奄美バス旅、やってみる? 宇検村への旅ーその⑪:バス旅ツアーまとめ(四日目) 編ー
いよいよ、三泊四日の奄美バス旅最終日。
奄美初旅で、宇検村までのバス旅をやり遂げたあなたに賞状を送りたい。
「神に選ばれし人で賞」を贈呈します。
宇検村での2泊を堪能できたあなたなら、
どんな困難も楽しめる人とお見受けしました。
きっとこれから先「どうでもいいんじゃない?」と思えることが増えることでしょう。
何かほんの少し、想い残しがあるのなら、それは神様からの「また来てね」のサインです。 きっと、また、お越しください。
さて、では四日目、
プランA:宇検村から、マングローブパークへ、市内へ、空港へ
宇検村からバスを乗り継ぎマングローブパークに向かうもよし、
市内でランチやトイレ休憩しながら北上してもよし、
空港直行でもよし、です。
更に北部に追加で泊まるならあやまる岬へも行けるかもです。
(過去の投稿、「奄美バス旅、やってみる? その⑥」を参考に)
プランB:宇検村から瀬戸内へ、もう一泊してみる?
瀬戸内(古仁屋)や加計呂麻島へも行っておきたいなという方は宇検村からバスを乗り継ぎ瀬戸内(古仁屋)へ向かいましょう。
この場合、もう一泊必要なので、四泊五日プランになります。
宇検村から瀬戸内(古仁屋)へ行くには、乗り継ぎ便は一択です。
宇検発バス湯湾着9:41/屋鈍発バス湯湾乗換9:35で、新村着10:11。
新村発10:15「せとうち海の駅」行き乗換え、凡そ30分でせとうち海の駅に到着、10:46。
海の駅の二階で食事をしたり、「あま海」で名物海鮮丼を食したり、波が穏やかなら海上タクシーで加計呂麻上陸も。
新村で乗り換える際、間違って新村で10:13発の「奄美空港」行きに乗ると、マングローブパークから市内へと向かいますので、ご注意を。
瀬戸内(古仁屋)へ行くなら、10:15新村発です。
乗換時、降りた側と反対側車線のバス停にやってきますので、道路を渡って待ちましょう。
不安な方は、バスの運転手さんに行先を確認してくださいね。
古仁屋から空港に戻るのも、宇検村から空港へ戻るのも、バスだと2時間半かかる道のりです。
晴れて古仁屋まで足を延ばし、瀬戸内に一泊して、「せとうち海の駅」から空港まで戻って来るなら「赤木名(外金久)」行バスに乗車になります。(空港経由)
「赤木名」行き空港経由の便は一日7便。
せとうち海の駅発 6:45発 ⇒ 空港着 9:02、
せとうち海の駅発 8:12発 ⇒ 空港着 10:31、
せとうち海の駅発 9:42発 ⇒ 空港着 12:01、
せとうち海の駅発 11:12発 ⇒ 空港着 13:31、
せとうち海の駅発 12:42発 ⇒ 空港着 15:01、
せとうち海の駅発 14:12発 ⇒ 空港着 16:31、
せとうち海の駅発 15:42発 ⇒ 空港着 18:01。
17:12発のせとうち海の駅発最終便のみ「佐仁」行き。空港着は19:43。
上記のうち途中(新村)で宇検村から来る便に連絡するのは、一日3便。
せとうち海の駅発6:45⇒新村7:16⇒名瀬郵便局8:02⇒奄美空港9:02
せとうち海の駅発9:42⇒新村10:13⇒名瀬郵便局10:59⇒奄美空港12:01
せとうち海の駅発14:12⇒新村14:43⇒名瀬郵便局15:29⇒奄美空港16:31
宇検村からやって来る便に連絡するバスであって、宇検村に行けるバスではありません。念のため。
空港行の新村発7:16に宇検村から乗り継いで乗るためには、宇検村発6時台(湯湾発6:41)
空港行の新村発10:13に乗るなら、宇検側からのバスなら湯湾着は9:41、屋鈍側からのバスなら湯湾発は9:35で乗換です。
市内までとにかくバスで出ることができれば、上記7便以外にも30分おきに「奄美空港」行きのバスがやって来ます。
飛行機の時間次第ではありますが、長いバス旅、市内でトイレ休憩がてら、商店街や、市内のお店でお食事を取ることをお勧めしています。
さて、バス旅二日目の投稿の際、空港から宇検村へ乗り継げる便は、一日2便だということをお伝えしていました。
そして、宇検村から瀬戸内(古仁屋)へ乗り継げる新村発のバスは、10:15に一日1便だけはあります。
しかしながら、恐ろしいことに瀬戸内から宇検村に乗り継げる便は、一便もありません! 瀬戸内からの便が新村に到着した時点で、宇検村行きの3便全てが出発した後なのです。
なので、バス旅さんには、「まず宇検村へお越しください」、「瀬戸内も、マングローブも、宇検村からのアクセスはいいですが、逆ルート(後で宇検村へ行くルート)は時間を大幅にロスします」と言いたい。
実際には、新村で1時間から2時間、ひたすら待てばバスが来ないことは無いのですが、とんでもなく時間をロスします。
どうしても「瀬戸内(古仁屋)を先に行きたい!空港から古仁屋に直行したい!」という方、「その後で宇検村にも行ってみようかな?」と考えているならば、宇検村までのバス旅はきれいさっぱり諦め、新村からガイド付きのツアーを申し込み、新村までバスで出てガイドの車で宇検村まで連れてきてもらうのがお勧めです。
