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タフ旅 インドの交通事情

発展の著しい国なので、この記事も数年後には使い物にならなくなっていることでしょう。

①オートリキシャー

タフ度  ★★☆☆☆

インド全土で乗れます。「オート」と略されることが多いです。空港などで「↑AUTO」と書いてある看板があったら、まっすぐ行った先にオートリキシャー乗り場があるということ。

イメージはタイのトゥクトゥクです。
バスよりダイレクトで、タクシーより安いので、ローカルの方々も頻繁に使う「市民の足」となっています。

値段交渉は乗る前にします。10分くらいの距離で100ルピーから200ルピーってところでしょうか。
外国人はどうしても高めに設定されます。ローカルの方と仲良くなって一緒に乗ったら急に半額になって驚きました。

でも感じ悪くなるのも嫌なので、よほど法外な値段でない限り無理に粘らないようにしています。どうしても納得いかないなら他のオートに乗ればいいだけなので。

走行中はほとんど挨拶のようにクラクションを鳴らすので、耳がおかしくなります。耳栓があってもいいかも。
また、砂埃をもろに被るので、呼吸器系が弱めの人はマスクをした方がいいかもしれません。
急発進、急停止のオンパレードなので、乗り物酔いしやすい人はしんどいと思います。

②メトロ

タフ度  ★☆☆☆☆

ムンバイで乗りました。
まだ新しいのでピカピカです。

ホームドアも完璧で安全

これで初乗り10ルピー。安いです。

入口に手荷物検査があり、ボディチェックもされます。安心ですが、それだけまだ一般に浸透していないのだなと思いました。

チケットは自動券売機で買います。
レシートのような紙に印刷されて出てくるのでなくしそうですが、降りる駅でも必要なので大切に取っておいてください。

夕方に乗ったのでラッシュの心配がありましたが、車内はそれほど混んでいませんでした。

ムンバイの空港近くから乗れるので便利ですが、空港からメトロの入口までの道のりがあまり整備されていないのでそこだけ要注意です。工事中の場所がたくさんあったので、これから整うのだろうと思います。

③寝台特急

タフ度  ★★★★☆

コルカタからバラナシまで乗りました。約14時間の旅。

コルカタ駅の窓口に並び、バラナシまでのチケットをくれと言うと、その場ですぐに発行してくれました。

窓口は長蛇の列

「寝台に乗るための切符はついていないからホームで買うように」と言われたのでホームに向かったところ、ホームの係員さんに「車内で買うように」と言われました。

本当はコルカタで1泊するつもりだったのですが、買った乗車券が当日限りで、しかもバラナシ行きの列車は今から15分後に出発するものが最終だと言われたので(まだ昼の1時だったのですが……)、名残惜しさも忘れて飛び乗りました。

ほんまかいな

車内は平和。寝台は3段になっていて、真ん中の2段目を片付けて1段目と3段目だけにすればボックス席のように使えるというフレキシブルさ。風が気持ちいいです。

お弁当を持ち込んでるご家族もいました

ただ、待てど暮らせど車掌さんが来ません。そうこうしているうちに途中の駅から他のお客さんが乗ってきて、「そこは俺の寝台だぞ」と言われてしまいました。ごめんなさい。
見かねたインド人の女の子が、「私の寝台の足元にいていいよ」と言ってスペースを恵んでくれました。
そして結局車掌さんは最後まで現れませんでした……。


車内はどんどん混んでいき、しかも霧の濃い時期だったのでしょっちゅう停車します。
最悪なことにこのタイミングでSIMが使えなくなってしまったので、自分の現在地すら分からない状態……。足元のスペースを恵んでくれた女の子にテザリングで電波まで恵んでもらい、数時間に一回現在地を確かめていました。本当にありがとう。

右下の足は私のです

車内はどんどんカオスになっていって、最終的には床にも人が寝ている状態に。
そんな中でも行商の方がやってきて、チャイやストリートフードを売っていました。興味本位で熱々のチャイを10ルピーでゲット。おいしかったです。

揺れてブレブレ

車内の状況からしておそらくトイレはスーパーカオスだろうと思ったので、このチャイ以外は一切水分を摂らず、14時間トイレを我慢し続けました(真似しないでください)。

ちゃんと寝台用の特急券を買えて、トイレも問題なくいける人はそこまでタフ度高くないかもしれません。

⑤深夜急行バス

タフ度  ★★★☆☆

バラナシからジャイプールの移動で使いました。17時間の旅。

霧の影響でバスがなかなか来ず、3時間遅れで出発しました。
いつバスが来るか分からないので、ボロボロの待合所でひたすら待つしかない3時間。なかなかにタフでした。

が、乗ってしまうとすこぶる快適。
ベトナムなどで見られるスリーパーバスと同じで完全に横になれるので、爆睡しているうちに着きました。

バス車内の写真1枚も撮ってなかったです
これは途中の休憩で入った食堂

乗車スペースは一応個室のような感じになっていますが、仕切りはカーテン1枚しかなく鍵なんてもちろんないので、そこだけ注意してください。
私は寝ようとしていたら急に外から男の人がカーテンを開けてきて、「あっちで一緒に寝ない?」と誘ってきました。「No」とはっきり断ったので問題ありませんでしたが、しつこかったら他の乗客の方に助けを求めた方が良いと思います。

⑥路線バス

タフ度  ★★★☆☆

インド各地にありますが、私はコインバトールで乗りました。30分ほど乗って10ルピー。

電光掲示板などはなく、車内アナウンスも何を言っているのか分からないので、googleマップだけが頼りです。

BGMがずっと爆音で流れてます

比較的時間に余裕があり、間違えても適当に降りてオートに乗り換えればいいや〜くらいの気持ちで乗っていたので良かったですが、急ぎならよほど土地勘がない限り避けた方が無難です。

空いているときはのどかで快適ですが、混んでいるときは東京の満員電車のような感じで身動きが取れないので、写真すら撮れませんでした。

ただ、車両前方が女性、後方が男性とゆるめの区分けがされていたので、不快感はそこまで高くなく、治安も問題なしでした。


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インドの交通手段で「タフ度  ★★★★★」は、小さい頃よくテレビで見ていた「屋根の上にまで人が乗っている電車」かなぁと思っているのですが、まだ見たことがありません。通勤時間帯のデリーなら見られるのか……?インド国内でも国外でも、いつかはあれに乗ってみたいものです。

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