奄美バス旅、やってみる? 宇検村への旅ーその⑧バス旅ツアーまとめ(一日目) 編ー
奄美大島、公共バスで巡る旅。
昨年から今年にかけての一年間、あちこちまわって、色々宿泊してみて思ったことは、「バス旅は大変だったけど、それを上回る楽しさがあった」ってこと。
同じように旅する人との出会い。
礼儀正しい高校生たち。
信号を渡り切った後にお辞儀をする小学生。
何より、バスの中にいる人たちとの触れ合い。
それは移住者の大先輩だったり、今から1時間かけて通学ですという高校生だったり、
法事で親戚をはるばる訪ねて来た奄美出身のご高齢のご夫婦だったり、
免許を返納してからというもの市内に行きにはもっぱらバス、というおじいだったり、
ネットとか分からないから、とにかく買物は1時間半かけてバスで市内までいくのよというおばあだったり(まぁ、都会でも電車に乗って1時間かけてショッピングには出かけるが)、
バスの窓から遠くを見つめる穏やかな横顔のひとり旅さん(今風に言うならソロ活さん)だったり。
色んな人が混載しているのが観られるのが、バス旅の魅力。
焼酎の試飲も、昼間っから、し放題。
レンタカー運転していると、宿泊した夜しか飲めないですからね。
緊張するバスの中で、「こんにちは」と言えば、「どこから来たね?」と、話が始まる。
そんな風に、そこに住む人に出会うなら、やっぱりバス旅だよね。と思っている。
京都のように、公共バスを海外の人が占拠してしまい、地元の人が困るようになると困るけれど。
いや、実際それくらいになってくれないと、廃止寸前の路線もある現状。
どうやったら、このバスを残して行けるか、本当に打つ手はないのか、だれか知恵を貸してほしい……。自らの力のなさに、途方に暮れる毎日。
そのうち宇検村にはバスでは来られなくなるのではないか、おじいやおばあたちは、皆市内へ引っ越すのではないか、という危機感に駆られている。
過疎への第一歩は、若い人たちが都会に出る(=働くところがない)。だと思っている人も多いかもしれないけれど、実際は、独立しても「住むところがない」、子供が通う予定だった「小学校がなくなった」、病院や買い物に行くための「バスがなくなった」が、大きな原因のような気がしている。
奄美だって、市内で働いてはいるけれど、住むのは「宇検村がいい」という人が沢山いる。
東京で働いているけれど、家は「鎌倉」や、「軽井沢」がいいっていう感じ? (たとえが相変わらずヘタ)
というわけで、前置きがとっても長くなりましたが、ここからバス旅の一日目の行程をおさらい。
尚、同日中に空港から宇検村まで行くならバス券があった方が小銭の心配もなく楽なのですが、空港から市内、北部に宿泊だけなら、初日だけで言うと一日だけの券は割高。都度支払う方がお得です。
小銭の準備を。乗車時に「番号札」を必ず取って。距離に応じて金額が全然違います。
さて、奄美に到着して1日目の行程です。
ざっくりと、3つのパターンをお伝えしてきました。
①奄美着、午前11時頃便
②奄美着、午後13時頃便
③奄美着、午後14時半頃便
それぞれの到着便ごとに考えた「バス旅」さん向け「初めての奄美コース」は大体以下の通り。
(休日と予約可否は必ず確認してください。不定休多数のため)
①(奄美空港着:午前11時ごろの場合)
空港発11:15「せとうち海の駅」行きか、
11:45「こしゅく第一公園」行きに乗車。
この二つのバス、行き先が違いますが、市内手前で二手に分かれても市内中心部のバス停に同じように辿り着きます。
長いトンネルを抜けるほうがせとうち海の駅行き、市内の海沿いを走るのが、こしゅく第一公園行きです。
終点は全然違います。せとうち海の駅行きは、市内からマングローブ方面(山側)へと曲がりますが、市内海側には行きません。
市内海沿いのホテルや、中心部の屋仁川から離れたホテル宿泊の場合には、こしゅく第一公園行きに乗車していない場合には、市内で乗り換えねばならなかったりします。
「奄美バス旅、やってみる?宇検村への旅ーその④」に記載していたホテルは市内中心部にあって、どちらのバスに乗っても行きやすいところをピックアップしていました。奄美バス旅はじめてさんでも迷わないと思います。
