2022年8月15日
禍々しい黒とは、こういう色だと、
そう大地に向けて威圧するかのような
真っ黒な雲は、
近くはないぞと思っていた20分後には、
真下にまで来ていて、
ゴロゴロゴロゴロ・・・・
と雷なのか、風なのか、判断しにくい
唸るような音とともに、
歩く真上を追いかけてきた。
「これは、まずい。本当にまずい。雨落ちてこないで。」
必死に繰り返しつぶやきながら、
ウォーキング後半戦で疲れのたまる足を、
出来る限りの急ぎ足にギアをあげて、
川辺の道を進む。
ゴロゴロゴロゴロ・・・・
もう、雨も怖いが、雷落ちてくるんじゃないの?!
そんな気持ちではらはらしながら急ぎ足で歩いていると、
禍々しい黒さ、そのままに。
雲は北へと流れていった。
突然に真上にやってくる黒は、
なかなかに怖い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?