【金魚・出雲なんきんのいる暮らし】絶対に必要なモノ 01
さぁ、出雲なんきんを飼おう! と思い立ったものの、いったい何を準備したら良いのやら? という人もたくさんいると思います。出雲なんきんだからと言って特別な道具が必要というわけではなく、基本的には金魚飼育の道具を揃えていくわけですが、とは言え、初めての人は少し不安ですよね。
だから、とっと堂主人の独断と偏見で、「絶対に必要なモノ」から順次、シリーズに分けてお伝えしていきます。
ちなみに、プロフェッショナルのみなさんは屋外飼育をされると思いますが、ここではもっと気軽に家庭で出雲なんきんのいる暮らしを楽しんで欲しいという趣旨で、屋内での飼育を前提に書いていきますね。
水槽
当たり前すぎますが、金魚・出雲なんきんを飼育しようと思ったらまず、水槽はなくてはならないモノですね。
そして、この部屋にはこの水槽が合うかなぁ、いやあっちの水槽のほうがオシャレかしら、などと妄想するの、楽しいですよね〜。
ですが、どんな形の水槽にしようか考える前に、水槽選びにあたって知っておいてほしいことがあります。
水量で、水槽を選ぶ
水槽の中というのは、出雲なんきんにとって「生きていく世界のすべて」です。だから、窮屈な世界に閉じ込められてずっと生きていかなきゃいけないのか、ゆとりのある世界でのんびりと暮らしていけるのか、飼う側としてはそこをちゃんと考えてあげたいものです。でも、だからと言って、世界が広ければ広いほど良いのかっていうとそうでもなく、広すぎるとどうしたらよいか所在なくて不安になってしまいます。この辺、人と一緒ですね。だから、水槽選びはまず、適度な「水量」を考えることから始めましょう。
その「水槽の広さ=水量」について、魚の飼育で一般的に言われるのが「魚1cmあたり水1リットル」です。
ただ、出雲なんきんは大食漢。食べたら出るのが自然の摂理。だから、排泄物もまた多いのです。つまり、出雲なんきんたちが泳ぐ水槽は水質悪化の足が速いというわけ。
だから、とっと堂主人としては、以下を推奨します。
1cmあたり2リットルの水が入ること
理想的には3リットル以上とするプロフェッショナルもいますが、飼育環境は人それぞれ。置ける水槽のサイズにも限度があるでしょうから、まずは「出雲なんきん1cmで2リットル」を目安に、水槽を選んでください。
これってどういうことでしょう?
たとえば、5cmの頃から飼い始めた出雲なんきん。大切に可愛がって育てていると、10cm、20cmと、ぐんぐん大きくなります。つまり、先のとっと堂推奨値で言うと、10cmサイズになった出雲なんきんには20リットルの水量が欲しいわけです。20cmサイズになったら40リットルの水量が欲しいわけです。
そしてさらに、「1尾だけだと寂しいだろうから、友だちも一緒に入れてあげようね」と思うのが人情ってものですね。だから、3尾、4尾、5尾をひとつの水槽で飼うとなると、単純に言ってしまえば、「魚のサイズ×2リットル×魚の数」という掛け算で、欲しい水量がどんどん増えていくというわけです。
ついつい長くなってしまいました・・・。
でも、すこやかな出雲なんきんと暮らすためにはすごく大切なことなので、今回は「水量で水槽を選ぶんだな」ってことを知っていただければ嬉しいです。
ありがとうございました。
とっと堂主人