夏山はやらない。
北海道の山は美しい。この頃は登山客も増えて整備されたから、よけい美しい場面が多くて素晴らしい。氷河期の生き残りが迎えてくれる、短い夏は、まるで魔法の世界のよう。
ちょっと観光客が入ってるはるこはそう思うし、実際大好きだ。
とっちゃんにとって、夏の山は働く場所だ。厳しさも身に染みている。
北海道の山は、虫がすごい。
晩秋から晩春にかけては寒さも寒く虫さえがんばれないから、夏にすごい(ブヨも関東の倍くらいのが出る)のがすごい量活動する。
そういうわけで、とっちゃんは夏山は原則やらない。というか、夏山に植林だの工事だので入らざるを得ないのだ。
アブとブヨ。本州のと違ってデカくてしかも刺すんじゃない、かみつくんである(刺すんですけどね、1㎜くらいの穴が開く、これは張れる。三日ぐらいどうしようもないのが続く)。まぁ、刺す感じのもいるけど、どの噛み跡も腫れる。10センチくらいの薄い饅頭になる。痒い。痒いを通りこして痛い。寝れなくなるくらいの迫力があり。多分、ウィルスとかもあるんだと思うけど、刺しどころが悪かったら全身の熱に及ぶこともある。
量もまた恐ろしい。これは飛んでいる虫の数、ね。蚊柱というのがある。真っ黒なそれが群れを成して道に立っている。植林のときは頭にアミをかぶって手甲をして、と、テレビで見る『スズメバチを捕獲する人』みたいな装備をしないと危ない。
そうそう、スズメバチも出る。毎年幾人かは死ぬ。それほど、自然の方が強い。戦えない理由②は、別の記事で。