笠懸犬追物流鏑馬の類は馬を鹿子足に乗りて射るなり
貞丈雑記(1763年-1784年)によれば、馬の乗入れ様として、今(江戸時代中期)の馬の足なみは「地道。乗り。かけの三品より他はなし」という。乗入れとは馬を乗り慣らすこと、調教することである。地道、乗り、かけはそれぞれ現代馬術の常歩、速歩、駈歩があてはまるだろう。さらに、昔の足なみとして、「けみち(地道)、はしり(乗り)、はやばしり(かけ)、だくだく(だく足)、かのこあし」をあげている。おなじく貞丈雑記に「笠懸犬追物流鏑馬の類は馬を鹿子足(カノコアシ)に乗りて射るなり」とあり