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マンダラチャートを使って「特別支援教育をより良くするためにはどうすればいいか?」を考えてみた

こんにちは!とっておキッズ代表のヨシダです。
「特別支援教育をより良く!」を目標に、現場の外から現場を支えたい元教員です。

例え話をします。
異動してきた校長先生が、一発目の職員会議で「この学校をより良くします!」と言ったら、あなたはどう思いますか?
僕ならこう思います。「いいぞー!!!でも、どうやって良くするんだろう???
目標を実現するためには、具体的かつ現実的なアイデアがなくてはいけません。というわけで、どうすれば特別支援教育をより良くできるかについて考えてみました。

では、見通しをもつための目次をどうぞ。読了までの目安は5分です。


マンダラチャートを作ってみる

大谷翔平選手が高校時代に書いていたという「マンダラチャート」。3×3のフレームを使い、目標やそのための要因を分かりやすく視覚化するものです。
まずは中央のマスに大きな目標を書き込み、それを囲む周りの8マスには、目標を達成するために必要な要因を書いていきます。
大谷選手が使っていたのは、周りの8マスをさらに細分化した9×9の「B型チャート」ですが、まずは大まかに目標を立てたいので、今回はシンプルな3×3の「A型チャート」を使ってみます。

まずは真ん中のマスから

真ん中のマスには、目標である「特別支援教育をより良く」を入れます。
周りのマスには、特別支援教育をより良くするために必要な8つの要因を考え、書き込んでいきます。皆さんもよかったらやってみてください。あくまで目標なので、もちろん正解はありません。

まずはここからスタート!

目標を達成するための要因を考える

では、残りの8マスを埋めていきましょう。
まず、特別な支援を必要とするお子さんは、どこで誰と過ごして(関わって)いるのか?ということを考えてみます。

◯家庭
・保護者、きょうだいなどの家族
◯学校
・同じ集団で過ごす友達
・先生(担任、担当、交流先のクラスの先生など様々)
◯専門機関
・主治医の先生
・療育の先生
・PTさん/STさん/OTさん など
◯地域
・同じ学区の子
・近所の人 など
◯余暇
・学童や放課後等デイサービスの先生、友達
・塾や習い事の先生、友達 など

書き出してみると、たくさんの場所で、たくさんの人と関わっていることが分かります。これらの場所や人にどういうアプローチをすれば、特別支援教育はより良くなるのでしょうか。
思いつくままに*どんどん挙げてみます。

  1. 大人同士が連携する(他職種連携)
    お子さんについて、家庭、学校、専門機関、余暇を過ごす施設の大人たちが情報を共有し合い、より良い支援ができるようにする。

  2. 先生たちの専門性向上
    特別支援に関する専門的な知識を学び、支援の質を上げる。(主に、特別支援の免許がない先生たち)

  3. サポートする人にもサポートを
    支援をする人にも支援が必要。保護者や先生向けに、支援方法やストレスマネジメントについての講座を開く。また、保護者同士、先生同士が交流できる場を設け、お互いをサポートできるような環境をつくる。

  4. ICTの活用
    学習アプリやICT機器などを活用することで、学習効果を高める。また、授業準備の負担も軽減されるというメリットもある。

  5. 誰もが参加しやすい地域のイベントを考える
    誰もが楽しめる地域のイベントや、学校との交流活動を通して、地域との関わりを増やし、相互理解を深める。

  6. 人手不足に対するアプローチ
    教育現場はどこも人手が足りず、先生たちは最小限の人数で頑張っている。「辞めずに先生を続ける」「特別支援教育に関わりたいと思う人を増やす」ためのアプローチを考え、発信する。

  7. さまざまな障害に関する理解を深める
    「分からないものは怖い」裏を返せば、分かれば怖くない。障害とは何かについて分かりやすく説明する場を設けることで、障害への理解が深まり、地域社会への参加がしやすくなったり、より多様な場での学びが保証されたりすることが考えられる。

  8. 卒業後の社会参加について考える
    卒業後の進路は、進学、就職、施設への入所/通所などさまざま。特別な支援が必要な子どもたちの進学先、就職先の幅を広げたり、福祉サービス事業所等の製品・作品をアピールできる場を増やしたりして、卒業後の社会参加まで見据えた支援をする。

※「思いつくままに〜」と、いかにもこれらの案がスラスラ出てきたように書いてしまいましたが、これを書き上げるのに約1週間かかっています!!!!!(正直な申告)

マンダラチャート完成!

というわけで、8つの要因が思いつきましたので、マンダラチャートに入れてみます。

A型マンダラチャート完成!

これが「特別支援教育をより良く」するための、僕のマンダラチャートです。もし作ってみた方がいましたら、ご自分のマンダラチャートと比べてみてください。似たようなところもあれば、全く違う視点のものもあるのではないでしょうか?どんな要因を思いついたか、コメント欄に書いていただけたら最高に嬉しいです。僕も本当は職場の同僚や先輩とやってみたかった〜!校内研修でこういうワークがあったら面白そうですね。

これらの要因を達成するために、とっておキッズがどんなサービスを提供しているのかについては、下の記事に書いてあります。良かったらお読みください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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