四国・中国旅: 4日目 小豆島
↓前日
ホテル発 ~ フェリー
この日は割と早めに自然に目がさめたのでフェリーの時間に合わせて行動。
9時高松発、10時土庄(とのしょう)港着のフェリーに乗車。この日は中国人団体客がいたらしく、待合場・船内で聞こえてくるのは日本語よりも中国語がメイン。あっちの人は声がデカいというのは本当っぽい。
発着場で小豆島が「高木さん」の聖地だと知る。レンタカーは発着場で手配出来たので、手待ち時間で原作を読もうかなと購入。3巻まで読んだところだと、小豆島が舞台、ということを感じさせるシーンはほぼなく、収穫なし。いい漫画だけどさ
昨晩は遅い時間に高松についたため、まだうどんを食べていなかったわけだが、なんと船内にUDON CORNERを発見(さすが香川県のフェリー)し、さっといただく。本当にどこでもうどん食べられるな。
土庄港着
定刻通りに港に到着。港周辺は観光案内センターやホテル、コンビニなどもあり、街の玄関口は整備されている。観光案内センターでの物販を見ていると高木さんラベルがついたごま油だのオリーブオイルなどが割高で売られていた。
予約していたニコニコレンタカーで一日車を借りる。高速道路もないので、軽自動車をレンタル。ニコニコレンタカーはあまり良くない評判を仄聞していたが、ここのスタッフはとても愛想がよく気持ちよく利用できた。FCみたいなものだろうし、一部の対応が悪い店舗の評判ばかりが取り沙汰されるんだろうな。
手続き途中、予約をしていない中国人夫妻(カップル?と言うには年かさだった)が来店したが国際免許しかなく、ニコレンは日本の免許でしか貸していないということで別のレンタカー屋に誘導していた(言葉の問題でやりとりが要領を得ていなかったので、少し通訳をしてあげた。あんまり長引いて自分の出発遅れても嫌だし。)。ちなみにこの夫妻を寒霞渓で見かけたので、無事車は借りられたのだろう。
観光地のレンタカー屋ということで、ナビに主要な観光地が登録されていてこれが結構役に立った。カーシェアにはない気遣いで、これは非常にありがたかったな~。早速利用させてもらって、近い順に主要な観光地を周る。
土渕海峡
ギネスブック認定・世界一狭い海峡。ちょうど工事中で動ける範囲は限られてました。工事してる人たちが楽しそうに作業をしていてなんかいいな、と思った(上の写真にも影になっているが少し写っている)。
ニコレンからさほど遠くないのだが、土地勘ない中で車を停める場所を探すためにけっこうぐるぐるしてしまった。その過程で、急いでいたら回れなかったであろう島内唯一のしまむらを見つけたりしたのでよかったが。
この近くには島随一と思しきショッピングセンター(スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、その他飲食店などが集積されている)あり。ここだけ見れば港から1~2kmの範囲は高松より住みやすいんじゃないかと思ってしまう。
土渕海峡は長くとどまるところでもないので、さくっと次の目的地へ。
道の駅 小豆島ふるさと村
島内おそらく2つしかない道の駅のうちの一つ。こぢんまりした道の駅で、よくある土産物屋・食堂がメイン。食堂では小豆島名物らしいそうめんをいただく。生そうめんということで、太さやコシはたしかに乾麺と違った気がする。
食事をいただいたら、有名観光地の寒霞渓(かんかけい)を目指す。
小豆島大観音
寒霞渓を目指す中で、ひときわ目を引くものを発見しせっかくなので立ち寄っていく。小豆島大観音といって大乗仏教的にありがたい場所らしくインドネシア(だったかな)から訪れる人もいるんだとか。
謎にSNSにオープンで写真撮影OK!どんどんシェアしてね!!という姿勢だった。時代に適合している…
大観音の頭部分は展望台になっており、島を一望できます。大観音自体が山の上にありその頭部分なのでかなり景色はグッド
一通り観覧順路を回ったら、あとは長居する場所でもないので寒霞渓へ向かう。
寒霞渓
