2023年7月23日
何に見えるかな。
じーっとぼんやりと雲を見ている。
景色を大きく見て雲を見ていると、
「夏が来たよー。」とウキウキしながら、踊っているように見えた。
そこからそっと目を遠くにやると、
写真の雲が浮かんでいて。
飛び立つ白い鳥のようにも見えるけど、
何かを吸い込む大きな竜の口のようにも見え、
あれは何に見えるだろうなぁとぼんやり顔を上げながら歩いた5時半。
夕暮れはまだまだだけど、オレンジ色が少しずつ広がっていく川辺に出たのは、
何だか、ジリっとした暑さの夏を、一日に一度は感じたいと思ったからだった。
ぼーっとその白い雲を見ながら足を進めていると、
てくてくてく・・・・と白い柴犬の様な、老犬が近づいてきた。
ベンチに腰を下ろして一休みをしていた飼い主のおじちゃんが、
ダメだよー。と声をかけるも、足元にすり寄ってくれたので、
「大丈夫です。いつも犬に寄ってこられる性分なので。」
と、飼い主さんに返事して、しゃがんでその犬にあいさつする。
「こんにちわ、暑かったね。ちょっと待ってね。」
ポシェットからしっかり冷えたペットボトルの水を出し手のひらをへこませて少しずつ注ぐと、
ぺちゅぺちゅぺちゅ・・・・
小気味良いリズムで、水を飲んでくれた。
飼い主さんに名前を聞いて、その子が一段落するまで水を上げると、
白い毛並みがキラキラとオレンジ色に輝いていた。