統合ウサギ

統合失調症当事者です。YouTubeラジオとnoteを中心に「ゆるく、楽しく、面白く」活動しています。メンタルヘルスの面を取る-mentorico-はじめました。

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マガジン

  • 統合失調症アノコロ⇔コレカラ

  • うさぎごと

    精神疾患、特に統合失調症について発信しています。引きこもっていた昔の自分や、同じような方に向けて記事を書いています。

  • 統合しちゃう?-統合失調症雑記-

    統合失調症のエピソードや思ったことをつれづれと書く場所です。

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【 都内 | 相談者募集 】対話する相談室 mentorico

 はじめましての方も、いつも見てくださる方も、こんにちは。統合ウサギです。  対話するメンタル相談屋 mentorico を始めたのですが、なんと6月からJR中央線沿線に場所を借りて開くことができるようになりました!  場所を借りるのにあわせて名前も「対話するメンタル相談屋」から「対話する相談室」に変わっています。また、Discordでのオンラインでの相談もできるようにします! 「対話する相談室」とは「一方的な相談ではなく、聞き手と話し手がお互いに悩みを話して、一緒に考

    • やりたい、やらなくちゃ、やってみる

       最近、「やりたい」と「やらなくちゃ」が増えてきた。「やりたい」が増えていくと脳内のリソースがそちらに傾きがちで「やらなくちゃ」をやらなくなってくる。「やらなくちゃ」をやらないと締め切りやTO DOで頭がぐるぐるしてきて、何も手につかなくなる。  この状況を打破するにはどうしたらいいだろう?と考えた。  結論は「やってみる」だった。  「やりたい」「やらなくちゃ」を仕分けせずにとりあえず「やってみる」こと。メリットは大きく二つある。  一つ目、「やりたいことをやってみ

      • うさぎごと 第13回『稼げるようになりたいと思った/言葉の仕事をしたい』

         「稼げるようになりたい」。私にはどんなチカラがあるのだろうか。統合失調症患者として、ではなく。私には。私の名前を呼んでほしい。ウサギさんだからお願いしたい、ということにどうしたらなれるのか。それを考えようと思った。半年後、私は大きな決断をする必要があると思う。それに向けて、自分を磨いて、磨いて、磨いて、魅力的になって、チカラをつけたい。きっと太っているこのままでは駄目だし、かといって毎日ストイックになれるわけではないけれど、今のままじゃどうにもならないことはわかりきっている

        • 【統合失調症 アノコロ⇔コレカラ】第1回「統合ウサギ」

           「統合失調症 アノコロ⇔コレカラ」は、統合失調症を抱えている人の過去と現在、そして未来についての連載です。今後もしインタビューできる機会があれば他の方に聞いてみたいなと思いつつ、しばらくは統合ウサギのことについてお話を書きます。  統合ウサギの アノコロ① ごくごく普通の家庭に次女として生まれる。よく泣いていたが、比較的おだやかな性格でもあった。両親が小学5年生の時に離婚し、そのあたりからぼんやりしたり、逆に怒りっぽいところが増えていく。高校2年生からヒステリックな言動が

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          20240813 | わかっているはずだったホライズンブルー

           午前中は寝不足で、うとうととしながら仕事を片付ける。こんなんじゃ駄目だとわかっていながら、生産的な活動に手が付かない。家に帰ってからもゲームに逃避する。麻雀とスプラトゥーンが最近のお気に入りで、誰かとの対戦で時間がどんどん過ぎていく。わかっている。三年後、五年後、十年後のことを考えたらいまこの時間は運動をした方がいいんだと思う。それでも身体がどうしても動かなくて、楽なことばかりやりたくなってしまう。食う。寝る。遊ぶ。そういえば昔、そんなキャッチコピーが世の中にあったな。

          20240813 | わかっているはずだったホライズンブルー

          『TOGO 統合失調でも進みつづけるマガジン vol.01』エッセイ作品募集

          『TOGO 統合失調でも進みつづけるマガジン vol.01』 統合失調症でも、進みつづける そういった方々のエッセイを集めたいという想いで、2025年の春に向けて、小さな本を製作することにしました。 過ぎてしまう日常を、少しでも前に向かっていく気持ちを形に残したい。 普段は文章を書かないけど……という方も、ぜひ寄稿してみませんか。 <募集概要> ------------------------------------------------ 【形式】エッセイ作品 【

          『TOGO 統合失調でも進みつづけるマガジン vol.01』エッセイ作品募集

          20240613|太陽から逃げるスモークブルー

           今日は通院日だ。仕事を片付け、かかりつけのクリニックに行く。受付の女性が診察カードを渡したり、アンケートをお願いするときに「すみません、すみません」と言うのがなんだかひっかかった。謝るようなことじゃないのに謝る人がどうにも苦手だ。そんなちいさなことがひっかかるのだから、今日の自分のコンディションはあまり良くないのだろう。名前を呼ばれたので診察室へ向かう。  私の主治医は小柄な男性で、静かで穏やかでありながら、あまり人に興味もなさそうだ。薬を減らしたいと言えば減らしてくれるし

          20240613|太陽から逃げるスモークブルー

          うさぎごと 第12回『「私にしかできないこと」、誰かの消しゴムを拾うこと』

           中学の時、授業中に消しゴムを床に落としてしまった。14歳という多感な時期、静かな教室で隣や後ろの席からどう見られるかが怖くて、消しゴムを拾うのを一瞬、躊躇した。消しゴムは私の足元に落ちていた。  仕事でも、X(Twitter)でも、日常生活でも「私にしかできないこと」を探し続けている。  他の人よりもできることはないかを見つけようと啓発本を読んだり、Googleで検索したり、YouTubeで動画を見る。それでも、自分にしかできないことはなかなか見つからない。  いや、

