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たまには真面目に仕事の話:その17-通訳案内士ってどうよ-鹿児島、お気に入りの場所 : 変わってしまったものと、変わらないもの
今年何度目かの鹿児島。
もう、なにがなんだか、とにかく来年に向けた準備で慌ただしい。
まだぴかぴかに見える立派な高層ビルの鹿児島県庁に来る度に思う。
外の広い階段を上がった場所から、桜島を撮影するポイントが残念すぎる。
こんなに近いのに、いろいろ映えない……。
上からなら撮影できるけどね。ガラス越しなのよね。
小さく見えるのよ。
県庁の皆さんはとても優しい。
こんな新参者にさえ、色々教えてくれる。
けれど、鹿児島中央駅から、果てしなく遠い。
タクシーに乗るなんて、レンタカーを借りるなんて、そんな無駄遣いできるほど偉くないのよ、私。
というか、乗らない理由は別にあるんだけどね。
ガイドやってる人ならわかるはず。
単に節約しているわけではない。
タクシーに乗ればすぐなことは、判っている。
でも、それでは観光客の目線で物を考えられない。知ることができない。
この街が、インバウンド観光客にとってどれほど不便で、何が足りないのか、ということを。
行政の方々、「インバウンドを推進するぞ!」というのなら、どうか彼らの目線で街をさまよってみてください。
どこまで行っても日本語表記しかありませんから。
お偉いさんであればあるほど、どうやってバスに乗ればいいかも、何番の
バスターミナルへ行けばいいのかも、きっとご存じないのではないですか? 無理ですよ、日本人でさえできないのに、海外の人にこれは。
到着してすぐから愚痴が止まらない。病気かしら。
いえ、きっと働き過ぎのストレスよ。
のんびりするために地方に来たのに、何でこんなに忙しいのよ。
バスに揺られて、20分で正面に到着。
トラムだと、降りてから20分は歩く。
これだけが、唯一の難点。
そしていつも思うことは、県庁は何故か、建物の中が、どんよりと暗い。
省エネなのでしょう。おそらく。
今回は市役所側にも用があったので、研修終わりに色々やるべきことを片付けるべく各地を巡ることにした。県庁から再びバスとトラムを乗り継ぐこと30分。瀟洒な建物が見えて来た。
さて、市役所の方は、県庁と違って赴きある懐かしい造り。
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決して市役所に用があったわけではない。
トラムの市役所駅から徒歩2分の所にあるベジタリアン向けのカフェを確認しておきたかった。
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豚肉の消費量が半端ない鹿児島や沖縄。
肉を使わない店を探すのはなかなか大変。
これはもう、日本全国で探すのが大変な話であって。
通訳ガイドが、ガイディングで最も悩むことのひとつ。
ムスリムの方や、ベジタリアンのツアーを受ける度に、ランチの時刻をその場所に合うよう、その行程をむりくり変更したりする。
ガイド日が定休日だったり臨時休業だったりすると、泣きそうになる。
”私ベジタリアンで、セリアック(小麦粉アレルギー)です。
醬油も使えません。グルテンフリーでお願いします。
でもせっかく来たんだから、日本らしい美味しいものを食べたいわ”
なんてことになると、米粉ラーメンか、米粉ベースの広島焼(肉抜き)の店に行くしかない。
特に繁忙期の京都では、グルテンフリーのベジタリアン向けラーメン店は、大混雑。
そういう対応をしている店は、ほぼインバウンド客で埋まっている。
そんなこともあって、いつかの時のためにと確認に来た鹿児島にある店舗。
予想以上にコストパフォーマンスが良かった。
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すいません。食べる前に写真を撮る、と言うことができない人です。
生野菜サラダのボウルの大きさを見て驚いた。とにかく大きい。
