TOTTOTO編集部

「絵本と生きる」僕たちの作るお話があなたの優しい友達になれると信じてここに「Totto…

TOTTOTO編集部

「絵本と生きる」僕たちの作るお話があなたの優しい友達になれると信じてここに「Tottoto」を創刊します「Tottoto」は日本語の「とっとと」が由来です。時間がない人でもサクッと読める誌面作りを目指します。

記事一覧

【今はまだ絵のない絵本5】「おはよう」

文・ふくだ やすのり <タイトル> おはよう < 登場人物 > 主人公 見ている子供 お父さん お母さん おじいちゃん おばあちゃん まちのひと あさがきました おはよう…

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【作品02】あおい森

あなたの街にはこのような場所はないだろうか? 若い樹々で作られた森で、 近隣の人からは『あおい森』といわれていた。 そばを通りかかると 森から自分を呼ぶ声が聞こえ…

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【今はまだ絵のない絵本4】「拝啓 黒やぎ様」

文・ふくだやすのり 登場人物 白やぎ…律儀真面目 黒やぎ…紙を食べる 読まれないけど 手紙を書くよ お元気ですか? この季節になると君に手紙を 書きたくなります 冬…

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【今はまだ絵のない絵本3】「あめにふれる」

あめが ふっている ぼくは あめがすきだ でも ぬれるのは いやだ だって さむけがして かぜを こじらせてしまうかもしれない じつは いえのなかでも あめのおとや …

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【今はまだ絵のない絵本2】「はじめまして こんにちは」

文・ふくだやすのり 登場人物 おんなのこ、くま たいへんたいへん と はしる おんなのこがひとり くまったくまった と はしる くまがいっぴき であいがしらに …

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【今はまだ絵のない絵本1】「おうちにおひとついかがですか」

文・ふくだやすのり ここは街。 街中で静かな声で呼びかけるひとがいた。 「おうちにおひとついかがですか」 と彼はいった。 僕はその商人とは思えない声にたちどまって…

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#自己紹介 「はじめまして」

はじめまして、Tottoto(とっとと)編集部です。 かつて僕の友人がこう言っていました。 「絵本は子供が出会う初めての物語である」 と。 僕は当時読み聞かせの活動をその…

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【作品01】これ なに?

小さいころにこういった気持ちになったことはないですか? ぶん・ふくだ やすのり え・たけした みなみ むねがぎゅーっとしめつけられます あんまりくるしかったから

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【今はまだ絵のない絵本5】「おはよう」

【今はまだ絵のない絵本5】「おはよう」

文・ふくだ やすのり

<タイトル>
おはよう
< 登場人物 >
主人公 見ている子供
お父さん
お母さん
おじいちゃん
おばあちゃん
まちのひと

あさがきました
おはよう ってお母さんが言いました
さあ ごあいさつ
おはよう!

あさごはんのじかん
おとうさん がいます
おとうさんが おはようっていいました
さあ ごあいさつ
おはよう!

おかあさんと コンビニまでちょっとおでかけ
まちできん

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【作品02】あおい森

【作品02】あおい森

あなたの街にはこのような場所はないだろうか?

若い樹々で作られた森で、
近隣の人からは『あおい森』といわれていた。

そばを通りかかると
森から自分を呼ぶ声が聞こえてくるという噂があった。

ある日そばを通りかかると声が聞こえたので木のそばにやってきたものがいた。

どうやらここから聞こえるというところに耳を当て、
木の節からそっと中を覗いてみるとなんと中に吸い込まれてしまった。

木の中に広が

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【今はまだ絵のない絵本4】「拝啓 黒やぎ様」

【今はまだ絵のない絵本4】「拝啓 黒やぎ様」

文・ふくだやすのり

登場人物
白やぎ…律儀真面目
黒やぎ…紙を食べる

読まれないけど 手紙を書くよ

お元気ですか?
この季節になると君に手紙を
書きたくなります

冬の間
僕はこんな事が出来るようになりました。

春にもらった羊の毛を使って
羊用のセーターを編めるようになりました。
先生は、蜘蛛。
彼らは巣作りが終わったら
暇になります。そんな時に始めた編み物が
すっかり上達し、教えられるほ

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【今はまだ絵のない絵本3】「あめにふれる」

【今はまだ絵のない絵本3】「あめにふれる」

あめが ふっている
ぼくは あめがすきだ
でも ぬれるのは
いやだ

だって さむけがして
かぜを こじらせてしまうかもしれない

じつは
いえのなかでも あめのおとや
かんしょくを かんじることができる

たとえば おふろに
はいっているとき

ぼくらは あたたかいあめに
ふれることができる
それは ほどよくぼくらを
つつんでくれる
はだに あたる かんしょくは
ここちよい

じゃあ なんで あ

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【今はまだ絵のない絵本2】「はじめまして こんにちは」

【今はまだ絵のない絵本2】「はじめまして こんにちは」

文・ふくだやすのり

登場人物 おんなのこ、くま

たいへんたいへん と はしる おんなのこがひとり

くまったくまった と はしる くまがいっぴき

であいがしらに どーんと ぶつかった

いたたた 

ちょっとどこみてるのよ とおんなのこ

ぐわーぉ と くま

くまときづいたおんなのこは ささっと はしってにげだした

くまとおんなのこの ついせきげきがはじまった

おんなのこは、もりをぬけ

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【今はまだ絵のない絵本1】「おうちにおひとついかがですか」

【今はまだ絵のない絵本1】「おうちにおひとついかがですか」

文・ふくだやすのり

ここは街。
街中で静かな声で呼びかけるひとがいた。
「おうちにおひとついかがですか」
と彼はいった。

僕はその商人とは思えない声にたちどまってみると
まぼろしのしなをうります、という立札が目に入った。
「おうちにおひとついかがですか」
といいながら、めのまえにひとつ。

ぽんとおかれたものものは
ぬいぐるみで、それは大きくなく
小さい子でもぎゅっとできる大きさだ。
しばらく

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#自己紹介 「はじめまして」

はじめまして、Tottoto(とっとと)編集部です。

かつて僕の友人がこう言っていました。

「絵本は子供が出会う初めての物語である」 と。

僕は当時読み聞かせの活動をその友人としていて、絵本を読む意味について、考える機会をよく作っていました。

「どうせ読むなら楽しく、読んでいてわからなくても印象に残ってほしい、そしてどこかであの時のことはこういうことだったのかと思い出してもらえたらいいな」

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【作品01】これ なに?

【作品01】これ なに?

小さいころにこういった気持ちになったことはないですか?

ぶん・ふくだ やすのり

え・たけした みなみ

むねがぎゅーっとしめつけられます

あんまりくるしかったから

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