稚内に住んだ頃
稚内は雪がない。
最北の町だから雪深いだろうと言われるが、そんなことはない。
海からの風が強すぎて吹き飛ばされてしまう。
そんなわけで、冬になると汽車は止まり、空港は閉鎖になる。
それでも仕事に行く。車がなくては動けなかった。
稚内は樺太に近く、かつては栄えた町だった。
長い防波壁が物語る(タイトル画像)。
今は、港も線路もない。ただ、壁だけが残っている。
正式名称は、「稚内港北防波堤ドーム」だそうだ。
コンクリートの構造物で大変強い。
昭和元年のもので、北海道の研究機関が検査したら、まだ大丈夫だったという。今どきのコンクリートとどこが違うのだろう。
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