よって、温野菜のランチの方をチョイス。ランチなのに選択肢が多い。
ドレッシングの選択肢も多い。こういう心遣い、というか同じメニューの中に複数の選択肢があること、こういうことが特にインバウンド観光客には受ける。オーナーさん、良く心得ておられます。
何ならこれまで鹿児島で食べたものの中で、ベスト3に入るくらい美味しかった。これならお客様にお勧めできる!と、嬉しくなった。
野菜メインのお店と言うことで、店内は女性が多くを占めているのだけれど、ひとたびインバウント観光客の知るところとなれば、客層がさま変わりするだろう。
さて、下の写真の銅像、通訳案内士であれば、当然知っているこのお方。
日本の政治家であり、薩摩藩士、武士でもあった人。
明治維新に大きく貢献した偉人。
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(歴史上の有名人、既に他界されておられるお方には、
敬称を省く癖がございます。ご容赦ください)
西郷隆盛、木戸孝允と並び、維新三傑のおひとり。
内閣発足前の日本政府の実質的内閣総理大臣だったお方。
私財を投じて国の借金を肩代わりしていたというから、元々がそれなりのご一家。
武士がまだ存在した時代、江戸の世に薩摩藩下級武士の長男として生まれ、様々な苦難の末、京から江戸へと活躍の場を広げ、一時は西郷隆盛と共に、倒幕路線を突き進んだ名雄。
近代日本の礎を築いた人でもあり、敵対勢力には冷徹に対応する極悪非道とも呼ばれた人でもあったらしい。
明治維新後10年が過ぎた明治11年の春、ようやく平和な世になろうとしていた矢先、明治天皇謁見に皇居へ向かった馬車が狙われ、東京紀尾井坂付近(参議院議員宿舎前辺り)で40代後半の若さで不平士族らに暗殺された。
激動の時がひと段落し、ようやく世が落ち着いて、最も働き盛りに入った時に亡くなるとは。どれほど心残りだったことだろう。
彼を守ろうと抵抗して命を失った馬車夫と、共に死んだ馬と共に、青山霊園に埋葬されているらしいのだけれど、訪れたことはない。
この立像の後ろ、足元の台座には、実は馬と亡くなられた馬車夫が、小さく付け加えられている。
「彼は西郷さんの宿敵だ!」としか思っていない人達がまだ多かった頃に、この立像を造られた勇気。小さな馬と馬車夫を付け加えられた優しさ。
その彫刻家も、また英雄だ。
暗殺されることが日常だった時代。その原因が何なのか真実は分からない。単なる誤解、逆恨みや妬みだったという説もある。
誤解や妬みで暗殺されたらたまったもんではない。
ふと、最近の事件を思い出した。
明治維新のあとの騒乱など、おとぎ話レベルの遠い話で、お金さえ出せば日々楽しいことに興じられる平和ボケした今の日本からは、想像もできない時代だと思っていたが、時代が変わっても、人間の根幹は変わらないのかもしれない。
「持つ者」に対し恨みを持ち続ける「持たざる者」はいつの世も存在する。
きっかけの多くは、愛するものを失った、もしくは取り上げられた悲しみがその原動力なのかもしれない。
会ったことも話したことも無ければ、より簡単に、より人の命を軽んじられるのかもしれない。それの最たるものが、他国との戦争だ。
愛するものを奪われる憎悪の気持ちは分からないではないが、人の命を絶つ行動に至るまでにはどれほどの虐げられた歴史があったのか、と想像すると苦しくなる。
一歩立ち止まることはできなかったのか。まだまだ「武士」の時代の名残が残っていた、血気盛んな時代だったのか。
それならば、その徒党を組んで、突然無防備な人を襲う卑怯な手口は、武士の風上にも置けぬもの、ではなかったのか。
今の時代に生まれた私には、到底理解が及ばない。
その時代に、女がこんなことを言ったら、きっと切り殺されている。
もうそれを考えるだけで、どんなに物価が高かろうと、どんなに生きづらくとも、まだ「セクハラ」と言う言葉が存在するだけで今の時代に感謝。
史実なんてほんとのところはわからないけれど、
袂を分かった後でも、彼と西郷さんとは強い絆で結ばれていたと思いたい。
ここ鹿児島で、この銅像が今も綺麗に管理されていることに安堵した。
