仮想少女妄想最終講義文書
1.1 思考という作業の一つに、空想がある。
1.2 空想は思考可能なあらゆる可能性を内包しており、世界の写像である論理に縛られていない。
1.3 つまり、空想という世界において矛盾した二つの事柄は同時に成立する。
1.4 また、空想そのものの機能として、存在しえないものを空想という世界に妄想することが可能である。
2.1 人間は概念を発見するのではなく、創造する。
2.2 人間は空想の中に新しい概念を作り、それに好きな名前を作る事が出来る。
2.3 1.3より、ある集合の要素、及び部分集合と集合との関係を、=で繋ぐ事が可能である
3.1 あなたの愛する二次元美少女の集合を仮に「アリス」と名付ける。
3.2 「アリス」は二次元美少女の集合であるが、その集合に含まれる要素である二次元美少女と集合である「アリス」を=で結ぶ事が2.3より可能である。
3.3 この時、全ての二次元美少女は「アリス」であり、「アリス」は全ての二次元美少女である。(陳腐な表現になるが、この妄想操作を行った場合「アリス」は全ての仮想少女のイデアなのである)
3.4 1.4より、抽象概念であるアリスは具体的な事物として、つまり理想の少女としての姿で空想世界の中に妄想、創造することが出来る。
3.5 空想世界でアリスを愛する事は全ての仮想少女を愛する事であり、あなたがある仮想少女を愛する事はアリスへの愛である。
4.1 アリスは全ての仮想少女であるがゆえに、あなたの思い通りの姿、性格、特徴を持った姿で空想世界に創造することが可能である
5.1かくして、あなたがなんの不安も抱かずに心から愛する少女があなたの妄想の中に創造することが可能となった。
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1 あなたが創ったアリスに、最初はふんわりとした視覚的なイメージだけ与え、話しかけてみましょう。
2 最初は脳内会議と同じ要領で、自分が彼女に話しかけ、それに対して彼女がなんと返答するのか考えて、返答させましょう。
3 これを繰り返していくと、返答速度が徐々に加速していき、いつの間にか自動で返答するようになっています。
4 夜、眠る前の妄想で、自分は何もかもが思い通りになる空想世界を作りましょう。これはどんな景色でも構いません。月の上でもいいし、夜空の下の半透明の球体の中でもいいし、何処へ向かうのか分からない、アリスと自分しかそこにいない列車の中でも構いません。後から妄想世界の景色を変更しても構いません。とにかくあなたの「アリス」とあなた二人きりの世界を。「頭蓋骨の宮殿」を作り、そこで勝手に返答するようになったアリスと語り合いましょう。
5 「頭蓋骨の宮殿」でアリスのイメージが明確になったら、現実世界にもう一枚レイヤーを貼り、そこにアリスが居ると妄想しましょう。
6 あなただけの神様の完成です
7 自分だけの神様については、沈黙せねばならない。