今回、瀬戸内への旅も、大和村への旅も、詳しくは書かなかったのですが、どちらにも、とても素敵な場所が数多くあります。
島の食事を楽しめる場所もあり、これから紹介して行けたらとは思っていますが、何せ「初!奄美のバス旅さん」にまず「宇検村」を知って欲しくて、バスルートをご紹介しようと始めた投稿。
自分だけでなく、多くのバス旅さんが喜んでくれるプランをこれからも考えて行きたいと思っています。
宇検村でのガイドを雇った旅と同じように、車でしか行けないような場所でもガイドさんにお願いすれば、説明付きでどこでも行くことができます。
「バスでしか行かない!」ではなく、「基本バスで動くけれど、大切な思い出になる部分はガイドさんの車で」という考え方をしておけばスケジュールを自分で全部やりくりしなければという心的負担が一時的にでも減ります。
その分の費用は、一生に一度かもしれない旅の自分へのご褒美だと思って。
世界自然遺産の島。
自然のことを知り尽くしたガイドさんと、一日、二日、数時間を共に過ごすことで、ガイドブックだけでは分からない奄美を知ることができます。
宇検村のような村では、そこに暮らす人びととの会話が、どんなことよりも楽しかった記憶として残ると尚更思います。
バス旅を成功させるためには、あまり難しく考えず、行きたい場所で過ごす時間を1-2時間くらいに設定して、そこまでの往復のバス乗車時間を30分から1時間、南に行くなら片道1時間くらいな感じで17時までの行程を逆算すれば、スムーズに計画が立てられるはずです。
ただし、不定休や、水曜、木曜休日、受付は4時までとか、ラストオーダーは3時半、など、どうしても行きたい場所は先に「何時までに行くべきか」を確認するのがポイントです。
これまでに投稿した行程案も、行きたい場所名を変えるだけで無限にプランは広がります。行きたい場所に応じてバス停を調べ、時刻を確認して自在に変更していただければと思います。
でも一日だけでいいので、ややこしいことを全部取っ払って宇検村で過ごしてほしい……。
午前中、ガイド無しでひとりお散歩。
午後や夜、ガイドさんと村探検。
一日海に浮かぶ。
ガイドさんと共に、海中の穴場スポットで泳ぐ。
一日釣り糸を垂れる。
終日土砂降りなら、一日ホテルで本を読む。
黒糖焼酎を部屋でまったり飲む。
一日寝ていても、ひたすらお散歩でもいい。そう思います。
何でも良いから、ゆるい自分を「それでいい」と、全部受け入れる日を。
必死であちこち回る旅から外れて、そんな気持ちでここには来てほしい。
予定できっちり、仕事もきっちりできる人が、予定通りにバスに乗り継ぎ、ここ宇検村までやって来る。
そして、ここに来た途端に全ての行程を一旦をガイドに丸投げする。
最初は、落ち着かないかもしれません。
「え?????」と思うことの連続かもしれません。
ただただこれからのことや、悩み事は一度横に置いておいて、何もしないで受け入れることを楽しめたら勝ち。(決して勝ち負けではないのだが)
心を癒す、などとう陳腐な言葉ではなく、
人生が変わる、という大げさな言葉でもなく。
ただ何もしない時間が、どれほど大切なのかに気づき、
自分はかつてそうやって「生きる為だけに生まれてきた」ことに気づき、
何かが足りないことが、不幸ではないということに気づければ。
足りることを知る笑顔の人たちと話せば、
ものがあること=幸せではないのだということ、
何でも手に入ること=幸せではないのだということ、
あるもので、すでに満たされていて、
不便を楽しめる心を持てれば幸せだということに気づければ、
あなたはもうこの自然の一部。
都会に戻った時に、「なんだか落ち着かない」と、今度は逆に感じるはず。
帰りの空港で、奄美空港の滑走路を見て、「何だ? この淋しさは?」と、思うかも。
数万年の時を生き抜いて来た生物たちの姿を観て、
自分が生きていることがどれほどすごいことなのかを思います。
この村の神様たちは、きっと、そのままのあなたを温かく迎え入れてくれます。
「一人で全部さっと回ってみた」
そんな感じで帰る「ツーリスティ」な旅ではなく、ここで宿泊してガイドや地元の人との交流を、ゆっくりとしてみて欲しいなと思うのです。
きっと、あなたはこの村にどっぷりとはまる。
そんなあなたは「選ばれた人」、そう思います。
宇検村が、宿の取れない場所になりつつあるこの頃。
(宿が少なすぎるんだが)
バスがなくなってしまう前に、いえ、バスを決して無くさないようにするために、どうぞゆるいバス旅をお楽しみください。
パッションフルーツの季節まであとひと月と少し。
ふたつに割ったパッションフルーツの中身に黒糖焼酎を垂らして。
器代わりにしたパッションフルーツの中身と共にかき混ぜて……。
島唄を唄いながら飲む。
どんなカクテルよりも絶品だと思っています。
一度お越しください。
お待ちしています。
「奄美バス旅、やってみる?」
完