TOUCAプログラム、海士町、Entoの3ヶ月の真面目な振り返り
皆さん、こんにちは。
旅に出てから100日とちょっとが経過しました。
早すぎてびびるし、何したの?って言われたらほんま何もしてなくて。
ただ、自分とは。ということの片鱗に触れる機会がちょいちょいあるようで。
30過ぎてその感じ大丈夫??と思いつつも、なんか人間の寿命はめっちゃ伸びてるみたいなので、
これからの人生を考える貴重な時間をいただいているとポジティブに変換して生きてるこの頃です。
そもそもTOUCAプログラムとは、3カ月ごとに拠点を移動しながら、そのホテルや地域の課題に向き合い
物理的に人間が移動することによって生まれる「向こうではこうでしたよ」みたいなリアルな情報交換が
これからのホテルや観光にとっての好循環を生むことが目的の一つとなっております。
(と認識しております。)
ゆえに、最終的に私が出した結論としましては、
「1箇所目ではちょっと良くわかりません。」ということです。
だってホテルで働いたのも初めてだし、地方で働いたのも始めてだし。
正直1箇所目で「何かを成し遂げてください。」って無理やん。と思いました。
が、私以外のTOUCA生達は全員大学生(院生)にも関わらず非常に優秀だったために
それぞれに実績を残していられるので、それぞれのnoteにてその辺は報告してくれるでしょう。
開き直りと言ってはそれまでですが、この3カ月は「外」よりも「内」に向き合った時間でした。
自分自身が、なぜ生まれて、大袈裟に言えばこの命をどのようにつかうのか。
今ここにいること自体も自分自身で選択したことです。そして、その選択の先に何があるのか。
「あなたが元いた場所に戻ったときにどんな風景が見たいですか?」
それを純粋に問われ続けた時間だったんじゃないかと、感じています。
「使命」
という言葉がありますが、まさに命をどう使うか。
それをずっと考えて、見えてきた風景がそれぞれにあるように思います。
ある人は就職活動の真っ只中。自分はこのまま普通に社会に出るのか?と考えたようです。
また、ある人はこの3カ月の中で自身が新たに興味があるものに出会ったようです。
私が3カ月経って、見えてきた風景。それは
年齢も職業も関係なく、大人も学生も混ざり合って語り合っている
人が自然に集まり、常に賑やかな雰囲気が生まれる空間
そこには、感性を刺激する本が沢山並んでいます。
本は最早AIによって自動的にお勧めされる時代になったけれど
アナログな偶然性による出会いはAIにもデザインできないものである。
たまたま手に取った本が、その人にとってその瞬間に
必要な言葉や勇気をくれることがある。
そして、そこには美味しいご飯がある。
美味しいコーヒーと美味しいワイン。
食は人々を饒舌にするし、笑顔にする。
私が出会ったそれぞれの地方の料理人さんに
美味しいご飯を作ってもらって、それに合う飲み物をセレクトする。
そこでのつながりが新たな化学変化を生んで、
世界が今日よりも美しい明日になれば嬉しい。
凄く抽象的なんだけど。そういう未来を描いています。
そして今。2ターン目の福岡県柳川市。
具体的にホテルや地域の課題に取り組み始めるタイミング。
「どのホテルも問題は一緒なんだな」ということと
「じゃあそれって解決する方法本当にないの?」が問われている感じがしています。
自分が描いてる未来の、通過点なのか延長線上なのか
同じ文脈の中にこれからの地方の在り方ということは絶対にあって。
だからこそ、今本気でホテルや観光のことを考える時間は
きっと自分の未来へも繋がっていると感じています。
あれ、なんか3カ月の振り返りと言いながら全然振り返ってない。
これからの3カ月の決意みたいになってしまいました。
きっと、美しい未来が待っている。そのための新たな3カ月。
海士町で見てきた風景とはまた違った世界がここにはあると信じて
九州の3カ月を過ごしていきたいと思います。