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船に乗っていたころ

ボルチモアに入って港へ行くために川をさかのぼっているときに、コーヒーの香りがした。
 とっちゃんが突然話し始めた。
 船に乗っていたころの話だ。
 ボルチモアには大きなネスレの工場があって、コーヒーの匂いに包まれる。匂いが漂う、とかじゃなくて爆発的な匂いだったと。
 今も、ネスカフェを買うと思い出すくらいの印象的な町の匂い。

ボルチモア港のある辺り。

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