他にも特色ある素敵なホテルは沢山ありますので、バス旅さんは必ずご自身が泊るホテルの近くのバス停と、乗車したバスが停まるかの確認を。
それでは、11時ごろに奄美空港にたどり着いた場合のバス旅さんのプラン、おさらいしていきます。
空港11時頃着ープランA:
(博物館もハブショーも、夢おりの郷で紬の着付けもの、わがままプラン)
空港発11:15/11:45、奄美パーク着11:20/11:50、盛りだくさんの行程の為、時間的にランチはここでさくっとがお勧め。
パークは第一、第三水曜休み、プラスその他不定休。
バスを降りる前にお電話でご確認を!一度降りたら次のバスは30分は来ませんので。
パーク観光後、13:20の奄美パーク発バスで土浜(原ハブ屋)に13:25着。
バス停から徒歩10分で到着。(ショーは14:00から、要電話確認)
14:55土浜発のバスに乗り、15:14に戸口入口(もしくはビッグⅡ前)着、徒歩10分ほどで「夢おりの郷」着。
(大島紬、泥染めなど体験締め切りは16:00、要事前予約、電話確認)
体験終了後、17:00を過ぎるかも。ビッグⅡ迄は、徒歩10分ほど。
遅くともビッグⅡ前17:44発「こしゅく第一公園」行きのバスで市内へ向かって。ウエストコート前には18:12着。
ホテルチェックインの後、島唄レストランに行くならナイトツアーはやめた方が無難。屋仁川で軽く夕食を取ってからナイトツアーに行くなら、早めにホテルへ戻りましょう。
もしくは、
空港11時頃着ープランB:
(リゾートの雰囲気を大切に、怖いものは見たくない、大島紬村文化体験、泥染め体験プラン)
奄美パーク着11:20/11:50 1時間でパークを離れ、ハブはパス。
奄美パーク発12:20、ばしゃ山12:28着、リゾート感あふれる場所で鶏飯を。
13:28ばしゃ山発、大島紬村入口着13:33、バス停すぐ。
(各種体験プラン予約は必須。最終受付14:30までなので館内観光を急いで。一週間前より予約)
15:33大島紬村発の「こしゅく第一公園」行きバスなら、ビッグⅡ前着は15:44。
1時間ほどスーパーを物色したら16:44のバスに乗車、市内ウエストコート前着が17:12。
ビッグⅡには立ち寄らず紬をしっかり学びたい方は、紬村でゆっくりされてもいいけれど、遅くとも大島紬村発16:33のバスで南下して、市内ウエストコート前着が17:12。
島唄レストランに行くなら要予約。ナイトツアーの遅い時間も、要予約。
空港11時頃着-プランC:
(いろいろ食べて、黒糖焼酎飲みまくる食いしん坊さんプラン)
空港発11:15「せとうち海の駅」行きに乗れたなら、11:35屋入ひさ倉前着。
11:45「こしゅく第一公園」行きに乗れたなら、12:05屋入ひさ倉前着。
「ひさ倉」で鶏飯ランチを。
(不定休、要確認、午後3時半ラストオーダーだが、完売したら昼過ぎでも閉まっている)
食後、13:05のバスで2分ほどで愛寿園前バス停に到着、徒歩5分ほどで奄美大島酒造に到着。ひさ倉から徒歩20分ほどだが雨天時の徒歩はお勧めしない。
巨大な三本並んだ焼酎ボトルが目印。14:00からの工場見学は要事前予約。隣の建物では試飲可能。
ここから龍郷町役場バス停までは、浦の橋立を歩いて10分ほど。
(泥染め体験できる島泊民泊「愛かな」までは工場から徒歩20分程度)
龍郷町役場前から再び「こしゅく第一公園」行きバス15:38発、ビッグⅡ前15:44着。
ビッグⅡ前を16:44発なら、市内ホテルウエストコート前バス停には17:12着。ビッグⅡで下車しなければ、16:12着。
チェックイン後、荷物を置いて少し休憩し、屋仁川へお食事へ。
(島唄ライブ付き島料理は必ず予約、食事17時半ごろからが多い)
クロウサギなどナイトツアー最終は20時頃から発のものもある。
市内ならピックアップ多し。ツアー催行会社へ確認を。市内ホテル宿泊。
さてお次は、
②奄美空港着13時頃の便
まずは、13:15か45空港発の「こしゅく第一公園」行きバス乗車。
