方法など、現在進行形で様々な制度の進展が検討されているようです。
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▼試験の分野を詳しく見ると、第3章『主な医薬品とその作用』がすべてだと言っても過言ではありません。普通に暮らしていると使用しない知識が必要になります(イブプロフェンなどの医薬品の成分名)。
逆に、第3章以外は比較的取り組みやすい内容だと言えるでしょう。また、各分野のボリュームは、
小 第1章 第5章
中 第2章 第4章
大 第3章
となっていますが、第3章以外はすべて配点が同じです。よって学習の配分も、そのことを考慮して対策します。
▼試験問題では、化学式等の理科系の問題は一切出てこないようになっているので、有機化学などを学習せずに現場に立つのが大勢を占めていますが、
これから益々役割が増えるとすれば、登録販売者に対する顧客の方の要求も高まることが予想されます。
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▼個人的には、今の資格試験プラスアルファでもっと学習内容を深めたほうが良いように思います。
現実では、より取得しやすい方向へ動いていますが、例えば一級建築士や二級建築士のように、専門性を段階的に高めるのもいいのではないかと思うこの頃です。
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