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創立10周年、未来への思い

昨日、かーちゃんのところに来客があった。
5年前まで、児童発達支援の通われていたMくんのママである。

Mくんはもうすぐ中学生になる。
現在の姿をお聞きするたびに、成長の喜びと、時の流れを感じずにはいられないのだ。
ママは、ご子息が当事業所を卒業されたのち、地域の福祉活動にも積極的に参加されている。

Mくんのママから、このたび、法人10周年のお花を頂いた。
かーちゃんはもちろん、とーちゃんも嬉しかった。
ほんとうに、心から「ありがとうございます」とお伝えしたい。

ボクらが、いまメインで行っている、「障害児通所支援事業」。
この事業を始めたのは、いまから9年前である。
10周年ではないの?
と、思われるかもしれない。
そう、法人を立ち上げて10年なのである。

では、その1年目は何をしていたのか?
ボクらはその時期、3つの事業を主に動いていた。
* パステルアート教室(発達の課題のある子どもと親の)
* ママサポート(発達に課題のあるこの母親同士の)
* 絵カードお店(言葉で表現できない方のツール)
である。

それらについては、いずれ機会があれば、こちらに書こうと思うので、今回は省略したい。

さて、この時期、利益など度外視していた。というか、考えていなかった。
一般的に、法人運営をするにあたって、それはありえないことかもしれない。でも、「自分たちが信念をもって活動していれば、お金などいずれ、ついてくる。」そう信じて、まったく気にしていなかったのだ。

当然、その期間にボクらの給与など、一切発生していない。
いわゆる、ボランティアの活動の中で、「自分たちがやりたいこと」「やるべきと思ったこと」をやっていたのである。

でも、本当に楽しい1年であり、やりがいのある1年。
一生忘れることができない、大切な1年になった。

そういう中で、転機が訪れた。
それが、その年から新制度としてできた「障害児通所支援事業」であった。

ボクらの思い、ボクらの経験、それらすべてを活かせるこの事業に、「見えざる不思議な力」が、後押しをしてくれたのも、今となれば必然であったのかもしれない。
かーちゃんの経験、とーちゃんの経験。そして、2人の思い。2人のやりたいこと。それらすべてが、この事業に集約されている。
そして、法人設立2年目から、今の事業が始まったのである。

それを9年間続けきた。
その思いが、いま、ボクらの事業所をきっかけに広がり始めている。
ボクらは、それが、とてもうれしいのだ。

自分たちが活動できる時代・時間には、限りがある。
でも、ボクらの活動によって、何らかの影響を受けた人たちが、その思いをつなげていってくれること。
それは、たとえボクら2人がいなくなっても、未来につながってゆく。

それは、ボクらも望むことである。
自分たちの子どもが生まれ、診断をされてから様々な活動してきた中で、積み重ねた願いでもあった。
諸先輩方から受け継ぎ、そして、未来の皆さんにつないでゆく。

それが、いまボクたちに課せられた「運命」のような気がするのである。

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