Write Between The Lines.
1979年神奈川県生まれ。上智大学文学部卒。IT、ヘルスケア領域におけるサービス・事業開発、アライアンス、コンサルティングが専門。思想、評論要素が強く、アンビバレントな感情を持つ書き手であり、根底に物語への愛があります。とにかく感じたこと、考えたことを愚直に言葉にします。著著:『梨花、』
これは、文章を書く際に使っている簡易プロフィールなんですが、ビジネス要素を多分に含むので、もうちょっと物書き寄りのニュアンスで自己紹介させてください。
まず、「Write Between The Lines」という言葉を、物書きとしての標語にしています。言わずもがなですが、「read between the lines(行間を読む)」という表現をもじっています。
要は、目に見えないもの、これですと指し示せないものを書く、といった意味で、抽象度の高い文章を書くのが得意と言えると思います。中途半端な学びではありますが、大学では哲学を専攻していたので、その影響もあるのではないでしょうか。
具体的な作品という観点では、1冊だけ小説を出しています。ハタチくらいのときに大学の同期からもらった『ノルウェイの森』を読んで以来、村上春樹にハマり、漠然と小説を書きたい、作家になりたいと思い至り、書いてみました。
『梨花、』というタイトルの、私小説風の恋愛小説です。自分の中の愛すべき女性を描いたつもりです。こちらから無料で電子ブックをDLできますので、よろしければ。
→ https://note.mu/totti81/n/nca46590f1cd8
今でこそ一応会社員をしておりますが、就活に失敗してそのまま大学を出てしまい、薄ぼんやりと作家を目指して文章書くかと、ベンチャーでライター(すぐさま営業もやることに)のアルバイトをしながら、2作目を書いたりしていました。
未完成というか、書き込めていないのですが、マガジンとして公開しているので、よろしければ。こちらです。
→ https://note.mu/totti81/m/mdb6b58ef834a
程なくしてベンチャーを辞め、フリーのライターになったわけですが、1年ちょいやって「これはずっと続けていくのは厳しいな」と思ったのが半分、プライベートな理由で就職する機運になったのが半分、(ちゃんとした)会社員になりメディアの編集と広告の制作・ライティングの仕事にどっぷり浸かることに。
当たり前のことですが、同じ文章を書くといっても、編集者、コピーライター、取材記者、それぞれ違うし、小説やコラム、評論を書くこととは全然違うんですよね。いろんなタイプの文章を書いてきましたが、会社員として、仕事として日々文章を書いていると、書きたい意欲が湧かなくなってしまうのに苦しみました。
なかなか切り替えられないといいますか、仕事が終わって疲れて帰ってきてそれから小説を書く、これは本当に至難の技だと思います。もちろんそれをやり切ってデビューしている人もたくさんいますが、僕はそこまでの気力がありませんでした。
…といいつつ、文章を書くことを生業にできなくても、ライフワークとして書き続けようと決めたわけです。ちょうど別の仕事にチャレンジしたい状況だったこともあり、(子どもが生まれたばかりだったにもかかわらず)会社を辞めて、半年限定でフリーランスに戻りました。
2012年の初頭は、とにかく気になったことについて毎日のように書き、言論プラットフォーム「アゴラ」 に投稿していました。書いてみませんかとお誘いいただいた当時の編集長には感謝しかありませんが、好き勝手書いていた割にはBLOGOSやYahooニュースなどで取り上げていただきました。
そうこうしているうちに、Yahoo!ニュース個人 や FUTURUS(フトゥールス) など、メディアやプラットフォームの立ち上げ時に、書いてもらえませんかとお声がけいただくようになったわけです。
こういうと変な感じがしますが、僕は文章が上手いわけではなく、書くのも遅いので、すべてのお仕事は受けられませんでしたし、期待通りの本数を書くこともできませんが、会社員をしながら細々と続けています。
去年の秋にまた新しい仕事に就き、半年ほどセーブしていましたが(というより書く気力がなかったという方が正しい)、また書き始めなきゃなと、登録だけして放置していたnoteを使ってみようと思い、これを書いています。
だらだらと書いてしまったのでこのくらいにしようと思いますが、最後に。この記事のTOP画像は、デビュー作『梨花、』のカバーを取った本体に刷られた絵の元データです。友人のエンジェルますみさんに描いてもらいました。
↑表紙絵はこんな感じで、タッチが違うんですね。でも、どちらも「梨花だ、これは」と思わせるところが素晴らしくて。
こうやっていろいろ思い出しているうちにまた書きたくなるんじゃないかな、と期待しながら終わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。