no.42 熊と鮭の柄の大皿 作成編
陶芸教室で作っている作品の作成過程について紹介しています😊
私の通っている陶芸教室では毎年11月に作陶展という展覧会があります。来場者の投票で決めるコンテストがあるのですが、入賞すると粘土がもらえます。去年初めて入賞して粘土を500 gもらえました🥳
今年も粘土が欲しいので、大きな作品を作ってみることにしました。
これまでは家に収納するスペースがないし、粘土代も焼成費もかかるので、で大きな作品はあまり作らないようにしてきていました。しかし、そうするといつまでも大きな作品が上手に作れないなぁと思って、大物にチャレンジしてみることにしました🤞
■ 成型
とりあえず、白土を2.5 kg使ってなるべく大きなお皿を作ってみることにしました😀
成型時点で34~35 cmぐらいのサイズの大皿ができました。30 cmより大きな定規が巻き尺しかなかったのでちゃんとサイズを測っていませんでした💦
大皿の成型過程はこんな感じです。
粘土をホットケーキ型に円形に成型し、中心の粘土をフチによせていきます。フチに寄せた粘土を上に引き伸ばし、木ゴテで倒してカーブをつけて完成です。
いつも作っているお皿が大きくなっただけ、という感じで成型自体は思ったより簡単でした😄
■ 削り
成型は簡単でしたが、削りがいささか大変でした😓
お皿が電動ろくろの天板よりも大きかったので(下の図ではお皿の方が小さくなっちゃってますが😅)、何かしら台に乗せて削る必要がありました。
そこで、粘土をドーナツ状に成型し、トップを削って水平にし、シッタ(削り用の台)を作りました。
粘土そのままだと大皿とくっついてしまいそうだったので、布を間に挟んでお皿を置き、削りました。
フチが結構うすかったので、それに合わせて結構削り込みました。
裏面を削ってひっくり返したら、表面の内側が嫌な感じに分厚かったので、表面も削りました😅
ちょっとわかりにくいですが、削った後の状態がこちら。結構軽く出来上がりました😊
成型後はもっとフチが寝ていたんですが、乾くとどうしてもフチが内側に反ってきてしまいます😥
この後絵を描こうと思っていたので、表面はゴムへらでできるだけ整えました。スポンジで水を付けてゴムへらを押し当てると表面がきめ細かくなります。
削りの後でだいたい直径が32 cm強だと思います。
■ 加飾
「作陶展で入賞しようと思ったら、何かしら装飾が必要だろう!(だって大皿作るの簡単だったし!)」と思ったので、鮭を捕まえている熊を描くことにしました🐻🐟
最近「ゴールデンカムイ」という漫画を読んでいるのですが、アイヌの文化がたくさん紹介されていてヒグマの絵がいっぱい出てくるんです。今思うとその影響で熊を描くことになったのかも🤣
熊をたくさん描くので、整列して描けるように8等分の線を墨で描きます。
クリアファイルを熊型に切り、アタリをつけていきます🐻
こんな感じで並んで描くことにしました。
見切れているのも合わせると、えーっと、1,2,3…19頭!
19頭の熊を描きます😵先は長い…!
熊は黒化粧土という、液状の黒い土を盛って描くことにしました。
さっきのクリアファイル熊の枠の方を当て、この中に黒化粧土を筆で置いていきます。塗る、というよりも置く感じです。
全部の熊を黒化粧土で描けました。
ただ、クリアファイルと大皿との間にどうしてもすき間ができます。黒化粧土は液状なので、すき間に染み込んでしまって、かなりはみ出てしまいました😭
なので、はみ出た部分を道具でちまちまと削っていきます。(これが一番時間がかかった…😭)
次は、熊の上に白化粧土で鮭を描いていきます🐟
もうはみ出るのはこりごりなので、針で薄く魚の形にアタリをつけて、その中に白化粧土を筆で塗っていきました。
次に、針と竹串を使って、熊の目鼻、毛並み、爪を描いていきます。鮭には目、口、ヒレ、斑点を描いていきます。
中心の熊を一番最初に描いたのですが、一番最初って慣れてないから一番下手になってしまいました。熊というよりはウォンバットじゃない??😂
かなり時間がかかりました。
最後の一頭は見切れたこいつ。
これを削って完成~!
陶芸教室まで、徒歩25分+電車20分ほどかかります。うちには窯がないので、素焼き以降の工程は陶芸教室で行います。
約30 cmの割れそうなお皿をそーっとそーっと運びました。真夏なので着いた時には汗だくに…🥵
なんとなく測ってみたら、乾燥後は約1 kgになっていました。2.5 kgの粘土を成型で使ったので、1kg以上粘土を削ったことになります🙄
■ 動画もあります
こちらの大皿の制作風景を短い動画にしました✨
最近寝る前にこの大皿を何色にするか悩んでおります😵
夫からは茶色一択、と言われているので、それもありだな~と茶色になりそうな予感です。鮭と熊は違う色にしたいんだよな~。
次は素焼き後に更新します✨
∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴
本記事をご覧頂きありがとうございます😌
陶芸の詳しい作業工程についてはこちらの記事でご紹介しています😉
私の作品の一覧についてはこちらの記事にまとめおります😊
私の作品は以下のサイトで販売しております🍀ぜひご覧ください😊