葬儀社の選び方|お客様の声シリーズ【1】相談内容から考える葬儀屋選びのポイント
こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。
突然の不幸があり、精神的にもパニック状態。
そんな中、葬儀社を選ぶことは非常に難しいものです。
『みんなは、どうしているんだろう?』
と、経験者の体験談を聞きたくなりますよね!!
そこで、
『お客様の声シリーズ』
として、葬儀の現場で働く私達が、お客様から相談された内容を紹介します。
そして、実際の経験者の話を元に、皆さんの葬儀社選びの参考にして下さい。
なお、個人情報に触れるような内容の記載は、全て省かせて頂いておりますので、あしからずm(__)m
葬儀社の選び方【1】お客様の声、相談内容から考える葬儀屋選びのポイントを紹介
今回のご相談は、対象者が病院に入院中の家族の方からでした。
『病院の先生から、葬儀社を探しておくようにと言われて。。。』
お辛い気持ちの中、お電話頂きました。
当家の方は、葬儀の事が全く分からないとの事で、
・葬儀までの流れ
・葬儀の内容
・葬儀費用
などを、一から理解して頂くため、直接会ってご説明をする手筈となりました。
搬送と安置場所について
個人情報、宗旨・宗派などの基本情報を確認した上で、
・搬送と搬送料金
・安置場所
の説明および確認。
搬送と搬送料金
『搬送』とは、亡くなった故人を、
・病院
・施設
などから、安置場所へと移動することを言います。
この『搬送料金』は、葬儀社によって金額が変わります。
基本的には、距離によって金額が増加しますので、ある程度の金額を確認しておくと良いでしょう。
ちなみに、我々橙縁社は、同業他社から比べ、『搬送料金』がお安く設定されております|д゚)チラッ
安置場所
『安置』とは、亡くなった故人が、葬儀や火葬までの間、お休み頂くことを言います。
簡単に言えば、故人を保管しておく事です。
この『安置場所』については、
・自宅
・安置施設
のどちらかを選ぶ必要があります。
昔ながらの考えで言えば、
『住み慣れた場所に帰ってくるのが当たり前!!』
というのが一般的でした。
しかし、住宅事情はもちろんのこと、弔問客の対応が大変であることなどからも、近年では安置施設を選ぶ人が増えています。
安置施設はお金が掛かるの?
当然のことながら、『安置施設』を選んだ場合、料金が発生します。
葬儀社によって金額は変わりますが、
・1泊 ⇨ 1万円~2万円
と考えておくのが良いでしょう。
基本的には、火葬まで3~4日は間が空きます。
理由としては、
・法律で亡くなって24時間以内は火葬できない
・火葬の予約の関係で間が空く
そのため、安置料金で5~8万円を想定しておいた方が良いでしょう。
もしも、葬儀費用を抑えたいと考えている方は、この『安置料金』で大きく費用がかさみますので、自宅安置がオススメです。
葬儀の内容
安置場所が、我々橙縁社の『安置施設』に決まり、病院からの搬送料金も伝達しました。
次に、当家と葬儀内容の相談となりました。
『本当は盛大に送ってあげたいんだけど。。。』
今回当家の方は、葬儀費用を抑えたいとのご希望でした。
長生きリスクと葬儀の変化
近年、『長生きリスク』を耳にする機会が増えました。
・医療の進歩
・健康志向
などに伴って、年々日本の平均寿命が延びています。
そのため、生活費はもちろんのこと、医療費や施設への出費などが、重くのしかかります。
故人の貯金や年金などで、全ての支払いが可能であれば、大きな問題ではないのかもしれません。
しかし、多くの家庭では、遺族が支払いをすることでしょう。
つまり、『長生きリスク』に伴って、家族の支出負担が大きくなっているのです。
正直、生きている間の世話をする費用だけで、家計が大打撃を受け、亡くなった後の葬儀にまで、
『多額の費用を捻出するのが難しい』
これが、本音ではないでしょうか!!
無宗教形式の火葬式に決定
・葬儀費用を抑えたい
・コロナの時期で参列者は呼ばない
この2つが、今回当家の大きな希望でした。
そこで、私が提案した内容は、以下の2つとなりました。
・橙縁社のホールを使用し『家族葬』
・火葬だけを行う『火葬式』
この『家族葬』と『火葬式』の見積もりを提示し、メリット・デメリットを説明した上で、当家は『火葬式』を選択されました。
火葬式は決して雑な送り出し方ではない
ここで一つ、誤解を解いておきたいと思います。
世間では、『直葬』という言葉が広がり、
・安い
・遺体を簡単に処理できる
などのイメージが先行しているのではないでしょうか?
確かに、ちゃんと式をしたケースと比べると、少しサッパリしすぎていて、簡素化されている印象は受けるかもしれません。
しかし、遺族の思いがあれば、十分素晴らしい送り方になります。
・故人にお花を手向け、棺を花で敷き詰めてあげる
・思い出の品を棺に入れて、故人との思い出を語る
・故人に触れてあげて、最後の声を掛けてあげる
もう一度言います!!
遺族の思いを少しでも形に表すことで、『火葬式』でも雑な送り方になる訳ではないのです。
事前相談を対応しての感想
今回の事前相談は、まだ対象者が亡くなっておらず、葬儀に関わる話に時間を掛けられたため、当家の方も理解し、納得されていました。
・当社安置施設での安置
・シンプルな火葬式
・参列者なしのため香典返し無
また、お墓がないとの事で、お墓の相談・提案をしましたが、それはゆっくり考えたいとのことでした。
当家は、故人の対象となる方の施設(老人ホーム)、病院の医療費、普段の生活費など、全面的に面倒を見られていた方でした。
『本当は、立派なお葬式をしたいんだけど。。。』
と、思いのある方です。
『火葬式』になってしまうことに、多少後ろめたさがあったそうですが、色々な提案をさせて頂き、
『自分達らしい式で、送り出してあげよう』
と考えが変わったそうで、素晴らしい『火葬式』になるはずです。
最後に
今回は、葬儀の現場で働く私達が、お客様から相談された内容を紹介し、皆さんの葬儀社選びの参考にしてもらえる様な解説をしました。
近年、お葬式は多様化しており、選択肢が増えました。
その分、葬儀社ごとに料金設定があり、金額差も大きくなっています。
中には、
『火葬式じゃ成仏できない』
なんてことを言って、無理矢理お葬式を盛大に行わせる葬儀社もいると聞いています。
しかし、そんなことはありません!!
葬儀は十人十色です。
故人や遺族、さまざまな思いを少しでも形に表し、思い出深いお別れをすることができれば、それが一番だと私は考えます。