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知らない世界

ふと、気になって
上の子の離婚時の年齢と下の子の今の年齢を調べた。

離婚時の娘は4歳と3ヶ月、今の息子は4歳と4ヶ月
つい最近、いつの間にか超えていたみたい


急に、なんとなく、足元が不確かな様な、独りぼっちになったような気持ちになる
ここからは知らない世界の様な、もう元には戻れない様な、そんな気持ち


一緒にいて欲しかったなぁ…とは、今でも思う
まだ未練があるとか、悲しいではなくて
何時までもそうであるだろうと幸せに生きていた過去の娘や息子や自分に対して、少しだけごめんねと言いたい様な、そんな謝罪にも似た切ない感情になる


娘からは、ママがいなくて悲しいという言葉は未だに聞くし、そんなときにどんな顔をしたらいいかなんてわからない
わからないとはぐらかす事もあるし、気を紛らわす様に代替案を出すときもある

でも、自分が1番、母親が居なくなったときの気持ちを知っているから、ひとつだけ確信していることがある
どんなに周りから悪く言われようが、子どもが、居なくなった母親へ憎しみを持つ事なんてない

家族からどんなに酷い人だったかをとうとうと言われて、もし会いに行ったら親子の縁を切るとまでいわれていたけども

会いには行かなかったし、自分から連絡をとったことはない(1回だけ人づてで近況を知ることはあった)
でも、憎しみをもったことは無いし、会いたいと思ってもなかった

幼少期の薄っすらとある記憶は、母親と最後の日のゲームセンターの別れ際の記憶だけ
愛情ではないし、羨望でも憎しみでもなく、大きくなっても残るのは、小さな自分の悲しい記憶だけなのを、僕は知っている



子供達は、大きくなったら会いに行くのだろうか
居なくなった人に会いたいと思うのだろうか
もしそうなら、僕はそれになんて返すのだろうか


きっと、行ったらいいと伝えると思う
会いたいなら、自分達の足で会いに行って、自分の言葉で、居ない間にどんだけ成長したか見せつけてやれ
4歳3ヶ月から先は知らないんだから
それで、ちゃんと褒めてもらえ

あ、俺は行かないからね



とりあえず、それまで頑張ろう

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