アイディア創出には情報が大切[20240319]
先週は情報を取得することやその方法について話した。
今週はイノベーションアイディアを創出する件について。
テーマをガラリと変えたのですね。
そう思われた方が多いかもしれないが、実は繋がっている。
イノベーションアイディアを創出するのは2パターンあるが、どちらの場合も「情報は大切」なのである。
「新しいアイディアを生み出しました」という場合に「既に何処かで実践または検討されている」ことが往々にしてある。
既存のアイディアを真似しては駄目だという訳ではないが、ほぼほぼ丸写しになっている場合はいただけない。
そんな時には私はこんな風に尋ねる。
「既に○○○○で実践されているのを、ご存知ですか?」
場合によっては「Webで調べても出てきませんでした」と回答してくれる場合も多いが、検索エンジンの使い方が間違っていたりもする。
また「新しく生み出したアイディア」が失敗事例として多く紹介されていたりもする。
どちらの場合も「私が生み出した新しいアイディア」はここが違う!とかここに工夫をしたので既存アイディアとは違う!という主張があのなら、それはそれでOKだ。
既存のアイディアでも、失敗とか苦戦とかをしている場合も多くmodifyをしなければならないことは多い。
私が教育事業として取り扱うテーマはサステナブルな社会を作るためのイノベーションのアイディアだから「そもそも難しい」。
発想方法を学んで、更に「情報を取得して」考えて考え抜かなければならないからだ。
大学や大学院で教鞭を執っている私が言うのもなんだが「そもそも教育が悪い」とは思う。
知っているのか知らないのかを問うような試験問題が多いし、教育の現場では知識を授ける授業・講義が多いように思う。
全面的に悪い訳ではないが、新に知識・情報を得ることから「思考する」ことを促すことが大事なのである。
ちなみに、私が同志社大学大学院で担当している講義は、そのようになっている。
グループワークが凄く多くて退屈しない講義だが、概ね午前は情報提供が主になっている。
午後はとにかくグループワークが多い。
更にグループワークの方法論である。
「ブレスト」は、学生さんは、殆どやらないし学校で教わることもない。
社会に出てから間違ったブレストをやらされるのがオチなので「正しい実施方法」を教えてから演習で実施させるのである。
コピーライティングの作り方も教えている。
新しいアイディアを生み出すには「考えること」が大事なのだが、ツボというのは存在する。
大学院生を相手に評判が良いものや結果が上手く出るモノを集めてきて弊社の「イノベーション創造講座」に組み込んでいったりする。
長い年月を掛けてドンドンとブラッシュアップされているのだ。
ここまで読んでいただいてそれでも「当社には関係無い」とか「特に詳細を知る必要もない」とお考えの方。
是非ともその旨を私に知らせてほしい。
チコちゃん風に「ボーッと生きてんじゃねー」ですよ。
合同会社タッチコア 小西一有