          うさぎごと 第12回『「私にしかできないこと」、誰かの消しゴムを拾うこと』

          統合失調症の陽性症状で芸能事務所に所属した話

           私には昔から「目立ちたい」という願望があった。おばあちゃんちに行くたびに「ピアノの発表会」と銘打った会の招待状を家族に書いて、ピアノの前で下手くそな演奏を家族に披露していた。順番が逆なのだ。ピアノが上手いから、歌が上手いから「目立つ」ではなくて、「目立ちたいから演奏する」。これでは上手くいくはずもない。今ならわかるのに、当時はわからなかった。  2019年の秋からクリスマスにかけて私の「目立ちたい」という想いは暴走した。統合失調症の陽性症状がひどく、家にいることができずに

          統合失調症の陽性症状で芸能事務所に所属した話

          「統合しちゃう?」第4回-2時間しか眠れなかった-

           タイトルの通り、2時間しか眠れなかった。寝たのは2時で、起きたのが4時。さすがにやばいと思う。統合失調症の症状で睡眠障害がある。私は、陽性症状(躁状態)のときは不眠になり、陰性症状(抑うつ状態)のときは過眠傾向がある。そう、つまり今はちょっとハイになっている。昨日は運動やら家事やらこなしたし、気持ちが昂って興奮しているのがよくわかる。明け方に通販で靴を買ってしまったし、ちょっとやばいかもしれない。  こういう時、どうすればいいんだろう。言語化したら落ち着くかと思って今パソ

          「統合しちゃう?」第4回-2時間しか眠れなかった-

          誰かを想うこと、文を紡ぐこと

           二月の中旬に、普段はあまり連絡の取らない友人から「文章を寄稿してほしい」と依頼があった。内容は、友人が春に制作する予定のZINE(個人で制作する本のこと)に私の文章を載せたい、というものだった。  この友人は高校の同級生で、同じクラスだった当時はそんなに喋らず、でもお互い好意的には思っていたし、すれ違ったら笑顔で挨拶はする。そのくらいの仲だった。相手が控えめなタイプだったのもあると思う。卒業して以来連絡をとっていなかったのだが、共通の後輩を経由してSNSで繋がり、十年ぶり

          誰かを想うこと、文を紡ぐこと

          机の上を片付けて、春

           部屋を片付けるのが目標だったのだけれども、どうにも進まないのでとりあえず汚れていた机の上を片付けた。片付けたといっても、本や落書きの紙をどけて、埋もれていたシャーペンや消しゴム、予備のメガネなんかを発掘しただけだ。私の部屋は基本ちらかっている。  机を片付けると、不思議と「何か文章を書こうか」という気持ちになった。それで流れるようにパソコンをつけ、noteを開いて今この記事を書いている。何か書こう、という気持ちになれただけでも今日の目標は達成したと言えるだろう。  そう

          机の上を片付けて、春

          うさぎごと 第11回 『「生きること」ってなんだろう』

           「生きること」ってなんだろう。と思うことがよくある。呼吸をすること。寝ること。起きること。食事をすること。排泄をすること。学校に行くこと。仕事をすること。誰かと話すこと。遊ぶこと。ぼんやりと空を見ながら考え事をすること。  すべてが「生きること」だとわかっていながら、私ははたして「生きている」のだろうかと自問自答する。その問いは答えがなくて、自分や誰かを傷つけながら、癒しながら、月日とともにカタチを変えている。  今の私にとっての「生きること」は「聞くこと」だと思う。目

          うさぎごと 第11回 『「生きること」ってなんだろう』

          「生きるの無理かも」目を閉じた朝

           「こうしたら寛解に向かいます」「大丈夫です」とnoteで人を励ましている一方で、自分の「生きるの無理かも」がどんどん溜まっていった。朝、目が覚めても布団から出られない。俯いた姿勢では呼吸が苦しいのに、苦しい呼吸に身を任せて俯いている。スマホのアラームがけたたましく鳴る中で、どうしよう、だけが頭を占有する。5分以内にシャワーを浴びて服を着替えて化粧しなければ、ああ、あと3分以内にしなければ……。なんとか布団を這い出て、支度をして、出社するイメージを膨らませてみる。駄目だった。

          「生きるの無理かも」目を閉じた朝

          「統合しちゃう?」第3回 -その買い物も投資-

           喉が渇く。コンビニでペットボトルの水を買う。1本100円だ。何気なく買っている。この「買う」という行為もある種の投資である。それは、自分自身の身体への供給の投資とも言えるし、水を売っている企業への支援という意味でも投資だ。この感覚があると世界が全く変わってくる。  どうしてこの記事を「統合しちゃう?」に書いたかというと、精神疾患を持った人の多くはお金がなくて苦しんでいるからだ。フルタイムで働けない人が多いし、たとえ働いていたとしても、その時あるお金を全部使ってしまう人も多

          「統合しちゃう?」第3回 -その買い物も投資-

          うさぎごと 第10回「『統合失調症の人』と『健常者』のラベルを自分で貼っている」

           家族に「誰と会ってきたの?」と聞かれた時に「統合失調症の友達」という表現を使うことが多い。「統合失調症の」をつけてしまうのだ。特に深い意図はなくて、自然と口からでてくる。ただの「友達」でいいはずなのに、なぜだろうと考えてみた。  「統合失調症の」という言葉を使う時、健常者や世間的に見ると「統合失調症という病気を患った」という意味合いが強いはずだ。他に、差別的な表現として「頭がおかしい」という意味を込めて使う人もいる。では、私にとってはどうだろうか。私にとっては、「同じ仲間

          うさぎごと 第10回「『統合失調症の人』と『健常者』のラベルを自分で貼っている」