13:00頃、寒霞渓に到着。景勝地につきここも土産物屋や食堂が備えられている。それ以外は、ロープウェイで上下しながら景色を見るのがメイン。麓のロープウェイ駅に車を止めて上がってきて、買い物や景色を楽しんでまた下る、というのが本来想定された楽しみだったらしいが、見事に逆のアプローチをしてしまったので、ロープウェイで下って、麓駅には観るものがないので即折り返した。係の人には少し驚かれたが「まぁこっちの駅はなんもないですからね。頂上の駅の展望台は絶対行ってくださいよ!」と言われた。
ロープウェイ(下り)は中国人団体との相乗りになったので、フェリーのとき以上に中国語しか聞こえない環境に…ここはどこの国だなんて思ってしまった。
ひとり景勝地は一通り景色を楽しんで写真をとったらおしまい、になるので速やかに次のポイントへ移動。土庄港の反対側も見てみたかったので、福田港(兵庫県側)を経由して、観光地の醤の里を目指す。
吉田ダム
途中、通り道にダムを発見したのでよらない手はないと思い訪問。
特筆事項はないもののやっぱり時々見たくなるのがダム。
福田港
とりあえず目指しては見たものの、土庄港のような賑わいはなく、地味にスケジュールが押していて、車を停める場所を探すのも手間だったので止めずにスルー。とりあえず反対側まで行って、一周しましたよの実績解除って感じ。引き続き醤の郷を目指す。
希望の道
スケジュール押してるくせにめっちゃ寄り道するじゃんと言われれば本当にその通りなのだがなんかロマンあふれる名前じゃないですか。
多分半分私有地で、入り口がかなり分かりづらく一回通り過ぎてしまった。
醤の郷
いろいろ寄り道をしたものの14時30分ごろにようやく到着。お目当てのマルキン醤油記念館を目指す、が 休館日
がっかりである…が、この周辺に漂う香り(醸造香?醤の香り?)が非常に印象的、普段嗅がないタイプの茶色っぽい匂いなのだが不思議と買いで痛くなるような…こればっかりは現地に行かないと体感できないと思う。空間全体を支配する匂いはすごい。
物販はやっていたので、とりあえずしょうゆソフトだけいただいて、今日の温浴施設を目指す。明らかにゆっくり風呂に入る時間がないので、ニコレンに連絡の上、時間延長を申し出る。19時の営業終了まで特に追加料金なしで延長可能とのことで、これなら最初から19時まで予約しておけばよかったと反省。
道の駅 小豆島オリーブ公園 / サン・オリーブ(https://www.olive-pk.jp/map/sunolive.html)
島内2つの道の駅のうち2つめ。小豆島の名産品であるオリーブを全面に押し出した道の駅で、1つ目のふるさと村に比べるとかなりテーマパーク(アミューズメントはさほどないが)然とした施設。魔女の宅急便の舞台をイメージした?写真スポットもあった。そういえばあれそんな感じの舞台設定でしたかね。多分未就学児くらいのときにしか見てないので何も覚えてない。
中国人団体がここでもワイワイやる中、孤独に風景や施設の写真をさくっと撮影したら、その後はお目当てのサン・オリーブでの温浴へ。
園内
サン・オリーブ
★サウニング
サウナ:ドライサウナとスチームサウナが一つずつ。スチームサウナは例のごとく温度が低いが、前が見えないくらいの爆煙で入った瞬間「何も見えねぇ」と口をついて出るくらいで面白かった。おそらく3人くらいしか入れない。ドライサウナはもう少し広め。結構自由なローカルルールで運営されているらしく、マット置きっぱなしで場所取りをして出ていく地元民も散見された。すいているので別に目くじら立てるようなことでもないかな。温度は100℃付近とうたわれているようですがそんなに熱い感じはせず。
内風呂:種類豊富。一部の風呂と水風呂は水深95センチとなかなかの深さを誇り個性的。水風呂入るときタオルと一緒に入ったりじっくり潜水したりとここでも地元民の自由さが見て取れる。温度も16℃程度で冷たすぎずグッド。温かいお風呂は、ハーブ湯、マッサージ湯、温泉(しょっぱかった気がする)、歩行湯などかなりのラインナップ。
