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5年目の背伸び。

社会人5年目が終わろうとしています。
今年は5年間で1番、やりたいことにチャレンジしました。
そんな5年目。
具体的にいうと、「やりたいと思っていたことを、全てアクションに移した1年」でした。

マルチタスクが大っ嫌いで、大の苦手で、
頭の中の部屋はいつも1つだけにしてたけど、
今は3つくらいの部屋をつくり、PJを同時進行させています。

背伸びをした先に見えたものは何だっかのか。
5年目の背伸びを、自分のために振り返りたいと思います。

熱量を持てたことに感謝して。

「私、不器用なんですよね。」

今思うと、そんな言葉を見つけ、自分に予防線を張っていた気がする。
今、〇〇をやっていないのは、私は不器用で、1つのことしかできないからって。

そんなことが言い訳に、そしてもったいなく聞こえ始めたのは、今年こんな言葉をもらったから。

「世界はこんなに広くて、こんなにいろんなことがあって、その中で、〇〇をやりたいって興味を持てたことって奇跡に近くない?」
「だから、熱量を持てたことに感謝しなきゃ。タイミングを大切にしなきゃ。
 おすすめはやりたいって思ったときに、すぐに行動に移すこと。」
「始めちゃえば、辞められないから大丈夫(笑)」

ちょっと思い出フィルターかかってる気がするけど、
確か5月ぐらいの頃にもらった言葉。
中国進出をやってるから、〇〇は来年かな。いや、3年後かな。って、自分の中でやりたいことの整理に葛藤してるときだった。

いつも「私は不器用」と予防線を張り、
優先順位でスタートのタイミングを決めている私には、新しい発想だった。

そうか、そうか。
じゃぁ、やるしかない!!

自費でいいので行かせてください!と行った10月のバングラ渡航のインタビュー。
私はきっと、まわりが持つ印象より、がめつい人間だとこのとき自覚した。

10cmの背伸びで進んだ距離


背伸びって言っても、150cmの私が、160cmになるくらいのたった10cmの背伸びだけど、
でも、私にとってマルチタスクはかなり勇気のいることだった。

私がやった背伸びは、以下のこと。
①2つ以上のことを同時進行する
②この会社でやりたいと思ってたことを1つずつ書き出し、いつ始めるか決める

具体的には、
児童労働をなくすために、子どもたちに直接アプローチする事業
②JAPAN VISIT(自社工場のメンバーを日本に呼ぶ)

が出てきたので、JAPAN VISITはコロナのこともありすぐには実現は難しいと思い、
児童労働をなくすために、子どもたちに直接アプローチする事業
に対して、すぐ動き出すことにした。

1年で進んだことは下記のこと。
5月:この考え方に出会う
6月:偶然にも仕事でバングラ行きが決定
8月:復学プロジェクトの実行を決定
10月:バングラ渡航(復学プロジェクトの準備・現地調査)
10月末:school projectの実行が決定
2023年1月:school projectが現地でスタート
2月:バングラ渡航(school見学と決起MTG)

と、5年間何を悩んでと思うくらい、数か月でスタートを切ることができました。

転機にもなった6月の3ヵ月のバングラ出張。
BLI(検品会社)のリーダーLimonさんと働けたことは、私の財産です。


もちろん、私だけの力ではなく、
SMFの皆さん、自社工場のみんな、そして今までも、これからも応援して下さった(下さっている)皆さんの力があってスタートできたことであることはいうまでもなく。

背伸びをしてわかったこと

○新しい景色が見える

当たり前ですが、チャレンジをすると、チャレンジしたあとの景色が見えるようになります。
その景色は、想定していたものではない、新しさがあります。
つまり、頭で考えるだけでは、出てこないのです。

schoolの授業前の風景。
マネジメントメンバーが嬉しそうに子どもたちに挨拶しているのも、想定外のGood point!


チャレンジする前は、
「失敗したくないな。。」
「失敗したら、私の夢がなくなってしまう。。」
そんな小さな恐怖があった気がします。

これは中国進出を決めたときも一緒で、
「中国市場が大きいから、いつか中国で販売を始めたら、かなりの発注数をバングラにオーダーできて、雇用が増やせる!!」

そんなふうに考えられているときの方が、
中国市場を失敗したあとよりも、大きな理想を掲げられる気がしていました。

「中国市場失敗したら、これ以上ブランドを大きくできないかも。。」
だったら、それに気づかない方が幸せかも。
そんな風に考えてしまうこともあった気がします。

でも、中国市場を終えて、
失敗に終えて、見えた新しい景色は、
ブランドとしての新しい可能性でした。
それも、より現実味を帯びた、新しい道。

これから海外展開における発注数の伸びも予測できるし、
中国市場を見据えない展開を考えられるようになったのは、
私にとっては大きな収穫でした。

復学プロジェクトでは、まさか復学3日目にして、Limaさんは退学。

その経験を持って、学校を離れてからの復学はかなり難しいと理解できました。

その学びを生かし、school projectでは、学校から絶対に離れない仕組みを取り入れるつもりです。

バングラにいるときはホームスティをさせてもらっています。
お昼はワリさんの奥さんが作ったお弁当。

○人は背伸びくらいがちょうどいい


「やってしまえば、意外とできるな。。」
怖がっていたマルチタスク(マルチタスクと呼べるほどでもないけど。。)も、なんだ。意外とやれるな、というのが、ちょっと謙遜を無くした場合の私の正直な感想です。

逆に、それくらいが私にはちょうどいいのかもしれない。

帰っても、休日も進めたいことがあって、
マネジメントにカリキュラムに、課題は山のようにあって、
「世界中の子どもたちが教育を受け、自分の可能性にチャレンジできる社会」に対して、日々考え、アクションを起こせる。

もちろん、販売着数を1枚でも多く増やすことも、とても大切な仕事だけど、
それと同じスピードで、school projectを進めることも、理想を実現するための大切なアクションだと思えたのも、
ソーシャルビジネスに関わってきた5年間があるからかもしれない。

実行力を試される日々


去年の1月。
私は起業家ではなく、社会事業家になると決めました。

そのために、私に必要な力は、
IQ140の頭でもなく、
ネイティブレベルのバングラ語能力でもなく、
現地人なみの辛い料理を食べられる能力でもありません。

その場所で、
みんなと一緒に進んでいく実行力です。

実行力は、
絶対にやるんだという意思と、
判断と決断をするために必要な感覚をつける経験が必要。

いくらお金を払っても、事業家自身で身につけなければいけないものです。

6年目。
新しい景色をみんなと一緒に見れますように。

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