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発酵デザイナーさんのイベントへ
「発酵デザイナー」小倉ヒラクさんのイベントに先日参加してきました。
私はグラフィックデザイナーでありながら国際薬膳師という一面がありこのイベントはとても興味深く、当日からワクワクが止まりませんでした。
ただ小倉さんのことは正直全然知らなくて、今回イベントに誘っていただいた後に調べて知ったくらいだったのです(汗)
小倉ヒラクさんってどんな人?
元々デザイナーとして働き、東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市に発酵ラボをつくる。「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催。「手前みそのうた」でグッドデザイン賞2014を受賞。
発酵という微生物が生み出す魅力もさることながら、小倉さんのフィールドワークから得られることをまとめる力とアウトプット力の高さが素敵だなと感じました。
伝統と科学とクリエイティブという題名にふさわしく、世界の発酵技術をまとめ、メディアを通して発酵の可能性と地域社会の未来を見つめていらっしゃいました。
イベントで学んだこと
日本の思考は、入り口が具体的で、出口が抽象度が上がる
世界の思考は、入り口も出口も抽象的
少し具体的に話すと、お茶の文化で例えるとお茶というお手前はとても具体的で型が決まっています。ただその行為を洗練していくと「道」という思想にたどり着くそんなイメージです。
彼の書かれた書籍の中では、具体的なモノからスタートして、抽象的なメソッドとして体系化する。そのとき、歴史の奥に隠された「世界のひみつ」の扉が開く。
とあります。
モノの後ろにある歴史を知ることで、世界の楽しさの秘密があるってとてもワクワクする言葉ですよね。
発酵は、クロード・レヴィ=ストロースの「野生の思考」で示されたブリコラージュそのものだとも言っています。
レヴィ=ストロースは、フランスの社会人類学者、民族学者。
私はレヴィさんを知らずチンプンカンプンでしたが、イベント後調べてみると、私が今まで見てこなかった世界の人で、新しい扉を開いてくれました。
シンプルなメッセージは強く印象に残る
イベントの中で彼の作った歌とアニメーションで踊るという時間がありました。
歌もダンスもとてもシンプルで子供たちが楽しく踊れるように考えられたようですが、大人が踊っても楽しい時間でした。
何よりも、体を使った歌は記憶に残り、二日たった今もダンスと歌はしっかりと覚えられていることにも驚きです。
こうじのうた https://www.makuake.com/project/kouji/
今のマイブームです😊
フィールドワークを私も経験したい?
2年前にもフィールドワーク経験しワクワクしました。
その時と同じように今回のイベントの話を聞いて、ワクワクしたことは「フィールドワーク」。
バックパックを片手に世界を旅した20代の頃のワクワクが蘇ります。
そう、私はフィールドワーク好きなんだと改めて感じたイベントでした。
フィールドワークの中で学ぶこと。体験することは自分だけが経験できる貴重な体験です。
そんな経験を発酵デザイナーという目線で世界を見ているヒラクさんは、とても素敵だと思いました。
今やPCの前で回答が出てくる時代。
だからこそ、PCの世界には見えてない言葉や景色、そして知恵を自分の足で探したいというそんな欲求がむくむくと出てきます。
本を読んでさらに深掘り
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ヒラクさんの本を早速手に取りました。「発酵文化人類学」
発酵の教科書ではなく、ヒラクさんワールドを満喫する本であることが冒頭に書かれていて、ヒラクさんの優しさがこんなところにも垣間見られるなと感じました。
発酵についての話は、本を読んでみてください。
発酵の世界を知り、世界を知る。
そんな本でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。