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3回目、そして38泊39日の鳥取滞在記 永井 達也
2023年11月に雛鳥プロジェクトで初めて鳥取を訪れてから早いもので3回目の鳥取滞在です。今回は「もちがせワーキングホリデー」に参加させていただきました。3度目の鳥取滞在に至ったのは、もちろん用瀬に戻ることが大きな目的ではありましたが、東京を拠点に活動している「劇団遊学生」の公演が用瀬で開催されることがとても楽しみだったことがありました。
ワーキングホリデーとしての主なお仕事は、鳥取県にUターンやIターンされた方々にインタビューをさせていただき、鳥取での快適な暮らしについて記事にまとめるというものでした。
私自身過去2回の滞在はほぼ用瀬で完結してしまってきたので、鳥取県全体のことはあまり分かっていませんでしたが、インタビューを経て鳥取では都会以上に充実した生活を送れることが分かりました!なんといっても自然豊かで海と山の距離が近く、水はおいしくて昇る朝日も沈む夕日も絶景…海に面しているために魚などの海産物は新鮮で安くておいしいです。
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何よりも嬉しい「また来たい!」の言葉
ワーキングホリデー全体の日程を通じて、遊学生の公演は良かったし、他のワーホリメンバーをはじめ出会ったみなさんがいい方だったので非常に充実した夏休みを送れました。そして強く思うのは、今後もっと多くの方が鳥取に足を踏み入れてほしいとうことです。
私は今回の滞在が3回目で、初めて用瀬(鳥取)に来てから、何なら用瀬という地を知ってから1年も経っていませんが、今回ワーキングホリデーで初めて鳥取を訪れたメンバーが「また来たい!」と言ってくれた時とても嬉しい気持ちになりました。この機会がなければ用瀬を今後知ることすらなかったかもしれなかったのに、また来たいと思ってくれたのは用瀬の地域住人の気分で嬉しかったです。
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鳥取を第2のふるさととして、地域と関わり、応援し続けたい
私も雛鳥プロジェクトで初めて用瀬に来た時、同じ感じで「また来たい!」と思い、今回3回目の滞在に至っています。なぜこんなことを思うのかというと、大学で観光について学ぶ中で地方都市にも興味が出てきて、もっと地方が盛り上がってほしいと思いつつも現実は東京一極集中などということで地方は衰退し続ける未来しか見えないような状況だからです。自民党総裁選で「日本創生を鳥取から」と唱える石破さんが勝ち、少し希望が見えたような感じもしますが、地方にはなにかきっかけがないと他地域から人は来ないと思っています。都会で便利な生活が送れているのに、そのなかでわざわざ地方に移る人はなかなかいないはずです。そのようななかで、鳥取は移住促進の企画を様々行っていたり、このようなワーキングホリデーを積極的に行っていたりと、鳥取に一歩足を踏み入れてもらうためのきっかけづくりが色々あっていいなと思います。地方は何か手立てを講じないと今後が危ぶまれます。ただ、地方はなんでもダメかというとそんなことは決してなく、むしろ都会よりいい環境であることもあります。私は日本全国の地方が活性化してほしいと思っていますが、私は雛鳥プロジェクトをきっかけに鳥取と縁ができたので、ぜひ今後も鳥取と関わっていきたいし、第2のふるさととして応援していきたいです。
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心に触れた地域の方々の温かさ
そして何よりも鳥取の人の温かさは本当にいいものです。鳥取に来たのは3回目、というのは再度になりますが、鳥取での知り合いの方やお話をした方の数は数えられないくらいで、普段の生活圏にいる知り合いよりも多いかもしれません。用瀬の方、週末住人の方はもちろん、今回一番驚いたのは、初めて会った鳥取県庁の方に顔が知られていたことでした。その方は自分が雛鳥プロジェクトに参加していたからという理由で知っていたとの事でしたが、なんだかプチ有名人になった気分でした。ワーホリ2日目に近所の千代南中学校でワークショップのお手伝いをさせていただいたのですが、参加していた中学生が後日まちのなかで“あ!”といった感じで気付いてくれて挨拶してくれたのも本当に嬉しかったです。
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38泊39日の鳥取滞在を終えて
私は大学4年生なので今回の夏休みが人生最後の夏休みのようなものでした。そんな貴重な夏休みを、39日間、鳥取でワーキングホリデーに使うことができて本当に良かったです。正直ここまで毎日充実した日々を送ることになるとは思っていませんでした。家にいると何も予定がない日は寝るかスマホかで夜になってしまうことも多いのですが、ここではそのような日はほぼなく、なにかしら予定がある毎日でした。
雛鳥プロジェクトの第2弾の実施が決定し、私も様々な場面でお手伝いさせていただく予定ですが、これからもまだ鳥取のことを知らない人や来たことがない人に鳥取へ来てもらいたいし、鳥取Loverが増えることを期待しています。