どうやら、没後100年を記念して、50年ほど前に建てられたものらしい。
政治家として、大阪遷都も提案したりしてくださっていたらしいのだが。
それが叶っておれば、今頃日本の首都は大阪だったかも?ね。
吉田茂の孫である麻生太郎氏は、大久保利通の玄孫さんにあたるとか。
なるほど、総理大臣となる血筋の人だったというわけ。
ちなみに、麻生さんの妹さんは、三笠宮寛仁親王妃、信子様です。
インバウンドのお客様に受ける話は、現実世界と繋がっているこっちの話のほう。特に皇室ネタ好きの英国のお客様には。
他には、彼を救おうと果敢に立ち向かった馬車夫さんや可哀そうな馬の話、彼らを共に同じ場所に埋葬してあげて欲しいと願われた大久保家遺族の話。そうやって、まるでフィクションのようにしか、語れない。
「暗殺されました」だけでは、救いのない話で終わってしまう。
日本人とは、何ぞや。を語る時、避けては通れない、明治維新のお話。と、それにまつわる人々のお話。
これほど頻出の単語は無いのではと思うくらい、お客様には頻繁に明治維新の内容を尋ねられる。特に二条城への訪問時には。
その後の10年間が、どれほど激動の時代だったのかなんて、どうやったって想像できない。
来年は何回くらい、二条城に行くだろうか……。
鹿児島には、どれくらい訪れるだろうか。
久しぶりに、学んだことを反芻し、その銅像に向かって佇み続け、心で呟く、謎の不審者。(私)
鹿児島のインバウンド受入れは、まだまだ思うようになりません。
課題が満載過ぎて、身動き取れません。
もう団体バスの時代じゃなく、個人観光客の時代になりました。
地方ではそれさえ分かってもらえていない気がしています。
奄美大島なんか、もっと大変ですが、
ご存じですか?今では流刑地ではありませんよ。
屋久島に次いで、奄美大島も、
今や世界に誇れる世界遺産の地になりました。
鹿児島には世界自然遺産が溢れています。
海外から自然や温泉を目指して鹿児島に来てくださるんですよ。
先生の時代とは逆です。
日本に憧れて諸外国からやって来られる方が、大勢います。
それに恥ずかしくない国になっているのは、
戦い抜いた先生たちの礎のおかげです。
先生が東京がお好きなのは知っています。
私もそうですから。
地方に政治はできないと先生は嘆いていたと聞きますが……。
何かヒントを頂けませんか?
トラム代金も、バス代さえ節約し、歩けば何分かかるのかを知ろうと鹿児島中央駅まで歩いた途中で見かけたこの銅像。
思いがけず長居をしてしまった。相当怪しい奴に見えたに違いない。
鹿児島中央駅まであと一息の距離。
大した距離ではないのだけれど、車生活に慣れた身体には大層堪えた。
春のハイシーズンに向けて走らねば……。
いや、まずはウォーキングからか。
毎日2万歩のシーズンまでもう三か月しかないぞ。
20分ほど歩いて辿り着いた鹿児島中央駅前ではサンタがお出迎えしていた。
(JR鹿児島駅と間違えないでね)
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トラムが走り、バスも走る、広島にも似た景色。
某国家試験に向けて、参考書を求めてさまよい歩く。
だって奄美に売っていない。ついでに買って帰ろうと思い立った。
ネットで買おうと思っていたが、荷物受取が、超絶面倒くさい奄美。
最近では、配達員さんも手慣れたもので、勤務時間内なら言わなくても役場への配達に顔を出したついでに立ち寄って、挨拶がてら物を置いて行ってくれることもあるのだけど。
歩き続けた夜の街。日が暮れるのが早くなった冬。
参考書を買い、ついでに来年の手帳を買ってしまった。
ああもう、無駄遣いできる状況でもないのに。
だってもう、携帯だけでは管理できなくなってきたのだもの。
一番日が短い冬至まで、もうすぐ。
夜の信号を見上げて、都会の喧騒と、人の多さとに少し疲れた。
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全部わかる人、どれくらいいるのか。
「黄色の矢印」信号の意味、ご存じですか?
