Skimo Japan National Trainingcamp in Tateyama
スキーモ強化指定選手合同合宿
6月4日〜7日の4日間に富山県の立山室堂平で一緒にワールドカップを回った選手をはじめ、新しく選出された選手とジュニアの選手と立山で代表合宿としては第2回目となる合同合宿が開かれた。
1日目 室堂平移動
各自で移動して、立山駅に10:00集合。
全体で顔合わせをして立山ケーブルに乗り美女平を経由して室堂平まで移動。
11:00前に到着し室堂山荘にチェックインして荷物を置き着替えをして13:00山荘前に集合。
1日目は移動日なのと高所慣れもあるため軽めにトランジットトレーニング。
ひたすら基本を繰り返して体に染み込ませる。
新しく参加しているジュニアの選手たちに一通りやり方を教えて全体に混ざっていざ本番。早くなると分からなくなるよね、、それでも時間がかかるけど最後までやり切る姿勢はとても素晴らしい。やることが大切。
1日目は軽く終え、お風呂に入り18:00夕飯を食べる。山荘とは思えない整いすぎてる環境。リカバリーもバッチリ
夜はストレッチをして21:00には就寝。
2日目 平蔵谷ツーリング
5:30起床。天気が良いので目覚ましも兼ねてみくりが池の方をクルッと周遊。
朝は気持ちがいい。池の遊歩道は観光客のためか雪がもう殆どなく、歩きやすい。その周りも今年の小雪が伺えるほど積雪が少ない。
7:00全体で朝ごはん。
朝から豪華。目の前の悪ガキあーちゃんに朝からうんざりしながらも?笑笑、楽しく朝ごはんを終える。
ユースとジュニアの子達はみんな良い子。
8:30山荘前を集合して玉殿岩屋の横を滑ってクローラー道を下って雷鳥沢キャンプ場まで行き劔御前小屋まで登り返し。湿雪すぎるザラメでシールが剥がれて上りが難しい。高地慣れでゆっくり登る。
劔沢をナショナルコーチの下りレッスンを受けながら気持ち良く滑走。平蔵谷出会いまで下る。最高のザラメ斜面でスキーモでも文句なしの滑り。カーボンブーツはビショビショだけども。
おそらくピチピチが平蔵谷に来るのは初⁉︎
標高差約600mを登り返す。劔御前小屋から来た道を戻り13:00頃山荘へ。
14:00に昼食を食べ、少し休んで15:30から持ってきたテレマークで一遊び。
もう最高。
3日目 スプリントトレーニング
6:30起床
7:00朝食今日も朝から悪ガキあーちゃんは元気いっぱい笑笑
8:30外集合で浄土山の横の斜面でスプリントコースを作る。全員でスタートからツボ足、ジグを踏んでコース造り。おおよそ700m標高差70mのコースが完成。10何人で造るとすぐできる。
何も考えずにただ人についていくんではなく、なんでそのラインでルートどりをしてるのか。コースも人に造って貰うんではなくて、まだまだマイナー競技だからこそ自分で考えてコースを作れるようになってほしい。その裏の人の考えやどうやって出来上がっていくかも知っていくのもこの競技を楽しむ1つだと思う。
9:30スタート目安でそれぞれウォーミングアップ。
スプリントコースをそれぞれの体調を見て30分おきに4本やり、最後の一本を全力でこなせるようにそれぞれ調整。
標高差的に、ワールドカップの予選通過からプラス30秒程のタイムで後半極端に落ちないように3本こなす。全て7割ほどの動きで余裕を持って行い、4本目をスタートから全力で維持をする。3本目までのタイムから20秒ほど縮め最後は出し切って終了。
午後は軽くトランジット練習をする。
夕飯を食べ早めに就寝
4日目 龍王山域ツーリング
6:30朝食
7:45山荘前集合
今日は移動日のため早めにスタート。
朝から暑く半袖でも良いくらい。
全員で一ノ越を目指して登る。一ノ越から黒部側に滑る予定が雪がなく断念。そこから見える龍王山の北面が魅力的でそっちに予定変更。
浄土山への道をブーツで歩き、鞍部付近で板を履き、斜面をトラバースして龍王の取り付きまで行き、担いで登頂。久しぶりの山頂にワクワク。
下から見えていた北面を滑走。下から見ててもいい斜度。滑り出しは狭くてクラックもあってリスクあるけどワールドカップはこんなもん。
安全に下って一ノ越直下まで全員で斜面を下り、少し登り返す。一ノ越から山荘まで一気に滑り降りて山荘に帰る。
10:30には帰り、11:20室堂平発のバスに乗るために支度をする。それぞれこの後に予定が詰まっているため早めの解散。荷物をまとめて室堂を後にする。
立山駅で解散。
最後に
この時期にスキーに乗るのは新鮮で動きや意識の確認をする意味ではとてもいい合宿。まだまだ参加人数が少なく、追い込むというよりは交流やスキー慣れの意味合いが強いがそれもそれでいい雰囲気の合宿になった。ジュニアやユースの子達に技術を教えたり、アルパインでのリスクマネジメント、スキーモをやる上での山での生活など、私生活からの改善がとても大切な事だと伝える機会が多かった。
それぞれ慣れない環境で動きづらいこともあったと思うけどみんなそれぞれ対応力や適応力が柔軟で周りの大人達に物おじせずに生活している姿は見ていてとても誇らしかった。
何よりも嬉しかったことは学ぼうという姿勢を見せてくれること。何も言わずとも僕の後ろをピッタリついて登っていたり、どうやるの?と聞いてくれたり、そういう姿勢を見せてくれると教える側も嬉しいしやる気を感じられる。
今回参加していたユースとジュニアの子達は意欲もあってそれでいて常に笑っていて楽しそうにスキーモをするから一緒にスキーモしていて元気をもらえる。
楽しい合宿でした!