帰りの送迎車。人を笑わせる天才現る!
とーちゃんたちが経営する、障害児通所支援事業。
その中には、就学児童を対象にした「放課後等デイサービス」がある。
今日は、そのいわゆる「放デイ」の、
帰り送迎車でのできごとを、書こうと思う。
今日の登場人物は、可愛らしい男の子Kくん。
まだ未就学の時代から、9年間通われている、
6年生の児童だ。
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まだ声変わりしていない、Kくん。
帰りの送迎車で、いきなり、前触れもなく、
「低め。」
と、つぶやいた。
?????と、
頭の中が、クエスチョンマークでいっぱいになった、
ボクと、添乗スタッフ。
すると、Kくんは再び、
「低め。」
と、つぶやくのだった。
??????????????
さらに、
なに???なに???なに???となった。
すると、Kくんは、また、
「低め。」
と、つぶやくのだった。
そこでボクが想像したのが、
K君の頭の中で、
野球のような球技の、ゲームアプリか何かが、
作動しているのではないか?ということだった。
で、Kくんに、こう尋ねてみた。
「ボール?」
それを聞いて、Kくんは急に固まってしまった。
しばしの沈黙。
1分ぐらいしてから、再び、
「さいしょは低め。」
と、新たに言葉をつけ加えて、
まるで、ヒントをくれるように、つぶやいた。
てっきり、その話しは、
終わっていたと思っていたので、
完全に、不意を突かれた。
すると、いきなり、
「ジャ~ンプ!」
と、つぶやいた。
その、さらなる不意打ちの言葉に、
ごく自然に、
シャボン玉のアブクが、湧き出るように、
車内は、笑いに包まれた。
そうか!
答えは、たぶん、ジャンプをするようなゲームだったんだね。
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児童たちの言葉には、いっさい、台本はない。
いつも、いつも、たくらみなど全くない、
純粋な笑顔や、笑いを、
周りにふりまいてくれる、子どもたち。
心の底から、
人を笑わせる天才だ!
と、思うのだ。