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死に化粧とは?ラストメイクをしないなんてありえない!!おくりびとのお葬式


こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。



近年、『直葬』や『火葬式』が増加傾向にあります。

色々な事情、考え方があってのことですが、確かにお葬式は簡素化しています。



お葬式に選択肢が増えることは良いことです。

しかし、『死に化粧』『ラストメイク』は、絶対してあげて下さい!!



そこで今回は、『死に化粧』『ラストメイク』の重要性を紹介していきます。




死に化粧とは?ラストメイクをしないなんてありえない!!おくりびとのお葬式

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皆さん、お葬式に参列したことがありますか?

そしてその時、故人のご遺体を見られましたか?



ご遺体は、非常に綺麗で、やすらかな表情をしていますよね。



人が亡くなる時、必ずしも穏やかに他界する訳ではありません。

苦しい、痛いなどの苦悶の表情。

糸が切れたような、魂の抜けた表情。

色々な表情で、最後の時を迎えます。



ですが、お葬式で対面する故人の表情は、やすらかな表情をしています。

何故なら、『死に化粧』『ラストメイク』を施しているからなのです。




死に化粧とは?

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化粧という単語から、化粧をしているだけと、考えている人もいることでしょう。

しかし、それは違います!!



『死に化粧』とは、ご遺体を清め、整えることを言います。

故人が少しでも美しい状態で旅立てる様。

遺族にとって、生前の姿に近い状態で送り出せる様。

そのために施すのが、『死に化粧』『ラストメイク』なのです。



死に化粧は何をしてるの?

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一言で『死に化粧』と言っても、施す工程があります。

・ご遺体の清拭

・身だしなみを整える

・顔立ちを整える

・化粧を施す



ご遺体の清拭

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まずは、ご遺体の清拭(せいしき)です。

読んで字の如く、故人の体を拭き、清めることを言います。



近年ではほとんど、アルコールで体を拭き、綺麗にして差し上げます。

その後、体液の漏出を防ぐため、耳や鼻、肛門などに綿を詰めます。



映画の『おくりびと』を見たことがある人は、

『湯灌は?』

『お湯で拭いたり、お風呂に入れないの?』

と思うかもしれません。



しかし、そもそも湯灌は、東北地方の習慣で、日中気温の低い土地での習わしです。

確かに印象の強い儀式ですが、ご遺体の腐敗を早めてしまう可能性があり、関東地方より西では、あまり湯灌は行われません。



そして現在では、自宅ではなく、病院で亡くなるケースがほとんどです。

そのため、アルコールで清拭することが、最も一般的となりました。



また清拭には、故人が生前味わった苦しみや、迷いなどを拭い去り、清めるという意味もあるようです。




身だしなみを整える

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故人がより美しく、生前に近い姿で旅立てるように、身だしなみを整えます。

髪型や爪、産毛や髭、眉などのお手入れをします。



顔立ちを整える

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闘病生活で頬がこけたり、口や目が開いてしまったりと、亡くなったときの顔は、生前とはかなり印象が異なるものです。



そこで、喉の奥に綿を詰め口閉じ、瞼や頬に綿を詰め表情を整えて差し上げます。

この作業を行うことで、表情がやすらかに落ち着いてくるのです。




化粧を施す

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最後に、薄化粧を施します。

基本的に、日常女性が行っている化粧と一緒です。



コンシーラーやファンデーションで、肌の質感を整えます。

そして、女性であればチークや口紅などで、一通りのお化粧を施します。



最近の葬儀社はラストメイクができない?

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元々、ご遺体の処置や『ラストメイク』は、葬儀社の従業員が行っていました。

しかし最近では、処置や『ラストメイク』ができない従業員が増え、全て外注で頼んでいる葬儀社が増えています。



確かに、専門家に頼んだ方が良い、と考えるでしょう。

しかし、外注で頼むため、費用が高額になります。

費用目安は6~8万円ぐらいが相場です。



そしてその費用は、葬儀費用として上乗せされています。




ちなみに我々橙縁社では、全てのスタッフが処置、『ラストメイク』を施しています。

そのため外注に頼らず、葬儀費用を他社よりも安くすることができています。




最後のお別れにはラストメイクを!!

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予算の都合もあるかと思います。

こだわりがない人もいるでしょう。



しかし、最後のお別れをするために、『ラストメイク』をしてあげて下さい。



普段ラストメイクをしている私から言うと、

・死体がご遺体(仏様)に変わる

これ本当です!!



最後に対面する表情は、長年記憶に残ります。

その最後の記憶が、目や口が開いたままの苦しそうな表情では、あまりにも寂しくないですか?




最後に

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今回は、『死に化粧』『ラストメイク』の重要性を紹介しました。



お葬式が簡素化し、選択肢が増えていく中で、儀式的なことが省かれています。

しかし、それが悪いことだとは思いません。



お葬式は、故人との最後の時間を過ごし、送り出してあげるものです。

そのため、遺族の思いが表れれば、それだけで良いお葬式だと私は考えています。



だからこそ、『死に化粧』『ラストメイク』はしてあげて下さい。

最後の姿は、穏やかな表情の故人であって欲しいのです。





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