外風呂:一つだけ。眼前は海だがアクリル塀があって風呂に入りながらだと主に空を眺めることになる。休憩用の背もたれ付きのイスがいくつか用意されていました(個数失念)。この日もちょっと寒すぎて外に長時間滞在するのは厳しかったものの、夕暮れ時の海を眺めながら過ごす時間はやはり素晴らしい。
その他施設:休憩室からも海がバッチリ見えてすばらしい。時間の関係で滞在していないが。これも立地込みで連れていけるなら地元にほしい。大人700円+タオルセット200円は妥当な価格設定かな。
日が暮れる前にエンジェルロードを目指すため、17時前にはサンオリーブを発つ。
エンジェルロード
サンオリーブから30分もかからず、誰しも一度は見たことがあるだろうエンジェルロードに到着。現地に行ってみると意外と5分かからず往復できてしまうスケール感だった。恋人の聖地ということで様々な絵馬が飾られていたが中にはコテコテのもの(名前♡名前 Eternal Love♡ みたいなの…)もあり微笑ましかった。
長くとどまるようなコンテンツもないので、小豆島内のもう一つの温浴施設の様子だけ見に行くことに。時間がないので入浴はできないとの判断。
マルナカ 小豆島店/オリーブ温泉(https://www.manten-shodoshima.com/)
地方のショッピングセンター!感ありありの施設。朝に訪れたスーパー、ホムセンなどが集積サれている場所が生活の拠点だとすればこちらは娯楽の拠点か。書店、携帯ショップ、ゲームセンター、レストラン、そして温浴施設。
この時点で17時40分。いろいろ頭を巡らせてみたものの、どうしても入浴するほどの時間は捻出できなさそうで諦めてレンタカーを返却しフェリーターミナルでフェリーを待つことに。
フェリーで高松へ
うどん県とコラボしているヤドンラッピングフェリーにあたった。
もう車も返したし一杯ビールでもと思ったのだが、すでに土曜の昼の飛行機で帰ることが決まっているのであまり残り時間がないことにここでようやく気づき、残り二日間の計画を頭をフル回転させてたてていたら、だいたい計画し終わったところでちょうど高松に着。酒はゴールデンタイムまでお預けとなった。
高松駅着~ホテルチェックイン
高松駅だけ見ていたら「周りホテルしかないじゃん」と思っていたが今回のホテルが丸亀方面なのでそちらに向かって歩いていると栄えているアーケードを発見することができた。古めかしくかっこいい地銀の建物など、意外とここも観光資源として機能しているのかも。
ホテルチェックイン後はお目当てのゴールデンタイムへと足を運ぶ。わざわざ高松駅から徒歩15分超のホテルを取ったのは、このゴールデンタイムへのアクセスの良さが決め手になった。
ゴールデンタイム高松(https://goldentime-takamatsu.com/)
時刻は21時ごろ、今日の温浴的にはメインのゴールデンタイム高松に到着。が、
というわけで2つある内風呂は両方使用不可とのこと。お風呂自体は時間は開いているもののサン・オリーブで入ってきたし、ここはどちらかというとサウナが目当てで来ているところなのでしかたなしということで入館。
券売機が導入されており、サウナ3時間1650円のチケットを購入し入館。
(最初券売機に気づかず直接受付に行ってしまった。)
11時半前にそうめんを食べて以来しっかりとした食事はできていなかったので、だいぶお腹がすいていた。食堂に行き注文システムに戸惑いながらも生姜焼き定食とビールをオーダーして伝票を取る。食堂はかなりこぢんまりしていて、カウンター席が6~8個、2人掛け程度のテーブル席が3~4個ぐらいのスケール感だったように記憶している。
ここで、本来ならカウンターにいる係の人に伝票を渡してあとは待つだけ、となるのだが、トラブルが発生していて係の人が出払っていると常連らしき男性に教えてもらった。ここまでくれば急いでもいないしもうオーダーはしてしまっているので大人しく待つことに。
待っている間にメニューを眺めていたら広島県産のカキフライ定食があるとのことで、そういえば広島ではそれらしいものを食べなかったな…とオーダーを変更。どうやらオーダーシステムが直近変わったらしく、係のおばあちゃんが四苦八苦しながら、システム会社の人に教えてもらいながら対応してくれた。面倒かけてすみませんでした。定食自体は特筆事項なし…という感じで。
