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糸島旅、「なにもない」をしにいく場所

皆さん、こんにちは。
先日福岡県糸島市へ1泊2日のショートトリップに行ってまいりました。
今回はそこで滞在した「bbb haus」さんの感想をまとめたいと思います。


豊かさとはものを多く持つことではない

bbb haus はスリービーポッターズという生活雑貨や家具を販売してるお店が始めたお宿です。
「海辺で豊かな暮らしを考える」をコンセプトに、海、山、自然を感じられる空間となっています。
余計なものは置かない、過度なサービスも行わない。

5部屋だけの小さなお宿。
歩いてすぐに広ーいビーチに出ることができます。
地元の人もほぼ来ないそうで、プライベート感満載。
お宿で麦わら帽子やバスタオルなどを貸してくださり、すぐに遊べて帰ってこれます。

夕食の時間。
夕陽が徐々に沈んでいくのを眺めながら、地元の食材をいただく贅沢さ。
シンプルに調理されたお料理は、素材が良いからできること。
ないものはない、海士町によく似ているなと感じました。

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「夕食は18時に一斉スタートです。」
「朝食は8時、8時半、9時から選べます。」
「チェックインは16時、17時です。」

というこのお客様ファーストすぎないスタンスがとても良かったです。
宿泊業やサービス業はついついお客様第一になってしまいます。
どんな要望にも応えてあげよう、Noと言わないことが美徳である。

その考え方は素晴らしいですし、予想を超える提案やサービスをされると
一気にファンになってまた利用したい場所になったりますよね。

でも、bbb haus では最初から「ないものはないです。それを楽しんでください。」という感じ。
夕食の時間が18時からなら従業員の方も早めに帰ってプライベートな時間を過ごせるだろうし
朝食も早くて8時です、と言われたら「じゃあ朝は海にお散歩に行こうかな?」とか
もし雨が降っていたらお部屋でゆっくり読書をしようかな。とか

ないからこその過ごし方もあるんだなと感じました。
何よりも「きっと従業員の方は働きやすいだろうな」と感じる場所だったことがとても好印象でした。


本物の良さに触れる、「リアルメディア」としての役割

ないものはない、でも本当に良いものはある。

bbb haus では、北欧を中心とした有名な椅子や家具にたくさん出会えます。

ルイス・ポールセン
カール・ハンセン&サン
アルヴァ・アアルト
ハンス・J・ウェグナー
アルネ・ヤコブセン
などなど。

長い歴史を経て、現代でも愛され続ける家具にはきっとデザインだけでなく、心地よさもあると思います。
それは、身体を通して体験しないと感じられないことかもしれません。
本当に良いものに触れることができる。
そんな時間はとても贅沢な体験となり、記憶に深く刻まれることでしょう。

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「余白」を作り出す装置としての「ホテル」

以前広島県尾道市にあるlogに滞在したときの感想をnoteにまとめました。

私が旅行やホテルに求めるものは、「余白」なんだろうなと思いました。

日常的に色々なことに忙殺されていると、何もしない時間を生み出すことが難しくなります。

余った時間でスマホをいじってみたり、YouTubeをダラダラみたり(私だけ?)

だから、「ここには何もないですよ。何もせずぼーっとしませんか?」

というコンセプトのホテルに魅力を感じるのかもしれないなと思いました。

「余白」

良い言葉だな。

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