本当に大切にすべき人とはどういう人か
理想と現実ってのは乖離しているもので、それは楽しい妄想に耽っているときこそダメージが大きい
特に新たな環境に身を置いたときに襲ってくる孤独感や不安感はそのダメージに拍車をかける
私自身も初めて社会人になったときや木工に挑戦してみたときにそういった孤独感を感じたことがあった
けどそれはまだ、日本国内での出来事だったため幾分かダメージはまだましだったのではないかと、ふと考えた
危なかった
これまでと同じテンションで海外での新たな挑戦を捉えていたらきっと受けるダメージはより大きいものになっていたかもしれない
そんなことを考え始めたキッカケは、ベストフレンドの海外赴任での現状を聞いてからだ
いつもはおちゃらけている彼は現在仕事で海外にいる
つい最近行ってしまった
そして、さっそく打ちのめされているようだ
日本に居た時と同じような仕事をするのであれば、それほど打ちのめされることは無かったのであろう
打ちのめされていると言うことはそういうことなのだと思う
いつもは弱音なんて吐かないし、ましてや涙なんて流さない彼からSOSが届いた
相手から連絡が来たタイミングは私がまだバイトをしている時間だったから電話に出られなかったが、偶然にもバイトから上がる数分前に来ていたため何の気なしにすぐに折り返した
いつも何気なくビデオ通話をするテンションで電話をかけたが、彼が出た瞬間いつもとは違った空気感を感じた
いつも明るい彼がとても暗い表情を浮かべていたのだ
それから約1時間ほど通話した
その中でタイトルの気付きを得た
彼には結婚相手がいる
そして、彼は海外に行くまで結婚相手に対して冗談交じりで軽く悪口のようなことを平気で言っていた
彼女もそれに対して平常を装って返しをしていた
そういうやり取りを日常的にしていた彼だったが、今、そんな態度をスゴく反省していた
彼女に対する愛がとても深まっているようだった
多分海外に行っていなかったら、そんな気持ちにならずいつまでも同じように彼女に接していたように思う
そして、いかに寛容な彼女も堪忍袋の緒が切れてしまっていたかもしれない
そうなる前に気づけて良かったと心底思った
その彼女はとても良い子だ
ノリも楽しい
この前初めて会ったが、別れるときにはまるで今までに何回か会ったことがあったかのような親近感を感じていた
ベストフレンドと相性が良い彼女は僕ともノリがあっていたのだ
籍を入れたことを知ってから彼女に結婚おめでとうの連絡をしたら、これからもよろしくと返事をもらった
とても嬉しかった
多分、その彼夫婦とは一生涯の付き合いになっていくだろう
そして、今回の彼の心持ちの変化でそれがより強固なものになった
辛い時にこそ誰を一番大事にしないといけないかがハッキリ分かる気がする
私にはまだ結婚相手はいない
なんなら、今は彼女もいない
けど、そんなこと関係無しに本当に大事にしないといけない人はいる
その人との関係が彼女でなくても結婚相手でなくても別に良い
ただ、その人との関係性を大事にして生きていきたい
そういう人は貴重だから
本当に
ただ、そういう貴重な人を見極めるためのポイントはあると思う
というのは、人が辛そうになっているときに近寄ってくるお人好しと言うか世話焼きと言うか野次馬は結構沢山いるからだ
そういう人を誰でも彼でも受け入れて大事な人だなと思ってしまっては、いけない
そういう人の中から何を見極めないといけないかというと、自分を大切にしてくれているか、思ってくれているかどうかだ
つまり、普段から自分のことを大切に思ってくれているかどうかというところが重要だと言うことだ
困ったときだけ手を差し伸べてくれる人は、その行為をある種の趣味のように行っている節がある
それこそ、電車で高齢者に席を譲る行為なんかがこれにあたる
その一瞬しか会わない人のことを自分にとって大事な人と思う人はいないと思う
辛そうなときに近寄ってくる人もこれと同じだ
辛い時は、視野が狭くなる
誰でも良い人だと感じてしまうかもしれない
誰の言葉も聞いてしまうかもしれない
だから、そうなる前に心に刻んでいて欲しい
あなたにとって本当に大事な人がどんな人なのかを