赤ちゃん寝ない、寝ます②
①を読んで②を読んでくださっている方ありがとうございます。つたない文章ですが、お付き合いくださると嬉しいです。
今回は赤ちゃんが寝ない悩みを抱えている母親をターゲットにした商法の中で特に目に止まったものがこちらです。
内容を要約すると
新生児期でも5時間は寝る
母乳は百害あって一利なし、完全ミルクを推奨する
母乳をあげていると男性ホルモンが出っぱなしでオッサン化する
母乳は赤ちゃんとのS EX
母乳は乳ガンリスクになる
これだけでも、ツッコミどころ満載です。この方がよく使われている「パンケーキ」と言う言葉の意味がわからなかったのですが、どうやら「甘やかし」と言う意味のようです。セミナー商法をしている人って独特の言い回しが多い気がします。インパクトを持たせて差別化したり興味を引く為の手法のひとつなのかもしれませんが。
この方は母乳育児で苦労をされたようで、完全に「母乳育児は悪」と断言しています。そして、「母乳育児」を完全にやめるように勧めています。理由は色々と書かれていますが、その中で「母乳を与えていると男性ホルモンが出っ放しになる」「乳ガンリスクがある」この二点については、専門的なことなので調べてみる必要があると思い、調べてみました。
注)私は、母乳でも粉ミルクでも混合でも良いと思っています。それをどちらか一方の手法のみで押し付ける育児論が嫌いです。特にどちらかを良くないと引き合いに出して論破するようなものが最も嫌いです。
母乳が産生されるためにはプロラクチンという乳汁分泌ホルモンが必要です。このホルモンは脳下垂体前葉から分泌されます。また乳房を成長させて乳腺細胞を増殖させるには妊娠中に増加するプロゲステロンやヒト胎盤ラクトゲン(HPL)というホルモンが作用します。しかしプロゲステロンやHPLはプロラクチンの作用を抑えていますから分娩(ぶんべん)前に母乳分泌が増加することはありません。分娩にともなってこれらのホルモンが減少するとプロラクチンの作用があらわれます。
プロラクチン濃度は分娩直前がもっとも高く、その後の濃度は乳首への刺激がなければ急速に低下します。そしてプロラクチンの濃度は授乳するたびに高くなりますが、45分くらいすると低下します。短い間隔で繰り返して乳首を刺激されることでプロラクチンは高い濃度を持続できるのです。
しばらくすると母乳の分泌は赤ちゃんが吸い取った分だけ分泌されるようになります。飲み残しがあると母乳分泌は減少します。よく飲む赤ちゃんのお母さんの母乳はたっぷり出ることになります。 (徳島県医師会母乳育児についてより抜粋)https://www.tokushima.med.or.jp/article/0001203.html
赤ちゃんが生まれると、プロゲステロンのはたらきは弱まり、かわってオキシトシンというホルモンが分泌されるようになります。オキシトシンは母乳を噴出させるはたらきのあるホルモンです。
乳腺を発達させ母乳を作るプロラクチンは、赤ちゃんを守ろうという気持ちを作るホルモンとも言われ、“母性ホルモン”と呼ばれ、オキシトシンはママに幸福感や恍惚感を与える作用があり、“しあわせホルモン”と呼ばれることもあります。
この2つのホルモンは、赤ちゃんに乳首を吸ってもらうことが刺激となり、たくさん分泌されるので、最初は母乳が出にくいと思っている人も赤ちゃんに乳首を吸わせていることで出るようになることもよくあります。また、オキシトシンには子宮を収縮させるはたらきもあり、妊娠によって拡がった子宮を早く回復させる助けにもなります。(和光堂わこちゃんカフェより抜粋)https://community.wakodo.co.jp/community/milk/breastmilk/mechanism.psp.html)
母乳に関連するホルモンは、プロラクチン。産前まで母乳を抑制しているのはプロゲステロン、ヒト胎盤ラクトゲン(HPL)。出産後はオキシトシンが分泌されることがわかりますね。
