互助会の解約トラブルには注意!互助会会員のメリット、デメリット4選
こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。
冠婚葬祭の費用は、突然に高額な請求をされるケースが多々あります。
そんな消費者の不安を軽くするため、戦後の混乱期に人と人とが助け合うため生まれたサービスを提供する組織、それが『互助会』です。
そして、相互扶助(そうごふじょ)の考えの元、『互助会』のサービスが全国的に広がり、今や約350社の会社が存在しています。
そんな素晴らしいサービスを提供する『互助会』ですが、多くのトラブルやクレームが、ネット上を中心にあがっていることも事実です。
何故なんでしょう??
そこで今回は、葬儀社の目線を含めて、『互助会』のメリット、デメリットを紹介していきます。
互助会の解約トラブルには注意!互助会会員のメリット、デメリット4選
『互助会』は、毎月決められた掛け金を、決められた回数分支払うことで、冠婚葬祭を行うことができる、積立型のサービスです。
積立型サービスと聞くと、保険や共済を思い浮かべる人もいることでしょう。
しかし、保険や共済とは大きく違う点があります。
互助会は現金ではなくサービスを提供
それは、現金で積み立てた上で、現金の受け取りができないことです。
・保険など ⇨ 現金を提供
・互助会 ⇨ 契約したサービスを提供
つまり、冠婚葬祭の式典の一部を、毎月積み立てていくサービス内容なんです。
互助会のメリット、デメリットとは?
それでは今回の本題に進みましょう。
とその前に、一応ですが我々『橙縁社』は、『互助会』に加盟していません。。。|д゚)チラッ
そのため、『互助会』の利用やサービス提供はありませんので、あしからず。。。m(__)m
(;゚Д゚)
ではでは、『互助会』の会員になるメリット、デメリットを紹介していきます。
互助会の会員になるメリット4選
まずは、『互助会』のメリットを4つ紹介します。
【1】葬儀費用を毎月積み立てられる
【2】会員限定特典がある
【3】会員の家族が誰でも使える
【4】葬儀に対する不安感が減る
【1】葬儀費用を毎月積み立てられる
冠婚葬祭の中でもお葬式は、前もって現金を準備することが難しいものです。
そこで月々1,000円~5,000円ずつ葬儀費用を積み立てる『互助会』は、葬儀費用の準備ができるメリットがあります。
ただし、ここで1点注意事項があります。
『互助会』は、あくまでも葬儀費用の一部を積み立てていくサービスです。
そのため、『互助会』の会費を満期まで支払ったからと言って、葬儀費用が全て賄える訳ではありませんのでご注意を。
【2】会員限定特典がある
『互助会』の葬儀内容は、全て会員向けサービスになっています。
つまり、完全会員制なのです。
そのため、『互助会』会員でない人が、加盟店で全く同じ葬儀サービスを受けようとすると、
・約4割~2倍
葬儀費用が高くなってしまいます。
また、全ての『互助会』の会社が実行している訳ではありませんが、
・会員専用施設の利用
・提携先レストランや施設の割引サービス
・互助会企画の旅行の参加、割引
などの会員限定特典があったりします。
【3】会員の家族が誰でも使える
自分のお葬式のため『互助会』と契約していても、先に家族の方が亡くなった場合、そちらにサービスを適用することができます。
『互助会』の会社によっては、親戚まで適用範囲になっている場合もあります。
しかし、基本的には家族までが適用のケースが多いため、契約時に確認しておいて下さい。
また、『互助会』は冠婚葬祭の積立サービスなため、
・子供の結婚式
・七五三お祝いの費用
などにも適用できます。
【4】葬儀に対する不安感が減る
人の死は突然やってきます。
そして、葬儀費用は高額になるケースが多々あります。
突然に高額な費用。。。(´;ω;`)
これは本当に不安ですよね(ノД`)・゜・。
葬儀費用の一部だけとは言え、その不安感を少しでも和らげることは、『互助会』の一番のメリットでしょう。
互助会の会員になるデメリット4選
さて次に、『互助会』のデメリットも4つ紹介しておきます。
【1】解約すると高い解約手数料が取られる
【2】葬儀社、料金プランの選択肢が少ない
【3】積立金だけではお金が足りない
【4】互助会の会社が倒産することもある
【1】解約すると高い解約手数料が取られる
『互助会』のトラブルで一番多いのが、
・解約渋り
・高い解約手数料
この2つです。
『互助会』の会社は、掛け金の半分までしか経営に使うことができません。
そのため、『互助会』の解約の時には、高い解約手数料が取られてしまう訳です。
手数料を取られる目安は、
・満期になっていれば低い
・途中解約では満期に近いほど低い
という感じで、一般的な保険と同じように解約手数料が変動します。
ちなみに、手数料の目安は、10~20%が一般的です。
昔は、それ以上の手数料を取られたケースも聞いたことがありますが、現在ではほとんど存在していないと思います。
それでは参考までに、一つのある『互助会』の例をあげてみましょう。
*参考資料『はじめての葬儀』より引用
