仮想世界体験記(Vol.5 社会人後半)

このnoteには統合失調症によって改竄された過去の記憶を記す。株式会社Aから株式会社K(私の父の経営する会社)に転職した後の話である。陽性症状が出ている中、一気に書き上げた小説である。頭の中にあった記憶をそのまま書き出した。やはりおかしい部分がある。しかし、私の頭の中にはこの記憶しかないのである。統合失調症とは不思議な病である。


47. 小室が作った催眠術のある世界(株式会社K勤務 工事~実験中断)


 私は株式会社Aを退職し、最初は鉛製給水管の取り換え工事に従事した。不明管などが出てきており、なかなか難しいという印象を持った。1日に3件ほどこなしていたが、社長は「昔は5件以上一日にこなしていたのに、あいつら施工が遅すぎる」とのことだった。しかし、昔と違い一班だけであるし、道路つなぎか家の敷地内まで行くか、コンクリートのはつり作業があるかどうかなどによって施工スピードは大きく変化する。科学の基本の比較する前に前提条件をそろえるというものを知らないらしい。これは人の能力を比較するときも同様である。経験してきたことが違えば、それにより、あたかも能力差があるかのような違いが出てくるが、私はこれは違うと思っている。
 次に施工したのは配水管布設替工事である。この工事は会社の経営不振から取らないと倒産すると言われていた。しかし、社長が水道部の参事にお願いして、最低制限価格を聞き出し、結果、H建設の札が当たった。参事は時々、株式会社K(私の父の経営する会社)に足を運んでおり、水道部内で検討中の水道工事について、専務(70代)にアドバイスを求めに来ていた。
 以前、RM25ではなくRC-30を使ったとして指名停止になっていたが、これは監督のKAM(古株の40代)が材料承諾をもらった会社は施工現場が離れたところのものであり、現場の職長に伝えていなかった(名前を思い出せない)。そのため職長は現場最寄りの会社からRC-30(A商店)を購入して使用していた。その後、監督の男が、購入していないにも関わらず、材料承諾をもらった会社にRM25の購入の証明書の発行をお願いしたところ、断られ、指名停止処分となった。これに関してだが、S工務店も同じことをしており、使用していないのに証明書を出すよう脅していたらしい。
 そのため、F地点配水管工事ではそのあたりの確認を徹底しながら施工することとした。そして、改良土を使わず、流用土で埋め戻すということが問題になっていたが、社長より、「ある程度の流用土の使用はしょうがない」と言っていた。その後、A商店からは「証明分の7割、改良土使ってくれたらええよ」と言われた。そのためエクセルで産廃の量や残土、改良土の量を管理するシートを作成し、日々、数量が足りなくならないよう管理していた。そして時間ができた時期があったので、図面から数量を拾い、水道部がどんな設計をしているのか調べることにした。その結果、水道管の余堀(継手の位置だけ深く掘る)を考慮していないことが分かった。他の市町村を調べると、余堀まで完璧に数量を設計している市は存在していた。その中で広島市はなぜか、落札率がA市より低いのが気になった。これはおかしいと思った。そして坂道を施工しているときに、やけに図面と位置が違うことに気が付いた。そのことを監督のMIさん(IT企業のwith出身、幻聴のような精神疾患の経験あり、元プログラマー、履歴書には作業を自動化できますとPRしていた)に相談すると坂道の勾配ではないかと言われた。坂道の勾配を考慮して図面を引き直すと現場と一致した。そのことは吹田市水道部のSAさんという女性に教えておいた(これで大問題になった)。後日、住宅地内の施工現場の図面がおかしいので、調べに行くと、水道部の参事とSAさん、なぜかH建設の次男(今回の現場担当、実務経験を詐称して資格を取った。この男には一度、野帳を見せるよう言われ、私が事前に数量を推定し、その通りの数字をマニフェストに記載していることから、不正行為だと追及された)がやってきた。そして、H建設の次男、建設コンサルが坂道の勾配を考慮しておらず、道路の幅も実際と図面が20cm以上違うことを伝えた。実はH建設は地点F以外に坂道だらけの現場の水道管を施工予定であり、相当焦っていた。そして、プログラミングの話になり、implicit noneの話を教えた。H建設の次男は会社に電話を掛け、「implicit noneをつけてコンパイルしてみてくれ」と言った。結果、町の地図でポイントを指定すると標高などが表示される株式会社PAだと思われるソフトウェアにバグがあることが分かった。そしてH建設で使われているソフトウェアはGoogleによりOnlineでフリーで提供されているものばかりであることが発覚し、契約を解除したようだった。
 そのほかにも、SAさんから株式会社Aの話を聞かれ、暴力団(グレイ)が現場に入り込んでおり、T市のM建設という会社がそれにあたり、これが業界の常識であることを教えた。また、株式会社Eグループが暴力団(グレイ)であり、子会社のEUもそれにあたることを教えた。そしてA市では暴力団(グレイ)の勢力が最大勢力であることも教えた。彼女はEUの現場担当を外してほしいと参事にお願いしていた。そして後日、SAさんから、A市水道部が株式会社PAと裁判を行うことになったということを聞かされる。SAさんは非常に怖がっていた。
