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さんぽ

昨日からふと、さんぽがしたくなり、久しぶりに長いさんぽをした。

いつもの朝から始まって、9時半頃から床屋に行って、ちょっと並んだけど
並んだ分好きなおっちゃんに当たって、不満なく髪を切った。
(床屋は美容師と違って指名制度なし、時たま大ハズレ)

10時半、なんの気なしに期日前投票。
政治は疲れてしまって、もうあまり追ってないから初見で投票。
本当に良い人は政事なんてしないよ。きっと誰かの事を想って、そっとなにかを育ててる。

とてもいい天気なので気分が良くなる。
11時頃からさんぽの為に駅前の駐車場に停めようとすると、普通なら結構お金がかかるのに今日に限って精算機の整備の為に【本日は無料】の文字!
ここらへんから、今日は良い日になる気がした。

街中の路地の、なんとも好きな雰囲気の商店街をふらふらと歩く。ふと見つけたパン屋でクロワッサンを調達して、目的地の川辺まで、ゆっくりと歩いた。

途中の全部が、忘れてたものに感じられる。
コンクリートの傍目には見えない熱さも、狭い白線の歩道も、客が入っても入らなくても困らない顔をしている電気屋も、ああ、好きだったなぁと思いだして、今日はいい日だなと改めて思った。

川辺について、好きな人の曲たちをずっと流す。
その人の歌によって歩幅が狭くなって、ちょっと歩みが遅くなる。その人はカバーだから、たまに原曲を聴く。
原曲の時だけちょっと歩みが早くなる。なんか操られてるみたいで、自分って単純だなと思う。
そんな楽しい時間を、3時間くらい、ずーっと歩いて続けた。

今は、流石に疲れてベンチに座っている。
どのくらい歩いたか、正確には測ってないけど
グーグルマップの目測で7キロくらい?
ひとりの時間を、音楽と景色で埋められて幸せだった。

途中、仕事の電話が入って、内容は良かったんだけど、その間の景色を覚えて無いことに気づいた。ちょっと寂しかった。

ずっと風が吹いていて、日差しほど暑くはなかった。

そんな、さんぽの日。

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