*毎月5,000円の積立ケース
【支払回数】⇨【月掛金残高】⇨【所定手数料】⇨【返戻金】の順
1回目⇨5,000円 ⇨ 11,000円 ⇨ 0円
2回目⇨10,000円 ⇨ 11,075円 ⇨ 0円
3回目⇨15,000円 ⇨ 11,150円 ⇨ 3,850円
4回目⇨20,000円 ⇨ 11,225円 ⇨ 8,775円
5回目⇨25,000円 ⇨ 11,300円 ⇨ 13,700円
6回目⇨30,000円 ⇨ 11,375円 ⇨ 18,625円
7回目⇨35,000円 ⇨ 11,450円 ⇨ 23,550円
8回目⇨40,000円 ⇨ 11,525円 ⇨ 28,475円
*9回目以降は8回手数料 + 1回毎に75円加算
上記の『互助会』会社の解約ケースだと、1回・2回の支払回数だと、解約手数料の方が高くなっていることが分かりますね。
また、手数料以外にも解約費用を取られるケースもありますので、契約時に必ず確認しましょう。
【2】葬儀社、料金プランの選択肢が少ない
先ほども少し触れましたが、我々『橙縁社』は『互助会』と提携していません。
そのため、もしも当社に葬儀をお願いして頂いても、『互助会』の会員特典を受けることはできないのです。
とこのように、『互助会』の会員になっていれば、どこの葬儀社でも葬儀が行える訳ではないのです。
それだけではなく、『互助会』の提携している葬儀社であっても、『互助会』の会社が違うだけで、その葬儀社で適応されません。
勘違いしている人も多いので、簡単に説明します。
・互助会A社 ⇨ 葬儀社A社(提携している)
⇨ 〇
・互助会A社 ⇨ 葬儀社B社(提携していない)
⇨ ✖
*葬儀社AもBも、互助会が使える葬儀社です
上記のように、葬儀のため『互助会』の会員になったのに、葬儀社を選ぶことができないのです。
また、『互助会』会員プランによって、会員特典割引がされますが、料金プランを選べないケースもあります。
近年、お葬式の簡素化進んでいます。
現に『直葬』や『火葬式』、『家族葬』を選ぶ人が増えています。
しかし『互助会』の場合、一般的な葬儀にしか対応できない所もあります。
『互助会』の会社ごとに内容が変わりますので、確認しておくのをお勧めします。
【3】積立金だけではお金が足りない
『互助会に入っているから後は安心』
と、考えている人も多いことだと思います。
しかし、『互助会』は葬儀費用の一部積立に過ぎません。
葬儀費用が全て賄える訳ではないのです。
そのため、『互助会』の積立支払いが終わっていても、葬儀に掛かる追加費用を準備しておく必要があります。
また、中には元々の設定金額を、高めにしておく葬儀社もあります。
本当に、『互助会』会員割引によってお得かどうか、『互助会』に入る前に他社と料金を比べてみて下さい。
そのためにも、何社か『事前相談』に行って、比較できる見積もりを出してもらいましょう!!
【4】互助会の会社が倒産することもある
『互助会』は、経済産業省から認可を受けた民間の会社です。
つまり、民間の会社のため、経営破綻も十分あり得るのです。
万が一、『互助会』の運営がうまくいかず、経営破綻してしまった場合はどうなるのでしょうか?
答えは、積み立てた全額は返ってきません。
積み立てた半額のみ保証されます。
『互助会』自体に何かが起こった場合は、
・掛金全額保証はしてくれない
ということを理解しておいて下さい。
互助会は入った方がイイ?辞めておくべき??
『メリット、デメリットは分かったけど結果的には?』
『入るべきか、入らないべきか教えて!!』
と、悩んでいる人もいることでしょう。
そこで、私から参考程度にアドバイスをします。
あくまでも参考として考えてみて下さいね!!
互助会に入った方がイイ人
『この葬儀社にお葬式をお願いしたい!!』
『どうしてもここの会場を使いたい!!』
以前、お葬式に携わった人で、葬儀社・葬儀会場に指定がある人もいるはずです。
もしも、その葬儀社・葬儀会場が、
・互助会をやっている
・互助会会員しか使えない
という場合は、『互助会』の入会をお勧めします。
互助会に入らなくてイイ人
葬儀社・葬儀会場に指定がなければ、『互助会』に入る必要は特にありません。
また現在増えている、
・家族葬
・火葬式
・直葬
など簡素化された葬儀を考えている人は、『互助会』に入る必要はありません。
最後に
今回は、葬儀社の目線を含めて、『互助会』のメリット、デメリットを紹介しました。
『互助会』はもともと、助け合いの精神をサービスに変えた組織です。
その用途は、冠婚葬祭の急な出費に対応するものでしたが、今は葬儀が中心のサービスだと言えます。
また『互助会』は、昔から続いているため、
『互助会に入っていれば後のことは安心』
と信頼されているものでしたが、近年お葬式の形は多種多様に様変わりしています。
『互助会』に入って得をする人もいれば、損をする人もいる訳です。
あなたが考える葬儀の内容や規模、そして予算。
それら全ての事を考えた上で、より得をする賢い選択を検討してみて下さい。
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