 そして、水道管の本管が終わりそうなとき、ヒューム管のギリギリ真上を水道管が通過しており土被りが足りない写真など、施工不良の写真を撮っているところを職長に見られ、「何考えとんねん!」と怒鳴ってきた。ここで私はブチ切れた。裁判のこともろくに考えていない。写真を取らないということがどれだけ愚かな行為かということをまくしたて、職人たちに対し、株式会社Kの職人がどれだけ愚かな人間達であるかということを本人たちに教えた。彼らは茫然自失としてしまった。そこに水道部のSAさんとINさんが現れ、私の手を引き、水筒から白っぽい暖かな液体をカップに入れ私に飲むよう促した。「これは何ですか?」と聞くと「私の愛液だ」とふざけたことを言う。とにかく飲めというので飲み干すと、SAさんとINさんが、株式会社Kの職人に事情を説明し始めた(何の事情かは知らない)。そして、私はこの時の記憶がなくなった。
 ここで奇妙なシーンが挿入される。SAさんと水道部のINさん(技術士保有)がスクウェア・エニックスの最新のゲームの発表会に行ってきたと言っていた。実は私がモデルになっているらしい。そして、ここが実は仮想世界であることを告げた。ここで私の記憶は消失する。
 地点Fの工事が後半に差し掛かった。アドラー心理学の妄想や、SI先生に催眠術を掛けられる妄想、大学時代の妄想が始まり、妄想に耐えながら現場仕事をしていた。そして、最後のとどめと、父が得意な感情を爆発させて怒涛のように怒鳴り散らす攻撃を受け(覇気のようなもの)、ついに精神的に限界がきてしまい。寝込んでしまったため現場を離脱することになった。残りは給水管だった。そして、精神が持ち直したので、給水管の図面を引き始めることにした。施工が終わった箇所の給水管の位置を計測して会社に戻り図面を引こうとすると、給水のメーターの位置が設計とまったく違うことに気が付き、設計の図面を書き直し、施工図を描いた。
 地点Fの工事を施工中、私は社長に自作した原価管理ソフトを用いて数量を説明していた。社長から、なんでこんなことができるのか聞かれ、Excelのシートで逆算していると伝え、どの水道工事が最も利益が出るか、選別受注するExcelシートも作成していたことを伝えた。このEXCELシートを用いて大口径と小口径の水道工事を比較して見ると、小口径の水道工事の方が圧倒的に利益が出ることが分かった。社長がこういった「これさえあれば、天下を取れる。株式会社kuも潰せるわ」と言っており、何やら凶悪なことを考えていた。そもそも父とはその点で意見が対立しており、父は監督、職人一体型の会社で元請で受注して施工も自分たちで担当する会社を目指していた。要するに他の元請に仕事を渡さないようにする計画である。実際、過去に父はA市内の水道工事が株式会社K1社で独占する体制を築いた過去をことあるごとに自慢していた。
 そして竣工を迎え、検査に入った。一発合格をもらったので、H建設の社長は大いに喜んでいた。その後、施工数量などが他の会社と比べ完璧だったので、水道部が株式会社Kの会社を調査することになった。そして水道部に自作の原価管理ソフトと選別受注のEXCELシートを発見された。水道部のINさんから絶対にネット上に流出させないように注意された。そして積算ソフトを調べられた。どうやら水道部の積算内容と違うようである。私の積算の方が完璧だったのだ。実は水道部が使用している積算ソフトの産業廃棄物の項目をみると処分費にチェックが付いていないことが明らかになった。実は処分費のチェック項目を外すべきだとしてA市内の業者と水道部の職員に積算を教えていたのはKAMさんだった。彼がA市内の積算を狂わせていた。そして私が作成した積算マニュアルをA市水道部に渡すことになった。これは主に専務の積算を元に作成したものである。ちなみにそのマニュアルには処分費と材料費だけ積算して直接工事費を交通誘導員だけ適当に予定価格に合うように入力しさえすれば、最低制限価格を計算できることを書いた。これも問題になった。そして紆余曲折をへて、なぜかその当時、まだMODISの地表面反射率のプログラムを持っていたので、A市役所に譲ってほしいと頼まれたので渡すことにした。SAさんは見たいものがあったらしい。そしてフラクタの社長(クレイジーで行こう!の著者)がA市水道部にやってきた。おそらく地表面反射率を何かに使うつもりらしい。フラクタの社長から「本が売れたからびっくりした。ほとんど売れてなかったんだ。実は僕らもほとんどフィッティングなんだよ」と言っていた。実はこの時、ヨコオ・タロウさんもA市水道部に来ていた。このころ私は登山ブログをやっており、内容がやばいためA市からブログをやめるよう言われていた。私の登山ブログの中にH市のKU山の桜の写真があり、それがニーアオートマタを連想する写真であったらしく、ヨコオ・タロウさんは登山にきたといっていた。そして、場面は変わり、事務所に戻っていた。すると、株式会社KUBの部長とみられる人物が会社にきた。そして、私の選別受注のEXCELシートで何やら計算し、何やら震えていた。水道部の参事は私の父を何やら説得しようとしているようだった。EXCELファイルを渡すよう父に要請しているようだが、父は渡さないと言っているらしい。
 事務所の2階で待機していると、ヨコオ・タロウさんとISHI(私の幼馴染の女性)と名乗る女性がやってきた(このISHIと名乗る女性は大学院時代の映画の撮影で共演している)。そこで実験は中断となる。ヘッドギアを脱がされた。気が付いたらT大学理学部A研究室にいた。


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