★サウニング
というわけで本日のメイン。脱衣場と風呂の階が離れており、フロント階にある脱衣場で服を脱いで、フロントで渡されるトランクスを履いて風呂階に移動するしくみ。男性専用なのでできる技。
上記の通り内風呂は本来2種類ありますがいずれも工事中で利用できず。その関係なのかはわかりませんが、外気浴スペースも半分つぶされて?ドアが開放されていたのでお風呂場はかなり寒かった。これのおかげか?客はまばらで、サウナはいずれもほぼ一人で入ることができた。
サウナ:3種類。セルフロウリュのソロサウナ、IKIサウナ(テレビあり)、薬膳スチームサウナ。
スチーム:温度が低いのでにおいだけかいでなるほど~ってなっておしまい。(注:改めて調べたらさほど温度は低くないらしい。)
ソロサウナ:やはりセルフロウリュができるサウナはよい。フロントでアロマを購入してそれをお水に混ぜてお好きな香りを楽しむことができるらしいが、脱衣してお風呂場まできてしまっていたので面倒がって購入はせず。そんな場所なのでおかしなニオイはしなかった記憶。
IKIサウナ:オートロウリュシステムがあるが、水の滴下時間が随分長く、一気に体感温度があがる様がエンターテイメント。でもあつすぎて入ってられない、というレベルまでは行かないので、かなりいい塩梅だと思う。テレビはSONGSの西川貴教回だった。個人的にはFreedomはあまりしっくりこない曲だけどSEED好きな人が劇場で聞けばだいぶ違うのかも。
水風呂:10℃以下のいわゆるシングル水風呂。かなり冷たいはずが案外すんなり入れてしまった。お水が黒かった気がする。
外気浴:ベランダのような狭いスペースに行儀よくイスと足置きが並んでいる。イスの下に足置きが収納されていて、使い終わったら戻してね、との注意書きがなされていた。この夜までも寒かったが、ソロもIKIもそれなりに長時間入っていられるタイプのサウナだったので、しっかり温まってから外に出て、少し外気浴らしいことができた。目隠しがほぼないのは開放的で良いけど、正面のホテル(距離はすこしあるが位置関係はばっちり)からは本気出せば覗けてしまうと思う。見ても得をする人はあまりいないと思うが…
その他:レストランと同じ階に休憩室あり。漫画2万冊蔵書があるらしい。あらためて過去の自分の行動を振り返ると一人でいるときはこういうところで休憩して漫画を読む行為をあんまりしない(旅行中に限らず東京でもしない)ので、あまり求めてないのかも。性格を顧みると自分が読みたい漫画が今なんなのか分からずに探すのが面倒で逃げてるだけな可能性もあるが。
以上。内風呂が改装されてからフルスペックのゴールデンタイムをまた味わいたいな~と思わせてくれる程度にはよい体験だったと思っている。
WeBase高松(https://we-base.jp/takamatsu/)
ゴールデンタイム前にチェックインは済ませていたホテルに帰着。大体23時。
建物自体は古いものの、最近?改装してオープンした施設と思われ、部屋も内装も小綺麗。フロント回には朝食場を兼ねたカフェ(ワーキングスペース)やお土産の物販もあり利便性高い。最上階にはドミトリー、漫画本貸出棚などあり。私は寝て起きただけなので部屋しか利用していない。
ゴールデンタイムでは生一杯しか飲んでいなかったので、道すがら調達した缶ビールを追い飲酒し就寝。翌日のカーシェアは徒歩数分のところを抑えており、フェリーでの頑張りもありほぼスケジュールが固まっている状態で眠りにつく。
まとめ:旅も後半で記憶が残っている部分が多いのも手伝って、これまでの日程の中で一番の文章量となった日。温浴施設も2個所行っているので随分といろいろ動き回った日。トータルの満足度では初日の松山に匹敵。結局この日は香川というよりは小豆島にフォーカスしたので、次の日半分を香川にあてる。
次は5日目、高松~高知編。
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