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VUCAの時代にも戦略は幾つでもあるが…どうする!?[20240315]


VUCA時代の行動様式の一つである「Hyper Awareness」について。

この行動様式はVUCA時代、DX時代においてはファーストステップである。

行動を起こすためのトリガーが「情報取得」だからだ。

情報を取得したら意志決定をして、更に迅速に行動をしなければならない。

そもそも「情報を得る」という仕事は正式にアサインされにくい。

如何にも遊んでいるように見えるからだろうか。

さて、潜水艦が得る情報というのはソナーだけである。

海中では電波は使えないので他の艦艇との通信は不可能だし視界も通らない。

しかし、音波はかすかであっても受信することが出来る。

このソナー探知の方法には大きく2種類ある。

一つはパッシブソナーと言って、ひたすら静かな海底の中の小さな小さな音を聞き分けて所属国や型式を探知するという活動。

もう一つは、アクティブソナーという方法で、こちらから「ぽーん」という音を出して跳ね返ってくる音で距離と何があるのかを探知するのである。

アクティブソナーは、こちらの居場所を教えてしまうのでよほど気を付けて使用する必要がある。

情報を取得するのは、こういうことなのだと思わないだろうか?

口を開けていたら「ご馳走が運び込まれるが如く」美味しい情報が運び込まれるのだと考えているのだろうか。

能動的にマーケットに仕掛けてその反応から示唆を得るなんてことを貴社では普通にしているだろうか。

こちらからソナー信号を出すようにマーケットに仕掛けると競合他社にこちらの作戦が丸見えになる可能性もあるが、情報取得後の動作が俊敏であれば他社が真似をする頃には勝負が決まっていたりする。

将来が見えないVUCAの時代にも戦略は幾つでもあるが、何もしていない企業が日本には多い。

中期計画を立案して、3年後の数字だけを目標に掲げて活動していては「競争力が世界35位」という結果も伺い知れると言うものだ。

私は、月に10名前後の企業トップの方々と話をさせていただくが、勢いがあり我が道をきちんと示されている方は極希だ。

定石だけでも学んでいただければ…と思うような経営者も少なく無いのだが、なかなか重い腰が上がらないようにお見受けする。

来週は、イノベーションのアイディア創出の話題をお届けしたいと思っている。

合同会社タッチコア 小西一有

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