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【自宅陶芸】自作のかめ板の作り方と使い方

私は自宅に電動ろくろを買い、陶芸の成形工程を自宅で、それ以降の焼成工程は陶芸教室で行っています😀
陶芸教室にあって自宅にない道具がいくつかあるのですが、そのうちのひとつが「かめ板」。
このnoteでは余った板材で自作したかめ板と、そのかめ板を使ったリム皿(フチ付きの皿)の作り方をご紹介します😎

■ かめ板について

かめ板というのは、電動ろくろの天板に取り付ける板で、その板の上で作品を作れば、板ごと電動ろくろから外して移動できます。天板の上で直接作品を作ると、作品を移動できるぐらい硬くなるまで乾かさないといけません🤔
作品を2つ以上作る場合はかめ板がないと乾燥の待ち時間が発生します。

市販のものは1枚2,000円以上するようです😣

作品をいくつか作りたいのでかめ板が必要なわけで、できれば4,5枚欲しいですが、そうなると1万円以上必要になってきます…。専業主婦の私には大きな出費だぁ…😫

そんな時、部屋の片隅に要らない板があったので、かめ板を自作して使ってみることにしました👍
このnoteと同じ説明内容を、動画を作ってYoutubeにアップしていますので、ぜひご覧ください😘

■ 材料

材料はこちらのカラーボックスの背面の板

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背面の板を抜いて陶芸の道具置き場兼乾燥棚として使っています。

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要らなくなった板を捨てようかなと折って放置していたので、この板を使ってみます😎

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ペラペラで薄いので、濡れるときっと反るだろうなぁと思うのですが、まあ0円なのでとりあえず試してみます😅

このnoteを書いている今、調べてみたのですが、この板はMDF材という、おがくずを固めて作った板だそうです。MDF材は耐水性が弱く、水に塗れるとふやけて強度がなくなる、という、
「最もかめ板に適していない板材」
のようです。どっひゃー😭次のかめ板を作る日はそう遠くないかもしれません…

■ かめ板作成

板材をノコギリで切っていきます。今回は正八角形に切ります。

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板の横幅が29.5 cmだったので、計算すると一辺が8.6 cmの正八角形になりました。三平方の定理を日常で使う日が来るとは🤗

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ノコギリはコーナンで1000円のを買ってきました。今回使った工具はノコギリだけです😃
新品ということもあってか切れ味が良かったです。ノコギリは引くときに力を入れると上手に切れますよ~😉
段ボールを台にして新聞を敷いて切っていきます。

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切れました!👍今回は同じものをもう1枚、計2枚作りました。

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■ かめ板の取り付け方

かめ板を電動ろくろの天板に固定するためには粘土を使います。粘土を天板とかめ板の間に挟むことで摩擦で固定されます😀

今回作ったかめ板は約30 cmの直径です。固定するために白土500 gを使いました。
まず、粘土を土殺し(粘土を伸ばしたり縮めたりして硬さと形を均一にする作業)した後、中心をとって、平らに伸ばしていきます。
親指の付け根で外向きに押し伸ばすと力が弱い人でも扱いやすいです😊

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ある程度伸ばせたら、

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木ゴテを使って完璧に平らに、水平に伸ばしていきます。
土台の粘土が傾いていると、上に乗せるかめ板も作品も傾いてしまいます😯

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キレイに伸ばせました。少しドベ(泥)を付けて、

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かめ板を乗せ、手で押してしっかりくっつけます😉

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これで準備完了です✨

■ かめ板を使ったお皿の成形

かめ板に作品を作るための粘土を乗せます。今回は1 kgの白土を使いました。
かめ板から粘土が滑らないように、隙間がないようにしっかりと密着させます。

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水をつけて土殺しします。作品の粘土とかめ板、かめ板と固定の粘土がしっかりくっついていないと外れてしまいます

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今回は平たい大き目のお皿を作ります。土台の粘土の時と同様に、親指の付け根で伸ばしていきます😉

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ある程度伸ばせたら大きさを測ります。今回は20 cmとしました。伸ばし過ぎたら縮めます。

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20 cmに伸ばせたら、真ん中の土を端に寄せていきます。中心の厚さは1 cmを目安にします。
1本の指ではなく、人差し指、中指、薬指を使って寄せていく方がスムーズに寄せることができます。人差し指だけだと土が逃げてしまってなかなか端にいきませんでした😅

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針を刺して厚みをチェックします。刺した後の穴は土を木ゴテで押して締め、埋めます。

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端の土を引き上げていきます。欲しい厚みになるまで引き上げます😉

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引き上げたら深さをチェックします。今回は4.5 cmになるようにしました。深すぎる場合は弓などでフチを切り取って高さを調整します。

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次が一番緊張する工程です。フチを倒してお皿の形にしていきます。
木ゴテのカーブのある部分をフチに当てて倒します。フチの上から倒していき、底から1 cmの高さまでを倒します😎底まですべて倒すとへたりやすくなります。(「へたる」というのは倒した土が完全にかめ板まで倒れ切って立ち上げられなくなる状態)

このとき、倒しているフチの土を必ず左手で支えます。左手で支えることで、土が締まってへたりにくくなります。
また、フチを倒すのはなるべく1回で行い、何度も触らないようにします。何度も触ると水が回って柔らかくなり、へたってしまいます
逆に、水が少なすぎても摩擦が生じて手や木ゴテがひっかかり、へたりやすくなります。ドベか水をしっかり付けて、短時間で倒します😏

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フチが倒せたら、中心を木ゴテで整えてきれいにします。フチの根元も指かなめし革で整えます。

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お皿の一番端をなめし革で整えます。このとき、中心に向かって水平に押すようにするとへたりにくいです。指で挟み過ぎないように気を付けます。

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余分な水分をスポンジで拭き取ります。びしゃびしゃだと乾燥が不均等になって割れる原因にもなります。

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完成!✨かめ板を上に傾けると簡単に外れます😉

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ここまでが電動ろくろでの成形でした😎

この後削ったのがこちらの状態。

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写真ではわかりにくいですが、成形が終わってから削れるようになるまで乾かすと、倒したフチがかなり起き上がってきます。なので自分が目指す倒れ具合よりもしっかり目に倒した方がいいです🙄逆に言うと絶対起き上がってくるので、フチがほぼ水平なお皿は作れないんじゃないかなと思います。

このお皿を作ってから、余った板で小さなかめ板を追加で4枚作りました。コップや小皿を作るのがかなり便利になりました!😄これまでは電動ろくろから移動する前にドライヤーで乾かしていたのですが、その待ち時間がなくなって快適です😊

以上、自作の道具をご紹介しました😎
また道具について紹介していけたらなと思っています~✨

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本記事をご覧頂きありがとうございます😌


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Nao🍎@陶芸主婦
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