答えは、この記事の最後に……。
鹿児島で天文館付近に泊まる時、お気に入りのホテルがある。
改装したばかりのホテル。それまでは古かったせいで人気がなかったようだけれど、お客様からの意見を元にいろいろと改良されたところに企業努力を感じ、惚れてしまった。
悪いコメントにスルーするホテルが多い中、返信にも手を抜かない。
そんなところにとても好感が持てるホテル。
今回は予約が取れなかったので参考までに過去の写真をひとつ。
ロビーには、沢山のバスソルト。柑橘の香りのする水が提供されている。
ここにも選択肢が沢山、インバウンド観光客が喜びそうだ。
これなら、連泊しても楽しめるはず。
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部屋に置くだけでいい香りがします。
外資系ホテルは、必要なものがあって、無駄をそぎ落としている。
チェックインはシステム化され、チェックアウトもルームキーカードを機械に戻すだけ。京都でも、今やこのスタイルが殆どになってきた。
人件費削減しなければ、この手のホテルはきっと大変なのだろう。
雰囲気からして外資系かと思いきや、実は日本の企業だった。
東京本社の会社がホテル運営をしている。
インバウンドのすそ野が広がり、ふらりとひとり旅も増えて来た。
こういうホテルが増えるといいなと感じている。
天文館へも、山形屋百貨店へもすぐ。
トラムの駅も、空港バスの停留所もすぐ。
ビジネスにも、観光にも、使いやすいホテル。
実際、館内にはアジア系の観光客が大勢宿泊していた。
思い思いに、バスソルトを楽しそうに選んで、小分け袋に入れていく。
残念なのは、ランドリーが手狭で遠くのコインランドリーまで行かねばならなかったこと。バックパッカーには辛いかもしれない。
ビジネスビジネスしていない、お洒落な内装。華美でなくシンプル。
部屋は狭いが、ベッドは十分な大きさがあった。
朝食もサンドイッチの選択肢が多く洒落ている。かつては牛丼?屋さんでの朝食券を出していたようなので、まぁ随分と垢ぬけたものだなと思う。
適度な距離感が、観光客には、きっとより受け入れられると感じるのだが、海外の方にはフロントで説明を受けるという手順がないことが不満だったりするから難しい。
恐らく、年内最後の鹿児島となる夜。
晩ご飯を食べてしまおうと向かった足しげく通っていたとんかつ屋さんは、味が変わり、かつてはお掃除が行き届いていた床は、油でつるつるだった。
都内の汚いラーメン屋を思い出してしまった。
かつて行列ができていた店の外は列もなく、店内はガラガラ。
十分席にまだ余裕があって幾つもテーブルがあるのにも関わらず、
「相席をお願いします」と言われて面食らった。
これから混む前提なのだろうけれど、混雑してからでよいのではないのか?
とんでもない接客だ。これからは海外の人にはもう薦めるのをやめよう。
そう思った。
狭い座席、相席なのに荷物置きのカゴは各テーブルにひとつ。
「一人客は来るな」と言わんばかり。
「不味い」と言う評判が広まっているのはどういう事情なのだろうか。
大好きな店が批判されていると、確認せずにはいられない、職業病。
けれど、それが事実だと判って、今回はかなり悲しかった。
噛むだけで肉汁が溢れ出ていた肉は、筋だらけで噛み切れなくなっていた。
調理場の板さんが変わったのか。
明らかに、調理の手を抜いている、下ごしらえの技術。
ここまで味と質が変わってしまっては、もう来ることもない。
一旦離れた客が戻るのは難しいだろう。
そうして、歩いてすぐのいつものホステルへ。
ここのカフェのプリンの味は、変わらなかった。
スタッフも、相変わらず丁寧で親切。
![](https://assets.st-note.com/img/1703058889623-SiiF1ofVuD.jpg?width=1200)
宿泊客にはコーヒーが提供されます。
カフェエリアには、PCを広げ仕事をしているノマドワーカー的な人たちが数名いた。居心地がいい、と言うのはこういう事。
変わってしまうものと、変わらないもの。
どんなものでも、自分が気に入れば、それでいいのでは、と思う。
値段が高ければ、質は良くて当然。
リーズナブル価格で宿泊できる場所には、それ相応の理由がある。
あのとんかつ屋さんだって、今でもあの味が好きな人はいるだろう。
価格に見合うと私が思えなかっただけだ。
フロントに到着する前から荷物を運ぼうと近寄って来られるような超高級感のあるホテルも勿論好きだけれど、古くても手入れの行き届いた旅館も結構好き。
そして、リーズナブルな価格で、温かいおもてなしをしてくれるホステルも民宿も、好き。
多分、どんなに歳をとっても、ホステルに泊まっているような気がする。
かつて、異国の地で、子供たちに混じってホステルに滞在するそんな素敵なマダムを見た。
「宿泊施設」というものに対する価値観が大きく変わったのは、あの旅からかもしれない。