男性ホルモンというのはテストステロンのことだと思いますが、どこを探しても母乳を与えることでテストステロンが過剰分泌されたり、母乳が引き金で分泌されるというような文献は見当たりませんでした。
ちなみにプロラクチンというホルモンは薬剤の副作用で分泌されることもあり、男性が母乳が出るということもあるようです。
次に、女性ならとても気になる、乳ガンリスクについても調べてみました。調べてみると、母乳を与えている方が乳ガンリスクが減ると言うものが多く見られましたが、乳ガンリスクが上がると言うものはゼロに等しかったです。
調べた中でわかったことは、母乳と乳ガンリスクに関しては母乳育児が乳ガンリスクを下げるという研究結果もありますが、実際はまだはっきりとしたことはいえないということでした。
授乳と乳ガンリスクhttps://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/2915.html
母乳って、乳がんのリスクもあがるし、
何より女性が男性ホルモンを出しっぱなしにするなんて、そもそもおかしいじゃん。
男性ホルモン出しっぱなしにすると、体毛も濃くなるし、
〜「もっと早く有料記事を購入し早く完全ミルクにすれば良かったと思います」赤ちゃんが寝ないのは母乳も原因です。母乳、大反対です‼️より引用〜上部リンク参照
↑このように、医者や専門家ではないのにその分野におけることをあたかも本当のことのように発信してしまうのは危険だと感じます。大抵の人は、鵜呑みにしないと思いますが、中には信じてしまう人も少数ですが見受けられました。
この方は、以前、医師を目指すと言っていた事もありますので、多少は勉強されたと思うのですが。
母乳は赤ちゃんとのセッ クスに関しても、
母乳って、SE Xだと、
日本一高齢の助産師さんが本に書いていました。
そら、気持ち悪くなります。
我が子と、SE Xだもん。
そんなことを推奨するって、変だよね。
〜「もっと早く有料記事を購入し早く完全ミルクにすれば良かったと思います」赤ちゃんが寝ないのは母乳も原因です。母乳、大反対です‼️より引用〜上部リンク参照
と書かれていましたが、下記リンクを読めば、勝手な自己解釈だとわかりますね。笑
人は大抵、自分の都合の良いように解釈してしまうものです。それが、個人の思考の中でなら良いと思いますが、あたかもそれが本当だと断言し公表しまうのは、問題です。
「困ったママを救いたい!」
その心意気はとても素敵ですが、提供するものがデタラメでは詐欺ですし、困ったママを更に困らせる結果にしかならないですね。SAORI YAMAMURAさんは赤ちゃんを寝かせる工夫やオススメの育児用品など参考になりそうな良い事も書かれていました。正直、それだけで良いんじゃなかろうか?と感じましたが、心の闇なのでしょうか、自己顕示欲が強いのか、他とは違う自分を見せる手段として余計なアピールを多く感じてしまいました。それが、今回取り上げた内容のひとつでもありますが、そもそも、どこから男性ホルモンや乳ガンリスクの話が出てきたのでしょうか?それこそ文献などリンクをつけて貰えると有り難いですね。
ネットの世界にはこうした、似たようなセミナー商法がたくさんありますが、結局は選ぶのは自分です。自分で申し込みをしないと、接点は生まれません。しかも、残念ながらほとんどがグレーゾーンであり、被害を訴えても逮捕や返金まで期待するのはなかなか困難です。そうしたビジネスを生業としている人間もそれを知っているからか結構強気です。日本の法律もどんどん変えていかないとダメですね。いたちごっこだと思いますが…。
だからこそ、それを取捨選択できるスキル。正しいか正しくないか、信用できるかできないかを判断するために、少しでいいからポチっとする前に一呼吸置いてもらいたいなと筆者は考えます。
視野は広く。同じものばかりを見てしまわないように。
なかなか難しいかもしれませんが。
悲しいかな、信用ばかりしてはいけない世の中なので、本当の意味で
疑ってください!!
次は、赤ちゃん寝ない、寝ます③まとめに続きます。
最後まで読んでくださると嬉しいです♪