冬美絶海

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冬美絶海

小説を書いたり詩を書いています。 ブログ:https://toubi-zekkai.tumblr.com Twitter:https://twitter.com/toumizekkai

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ブルーバタフライ(歌)

ブルーバタフライ 駅の広場の 小さな花壇に 青い蝶々が ひらひら 花の上でも 蝶は羽ばたき 蜜を吸うのも忘れて 君は今日も 眠ることなく 本の扉を開いて 終わることのない 夜を探した 祈りに震える白い指先 ブルーバタフライ 息の出来ない空に生まれた ブルーバタフライ 透明な君は風の心臓

    • 太陽の風の下。

      • 2024/05/05の音声

        気がつくとわたしは下水溝、硬い鉄格子に閉じられた深い深い下水溝の底を見ていた。でも五月の眩い光はそんな下水溝にも降り注ぎ、空が、青空が映っていた。

        • 今日は暑かった。アスファルトがキラキラと輝いて綺麗だった。だから冷たいソーダ水を飲んだ。すっかりと干からびた歓楽街の道の電信柱の傍らに姫女菀の花が白く眩しく咲いていた。

        ブルーバタフライ(歌)

        ブルーバタフライ(歌)

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        • 黒い詩集
          7本

        記事

          ブルーバタフライ

          ††††††††††††††††††††† 二階堂奥歯へ捧げる ††††††††††††††††††††† 花から花へと せわしなく 羽ばたく ブルーバタフライ 境界に開く窓 甘い蜜を吸うときですら 落ち着くことがない まるで少しでも 羽根を休めたら たちまち墜落して 死んでしまうかのようだ 二枚のその羽根に 焼き付いている 青い空 生きようと決意して 生きようと意志しなければ 生きることの出来ない 不可能に 君は浮いていて 本から本へと せわしなく 羽ばたく ブルーバタフ

          ブルーバタフライ

          真昼の只中で夜を真夜中を生きるの。

          真昼の只中で夜を真夜中を生きるの。

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          自作詩朗読「アネモネ」

          アネモネ 音もなく 痩せた風は みなしごのように ひもすがら 砂埃と戯れる 遥かな日に 焼き滅ぼされた 街の片隅 崩れ朽ちた ビルの瓦礫の陰で 永劫の眠りから ふと目を覚まし 咲いたアネモネ 死女のまなこは まるであのときのまま 致命的に流し尽くした 鮮血のドレスに その小さな顔を浮かべて もう何にも見ていない まるい無垢の瞳が 青空を探している 窓のない部屋の白い壁も 君を圧し潰す天井も 震える手に ナイフを握って 恐怖と憎悪に歪んでいる 目の前の男の顔 人類のかなしい顔も 赤いアネモネ 死女のまなこは まるであのときのまま もう何にも見ていない まるい無垢の瞳が 彼方を探している

          自作詩朗読「アネモネ」

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          天使が死んだ

          天使が死んだ。 空の上の永遠に耐える事が出来なく、 彼はついに爆発してしまった。 止め処なく、まるで終わりがないかのように、 天使、気高き彼の血と肉片が その断末魔の祈りの叫びとともに降ってくる。 もう間もなく世界は真っ白に染まる。 何も見えない。 時間すらもない。 空の上で彼がひとり見ていた永遠。

          天使が死んだ

          天使が死んだ

          静かな日曜日。

          静かな日曜日。

          ヘッセはきっとシュナックの「蝶の生活」を読んでいるなとヘッセ彼の蝶の詩を読んで思った。忘れていたよ。わたしも蝶の生活を送る。風に舞い花を巡る。たまゆらの一瞬にしか永遠はない。

          ヘッセはきっとシュナックの「蝶の生活」を読んでいるなとヘッセ彼の蝶の詩を読んで思った。忘れていたよ。わたしも蝶の生活を送る。風に舞い花を巡る。たまゆらの一瞬にしか永遠はない。

          燃えていた 赤い花びらは 生き絶えた 熱帯魚のように エメラルドの 5月の海の底へと 深く静かに沈み込む

          燃えていた 赤い花びらは 生き絶えた 熱帯魚のように エメラルドの 5月の海の底へと 深く静かに沈み込む

          緑の海に沈みたい。

          緑の海に沈みたい。

          二つの目玉は泳ぎ疲れた。

          二つの目玉は泳ぎ疲れた。

          今、一番気に入っている洋服。

          今、一番気に入っている洋服。

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          自作詩朗読「こおろぎ」冬美ver.

          自作詩朗読「こおろぎ」冬美ver.

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          ヘッセの詩を読んだ。

          ヘッセの詩を読んだ。