インバウンド需要は戻ってきたが、これからはアウトバウンドもコロナ前以上に加速するだろう。
異国の他でのホテル選びは、治安と設備が優先。
けれど、治安の良くないと言われる場所に、心温まる場所がないわけではない。
人との素敵な出会いがあれば、その旅は死ぬまで記憶と心に残る旅になる。
清潔感と、価格に見合った設備があれば、その時の旅のテーマに合っていれば、それが出張であれ、バカンスであれ、気分良く過ごせるもの。
名残を惜しみつつ、年内最後の温泉「みょうばんの湯」へ。
今年何回お世話になったかわからない。
こんな町中にさえ、温泉が湧いている鹿児島。
ホテルの部屋のバスを使わないのは私だけではないはずだ。
色々と魅力満載なのに、インバウンド対応が一切見当たらないことが、本当に勿体ない。と思う。
まぁ、タトゥーだらけのインバウンド観光客が、入るにはハードルが高すぎる施設かもしれないけれど。
湯船が三段階になっていて、ぬるめ、少し熱め、とっても熱いと上に行くほど熱い。
三つの丸い輪のかたちの湯舟が、階段状になって繋がっている形状。
一番高い位置にある、一番熱い湯船の横には、水風呂がある。
この水風呂までの4連続湯船を順に3回繰り返すと、もう風呂を出てからもしばらくは汗が止まらない。
服を着られるようになるまでは、そこそこ時間がかかる。
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お湯はとろみがあって、とても温まります。
以前にも書いた記憶がありますが、
家族風呂もあります。
が、地元の方にも人気ゆえ早い時間帯でのご予約を。
ぽかぽかの身体になったあと、コンビニに立ち寄り、ちょっといいアイスを買う。そんなささやかな幸せルーチーン。
帰り道の徒歩10分でちょうどいいくらいに身体が落ち着いてくる。
もちろんホステルの個室でも、ぐっすり眠れる。
眠るだけだから、窓の向こうが壁でも気にならないさ。
これだから鹿児島はやめられない。
東京で、おしゃれ、と言われた生活をしていた頃が、時々懐かしくもなるけれど、戻りたいかと聞かれたら、そうでもない。
このスタンスが、今のありのままの私。
時折、奄美のマングローブでは、ガイドたちの格好のネタにされている客がいる。ある意味、ありのままからはかけ離れた、「風を装った」奴ら。
「貸切ツアーにすればいいものを、金をケチって相乗りの安いツアーに申込んでいちゃつき、同行する他のグループを我儘に振り回す、迷惑な金持ってる風」を装った中年オヤジと、若い20代女性のカップル。
さんざん都会風を吹かせ、田舎を笑いものにして、地方の商品を小ばかにして写真を撮っていたりする。そして必ずこう言う。
「もう飽きたから、いい。早く綺麗なホテルに帰りたい~」
二度と来るな。
そういうのに連れられている女子を見る度に、はよ眼を覚ましなさい!と、おせっかいな大阪のおばちゃんは言いたくなるのだった。
話が逸れた。
何が言いたかったかと言うと、これ。
ひと仕事と、ひとっ風呂を完了して明けた翌朝、早朝空港バスに乗り込む際に、目にしたもの。
![](https://assets.st-note.com/img/1703055489098-9wwGkqsiVe.jpg?width=1200)
インバウンド観光客を完全に敵に回している。
いやもう、インバウンド云々言うなら、Suicaくらい使えるようにしようよ。
インバウンド観光客が使ってるのは、”Welcome Suica”ですよ。
これだけJRの駅があるのに、どうなってるんですかね?
”レンタカー代もケチって愛の逃避行にバスを使うような金持ってる風、
でも持ってない中年オヤジと20代女子カップル” だったら絶対に
「え~ありえなぁ~いい!」
「やっぱ、田舎って信じられないねぇ!早く便利なところに帰りたいねぇ」
とか言うぞ。きっと。
こっちでSuica使えないってことは、鹿児島の人が東京に行っても、そのRapicaとかいうやつも東京で使えないですよね?
インバウンド観光客どころか、先ずは国内観光客の不満の解消が先、という現状。
この問題を解消すれば、同時に海外観光客が利用するWelcome Suicaだって利用できることになるはず。
提携すれば、鹿児島の人が東京に行った時、そのカードだって使えるはず。
大久保先生、どうか地方行政に念力送ってください。
年内最後の出張。
不便は多いけど……でも、やっぱり鹿児島が好き。
いやいや、もちろん大阪も、京都も、奄美大島も大好きやで。
そんなことを思いながら、帰路についた。
月末には関西へ。正月早々から働く気満々。
新しい年に向けたラストスパート。
今年も、あと10日。
地域おこし協力隊としての、最後の年が、まもなく始まる。
何ゆえに、役職放り出して、こんな風になって、こんなことしているのか。
それはまた別の機会、いえ、別のマガジンで。
ごきげんよう。
*追記:信号機にある黄色信号の意味は、「路面電車、直進可」です。
タイトル写真は山形屋デパートにあるくまちゃんまみれクリスマスツリー。