「大島紬村」の体験は14:30締切のため、紬見学は「夢おりの郷」で設定。
空港13時頃着-プランA:
(奄美パークで全体を観てから、大島紬着てみたい!プラン)
奄美パークには13:20/13:50着。1時間ほど見学して14:50奄美パーク発。
15:14頃、戸口入口(もしくはビッグⅡ前)着、徒歩10分ほどで「夢おりの郷」着。(大島紬、泥染めなど体験締め切りは16:00、要事前予約、電話確認)
もしくは、
空港13時頃着-プランB:
(とにかくハブショー観たいのよ!大島紬も着たい!プラン)
13:15空港発に乗れたなら、奄美パークへは行かず原ハブ屋へ直行。
13:25土浜着、徒歩10分ほどで原ハブ屋着(ショー見学14:00から)
14:55土浜発のバスで戸口入口(もしくはビッグⅡ前)に15:14頃着、徒歩10分ほどで「夢おりの郷」着。
(大島紬、泥染めなど体験締め切りは16:00、要事前予約、電話確認)
プラン②のA,B共に、体験終了後17:00を過ぎるかも。
これ以降は、①のプランAと同じ。遅くともビッグⅡ前17:44発「こしゅく第一公園」行きのバスで市内へ向かうのがベスト。市内泊。
空港13時頃着-プランC:
(バス旅だって、とにかくリゾート感、味わってみたいのよプラン)
13:15か13:45空港発の「こしゅく第一公園」行きバス乗車。
13:28/13:58に「ばしゃ山」着。
のんびりビーチを観ながら鶏飯ランチなら、食後にゆっくりビーチで撮影を。
隣のKAZBOのハンバーガー、きょら海工房でのランチも素敵。ここにしかない奄美のお土産も。
どうしてもハートロックみたい! アオサの時期じゃないけどさ、ちょうど干潮時だし!という方なら、14:58分のバスで東海岸まですぐ(運転手さんに言えば近い所で降りられる)。
もしくは海を見下ろしながら、バスを待たずにてくてく30分ほど歩いても。
ハートロックを見た後は、歩いて5分のLa Fonteで疲れを取って(火・木休、不定休)、ジェラートアイスを。
La fonteから徒歩5分ほどの赤尾木バス停には16:30までには到着して。
「こしゅく第一公園」行きバスで市内へ。市内のホテルウエストコート前には、17:12着。
以降は、プラン①、②と同様、島唄島料理の夕べもナイトツアーも、予約が必要。
そして最後に、
③14時半頃の便で奄美空港到着の場合
あやまる岬は時間的にバスでは無理。鶏飯のひさ倉もオーダーストップ、紬村の体験も最後の受付時間を超えている。もうこればっかりは致し方ない。
空港14時半ごろ到着-プランA:
(初日に奄美パークだけでも見て、島料理とナイトツアー参加のプラン)
14:45の「こしゅく第一公園」行き乗車。奄美パーク着14:50。1時間ほど見学して、15:50の「せとうち海の駅」行き乗車。ホテルウエストコート前には、16:36着。既に夕方、早めに島唄料理や島唄の夕べを堪能し、余力があればナイトツアーへ。(いずれも要予約)市内泊。
空港14時半ごろ到着-プランB:
(初日にハブショーだけでも見てナイトツアー参加のプラン)
14:45の「こしゅく第一公園」行き乗車。土浜着14:55。徒歩で、原ハブ屋へ(不定休、要電話確認)16時までのショーには1時間ある。展望デッキからの景色や店内の商品をゆっくり見て回って。
17:25のバスで土浜から市内へ。市内ホテルウエストコートには18:12着。早めに軽い夕食を済ませるかスーパーなどを物色、余力あればナイトツアーへ。市内泊。
空港14時半ごろ到着-プランC:
(初日は紬だけでも着て写真を撮ってからナイトツアー参加のプラン)
14:45の「こしゅく第一公園」行き乗車。戸口入口(もしくはビッグⅡ前)着15:15頃、徒歩で10分。16:00までの泥染め受付か、紬を着て写真を撮るか(要予約)。
体験後、ビッグⅡまで徒歩で歩き、食糧やおやつを買い、遅くとも17:44のバスで市内へ。ウエストコート前には18:12着。余力あればナイトツアーへ。市内泊。
一日目は、ざっくりこんな感じで。
二日目のプランまとめは、次回に。
(つづく)