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自由時間の過ごし方 ヤギと鶏と時々牛

私が感じたTOUCAプログラムの魅力の一つが自由時間の多さである。
1ヶ月60時間の実務研修は言い換えると、1ヶ月60時間以外自由に過ごせるとも言える。実際には、プログラムの本質である「ホテルや観光、地域の課題解決」のための、課題の発見、解決の為のプロセスに費やす時間も多くなるが、それでも自由に過ごせる時間が多いように感じる。
私以外の参加者は全員大学生で学校の授業をリモートで受けながら参加しているし、私も(一応)本業の不動産屋の事務仕事が突然に夫から飛んでくることもある。

島に来て私がしたかったことの一つが農業のお手伝いである。Entoのダイニングでも提供しているムラーズファームさんにお世話になって、収穫やパッキング、草取りなどをさせていただいている。

自分の身体が、自分の食べたもので出来ているという感覚が、年を重ねるごとに増している。夜ご飯を食べすぎると次の日起きられなかったり、添加物の多い食事を続けると気分が落ち込みやすくなる。
自分の食べるものがどこから来てどのように育っているのか、その生産現場を近くで体験させてもらえるとても良い機会となっている。ムラーズファームさんはオーガニックの野菜を育てており、ちょっと虫に食べられた野菜や、形の不揃いな野菜がとても自然な姿だと思う。

都市部に住んでいたときは、野菜や畜産、漁業などの食に関わる産業は自分とは程遠い場所で行われていることのように感じていた。しかし、海士町では全て必要なものがこの島の中にある。ちょっと歩けば牛がいるし、各家庭で小さな畑をしている人が多い。

これからの観光や地域のあり方と、農業はどこか繋がるところがあるかな?と考えてみても面白いかもしれない。


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