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経営とITの距離[20240507]
とうとうゴールデンウィークが終わった。
最長で9連休と言われていたが皆さんは如何お過ごしだっただろうか?
私はというと、初っ端に京都に赴き同窓会に出席し、懐かしい面々が出席していて旧交を深めた。
中にはSAPコンサルをしている者もいて同業だねと近寄ってきた。
「風の噂で小西もコンサルをしていると聞いたので、同業だね」
残念ながら弊社はSAPコンサルはやっていない。
もっと言うと、何処かの製品やサービスを担ぐことはしないと言った方が正確だ。
さて、今日も「MicrosoftのCopilotに聞いてみた!」で話をしたい。
弊社でお客さまの話を伺っていると「経営とITの距離が遠いなあ」と思うことが多い。
経営者は「ITのことは良く分からない」と言い、ITサイドは「うちの経営者はITを理解していない」と言う。
お互いにこういう言葉を発している状態を「経営とITの距離が遠い」と表現している。
もちろん、言わないまでもそのように感じているだけでアウトである。
何をCopilotに尋ねたかと言うと「経営とITの距離が遠いという認識が無いのは何故か」。
Copilotは「経営とITの融合の重要性」について回答すると言い換え、4点のポイントを掲げてきた。
今週はこの4点についてコメントをしていきたい。
今日は最初の1点目。
「効果的なIT投資の必要性:」
(1)過去にはIT投資に対する経営視点からの効果への反省がありました。情報システム開発後の効果測定が不十分で、実際の効果を測定せずに開発が完了してしまうことがありました。
(2)また、大規模投資案件の増加によって、予期せぬ投資額の増加でリターンを得られないリスクが拡大しています。これが経営者に対して情報システム投資に対する懐疑心を与えています
経営者なら全員が「効果的なIT投資の必要性」を感じている。
(1)は全くその通りである。
ITサイドからは開発後のレビューとしてQCD(品質、コスト、納期)についての報告があがることはある。
しかし、IT投資の目的のはずだった「ビジネスベネフィット」の収穫状況について報告が無い企業・組織が多い。
経営者にしてみれば「で、どうなったの?」と尋ねたいし、IT部門にも「学習効果」をもたらさないのである。
双方にとってマイナスなのに、何故かベネフィット監査が実行されない。
(2)も(1)に似ている。
ビジネスベネフィットの収穫状況がフィードバックされないので経営者にとってみれば懐疑的になるのは当然である。
弊社でも良く見るのは、IT部門は「運用」に終始していて「社内SE」なる要員が現場に喜んで貰える対応を一生懸命にし、経営者はその報告を聞いても何が何やら分からないという情景である。
経営者は「経営の何に資するのかを説明しなさい」と言えば良いのに何故か言えない。
ITサイドは「目先」やっていることを報告するのが精一杯。
これでは永遠に両者は融合されない。
しかし、こういう悩みを抱えている方は少なく無いと思うのだが皆さんの実感は如何だろうか?
弊社は、こういう両者を真に融合させる為に「中に入り込んで」当事者の一人として稼働することがある。
その際に思うことは、ITサイドはことのほか頑なだということ。
そして、経営者は「わかったふり」をして必要以上に優しくなるということ。
何に、遠慮しているのか?
笑えるのは、関係が良好になってくるとお互いに「そんなの知ってたよ」くらいの態度に必ずなること。
まあ、そんな笑っていられる関係になれば、スタートの第一歩は成功と言えよう。
合同会社タッチコア 小西一有